能年玲奈が主演のアニメ映画プロモで元所属事務所からテレビ局に妨害圧力!? 直前に出演を差し止めた番組も…

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『この世界の片隅に』公式サイトより


 過去の所属事務所であったレプロエンタテインメントからの不当な干し上げと「洗脳報道」を始めとしたメディアを介したバッシングを受け、挙げ句の果てには改名まで余儀なくされた能年玲奈改めのん。

 そんな彼女にまたもや試練が訪れている。のんが主演の声優を務めた長編アニメ映画『この世界の片隅に』が11月12日から公開されるのだが、ほとんどのメディアがこの映画のプロモーションを無視しているのだ。

 テレビ番組では特にその傾向が顕著で、いまのところ、のんが出演した在京キー局の番組は10月19日に放送された『おはよう日本』(NHK)のみ。

 実は、今年8月、『この世界の片隅に』の主演声優としてのんの名前が発表された際、『めざましテレビ アクア』(フジテレビ)への出演が告知されたものの、実際の放送に彼女の姿はなかったという騒動も起きている。急きょ出演がなくなった理由は明かされていないが、その裏には、レプロとそのバックにいるバーニングからの圧力があったのではないかと言われている。

 この映画は太平洋戦争時の広島を舞台にしているため、中国地方で放送されているローカル番組(10月20日放送『イマなまっ!』(RCCテレビ)、11月11日放送予定『てっぺん』(広島テレビ))には出演しているが、通常、芸能人を声優に迎えたアニメ映画は大々的にプロモーションされるのが一般的であるのに対し、この扱いには違和感を抱かざるを得ない。

 このことを考えると、どうしても思い出さずにいられないのは、彼女が改名した直後に宮藤官九郎が「週刊文春」(文藝春秋)2016年7月7日掲載の連載コラムで書いていたエピソードだ。

〈そう言えばトーク番組で『あまちゃん』の話題になり懐かしい映像が流れたのですが、映像使用の許諾が取れなかったのか、アキ(能年玲奈さん)がワンカットも映ってなかった。代わりに前髪クネ男(勝地涼くん)がガッツリ映ってて笑った。あまちゃんは能年さんの主演作ですよ、念のため〉

 ラジオでもこの状況はほとんど変わらない。10月20日に『クロノス』(TOKYO FM)と同日の『荻上チキ・Session-22』(TBSラジオ)に出演しただけで、他には一切露出できていない。ラジオ局もテレビと同じく、プロダクションからの圧力におびえ、出演オファーをかけることのできない状況がつくられていると見て間違いないだろう。

 周知の通り、レプロ側はのんが事務所を離れてからも継続して妨害を続けている。「週刊文春」16年7月28日号の記事によれば、契約が終了する間近の6月下旬、レプロから能年側に、昨年4月から今年の6月まで彼女が事務所側からの面談に応じなかったため仕事を提供できなかったとして、その15カ月分の契約延長を求める文書が送付されてくるとともに、もう一つ申入れがあったと記されている。

 それは、契約が終了しても「能年玲奈」を芸名として使用する場合には、レプロの許可が必要というものであった。「能年玲奈」は本名であるため、前所属事務所に使用を制限される謂れはなく、法的には公序良俗違反でこの契約条項は無効になるのではとの見方が強いが、「週刊文春」の取材を受けたレプロ側の担当者は「一般論として、その旨の契約がタレントとの間で締結されている場合には、当事者はその契約に拘束されるものと考えます」と答えたと言う。

 周知の通り、こうして彼女は芸名を「のん」に変え、再スタートを切ることになるのだが、その皮切りに「FRIDAY」(講談社)16年7月29日号と「週刊文春」16年7月21日号にグラビアで登場した際、またもや騒動が起こる。この二誌が発売された直後、レプロは文書でコメントを発表。15年1月から今年6月までの期間は能年側が仕事や話し合いを拒否していたため契約不履行とみなし、その分の契約延長を申し入れているため、まだ契約は終了していないと主張したのだ。また、能年が改名して活動を再開したことに関し、同社は法的対処も含め検討しているとしている。そういった妨害工作はいまでも続いているようで、10月25日現在でもレプロのホームページ内にはまだ能年玲奈が所属タレントとして掲載されたままだ。

 では、もう彼女の味方をしてくれるメディアはどこにもないのかというと、そんなことはない。雑誌メディアの多くは『この世界の片隅に』に関する記事を掲載しているのだ。

「映画秘宝」(洋泉社)、「キネマ旬報」(キネマ旬報社)、「CUT」(ロッキング・オン)といった映画専門誌。アニメ専門誌の「アニメージュ」(徳間書店)。「エンタミクス」(KADOKAWA)、「月刊ENTAME」(徳間書店)、「EX大衆」(双葉社)といった総合エンタメ誌。「CREA」(文藝春秋)、「SPUR」(集英社)、「リンネル」(宝島社)といった女性ファッション誌までジャンル問わず幅広く『この世界の片隅に』を取り上げている。

 改名直後、復帰に向けたバックアップをした「FRIDAY」「週刊文春」をはじめ、公開週が近づくにつれ、その数はさらに増えていくだろう。

 しかし、すべての出版社がプロダクション側の圧力をはねのけているわけではない。上記のリストのなかに、日本三大出版社と呼ばれる、集英社、講談社、小学館のなかから、小学館の雑誌だけないことがとりわけ目立つ。

 小学館といえば、のんの「洗脳報道」が加熱するなか、同社が発行する「週刊ポスト」「女性セブン」が、彼女は現場マネージャーの心身が壊れるまで恫喝していたと真偽不明な話を掲載するなど、プロダクション側の言いなりとなってバッシングの急先鋒になっていたことは記憶に新しい。両誌、特に「女性セブン」はバーニングに近いといわれる媒体だ。

 おそらく今後も、レプロやバーニングに忖度する姿勢を貫く、テレビ、ラジオ、また、べったりの姿勢の出版社のメディアにのんが出演することは難しいだろう。

 しかし、業界から一旦干されてもネットで再ブレイクしたことにより紅白歌合戦の舞台に戻ることのできた小林幸子の例を見れば分かる通り、現在は既存の大手メディアに頼らずとも十分仕事をすることはできるし、そこで確固たる人気を獲得することができれば、その人気を武器に元の舞台に返り咲くことも不可能ではない。

『この世界の片隅に』は、試写を観た評論家からの評価はすこぶる高く、片渕須直監督の手腕とともに、のんの声優としての演技に絶賛の声が多く寄せられている。映画通として知られ、映画に関する書籍やエッセイも多く著している大槻ケンヂ氏もこの映画について「今までにないタイプの戦争映画ですね。これは文句なしの傑作よ!」(「映画秘宝」16年12月号)と惜しみない賛辞を送っている。

『シンゴジラ』『君の名は。』の大ヒットの例を見るまでもなく、現在の映画業界においてSNSを通じた口コミの宣伝効果は、テレビやラジオなどの既存メディア以上に大きい。前評判の高さからいって、『この世界の片隅に』も口コミからヒットする可能性は十分にあるといっていいだろう。

 女優としての本格的な再スタート作1発目から、のんは最大のチャンスを迎えている。前所属プロダクションの圧力をはねのけ、成功を手に入れることを期待して止まない。
(新田 樹)

最終更新:2017.11.12 02:28

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