この状況で“後藤さんは在日”攻撃!田母神はやっぱりただのネトウヨだった

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『田母神流ブレない生き方』(主婦と生活社)

 依然、緊張状態がつづいているイスラム国による日本人人質事件。後藤健二さんの命が守られることを多くの人が祈る、そんななか、ある人物が到底信じられない言葉をTwitter上で吐いた。“ネトウヨの神”と呼ばれる、元防衛省航空幕僚長の田母神俊雄だ。

「イスラム国に拉致されている後藤健二さんと、その母親の石堂順子さんは姓が違いますが、どうなっているのでしょうか。ネットでは在日の方で通名を使っているからだという情報が流れていますが、真偽のほどは分かりません。マスコミにも後藤健二さんの経歴なども調べて流して欲しいと思います。」

 後藤さんは在日かもしれないから調べたほうがいい──。この文章が投稿されたのは、本日29日のこと。まさにイスラム国がこれまでの人質事件とはまったく違う対応を見せ、日本の態度の示し方が問われている、その最中に、人質である後藤さんの経歴を問いただしているのだ。

 これだけでも呆れかえるが、田母神はさらにこんな驚愕のツイートを連投した。

「イスラム国支配地域には現地の人たちも危険という理由で入らないのです。その危険を承知で後藤さんは入ったのです。母親である石堂順子さんは、皆様に迷惑をかけて申し訳ないというのが普通であると思うのですが、健二はいい子だから無事帰ってきて欲しいと言っています。少し違和感を感じます。」

 後藤さんがイスラム国に入ったのは、拘束されていた湯川遥菜さんを助けるためだったといわれている。まったく役に立たないばかりか、湯川さんを救出しようと本気で考えていたかもあやしい国に代わって、後藤さんは命を顧みずシリアに向かったのではないか。そもそも、母親が自分の子どもが危険にさらされているなかで、無事に帰ってきてほしいと願うことに何の違和感があるというのか。だいたい人命救助は日本の責務なのだ。

 政治活動家を名乗る人間が安全圏から自己責任だと吠える……あらためて田母神のバカっぷりが露わになった格好だが、ハナから田母神は人の命は虫けらのようにしか考えていないらしい。というのも、田母神は湯川遥菜さんが拘束された際、その結びつきを指摘されると“俺は関係ない!”と言わんばかりに逃げ回り、無視を決め込んだからだ。

 本サイトでも以前報じたが、湯川さんはFacebookやブログに田母神が握手をしているツーショット写真を掲載したり、ブログに「田母神さんは本人が言う通り、ホント良い人なんです。安倍総理も大好きだが、田母神さんも大好きですね♪」などと書き込むほどの田母神信者で、昨年1月に田母神が都知事選に出馬したときには事務所に出入りし、後援会の手伝いまで行っていたことがブログに記されている。さらに、アメーバブログ上で田母神と湯川さんは「アメンバー」の関係で、田母神は湯川さんの存在を知らなかったわけはないのだ。

 にもかかわらず、田母神はその関係を問いただされると逃げ回り、事務所も「コメントを出す予定はない。田母神にも取り次がない」と対応。マスコミの取材が激しくなり、ようやくTwitterでコメントを発表したが、それはにべもないものだった。

「シリアでイスラム過激派に拘束された湯浅春菜氏がフェイスブックで田母神とのツーショットを載せているということで、本日は私にマスコミなどから20回以上湯浅氏との交友関係について問い合わせがあった。彼との写真は私が何千人かと撮った写真の一枚です。いつ彼に会ったのかも覚えておりません。」
「まだマスコミの皆さんからの電話が続いています。私は湯浅氏とは全く面識がありませんのでコメントのしようがありません。マスコミの皆さん、よろしく。」(原文ママ)

 もし湯川さんと会ったときの記憶が田母神になかったとしても、ツーショット写真まで撮り、後援会まで手伝ってくれた人に対して、この言いざま。しかもその人が過激派集団に拘束されて命の危機に瀕しているのだから、安否を気遣う言葉くらいあってもいいだろう。なのに田母神は知らぬ存ぜぬの一点張り。挙げ句、名前を「湯浅春菜」と間違えている。ただたんにニュースに疎いのか、それとも“そんな人知らない”アピールのつもりだったのか……どちらにせよ、田母神には血も涙もないことがよくわかる。

 著書では威勢よく「自分のことより国家や国民のことを優先する」「トラブルに巻き込まれた時は、私の力の及ぶかぎり、最終的には直接大臣と掛け合ってでも皆さんを守る」などと信念を掲げてきた田母神だが、いざとなるとこの有り様。今回のTwitter発言にしても、自分を信奉してくれた湯川さんが殺害されてしまったかもしれないのだから、何か一言あってしかるべきだ。だが、もちろんそれすらなく、このような非常事態に後藤さんと母親の国籍をもち出して責めるばかり。田母神にとっては、人命よりも国籍のほうがずっと重要なのだろう。

 命をこんなに軽く捉える人間が、防衛省で航空幕僚長をやっていたなんて……つくづく背筋が凍るような話である。
(水井多賀子)

最終更新:2017.12.09 05:13

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