ジャニーズの近藤真彦推しにファン激怒! メリーさん“マッチ愛”の理由

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天使のようなマッチの笑顔!?

 50余年にわたりジャニーズ帝国を支えてきた、“女帝”メリー喜多川副社長の独占インタビューを掲載した「週刊文春」(文藝春秋)1月29日号の記事が波紋を広げている。

 かつてより業界内でささやかれていた、メリー氏の娘でTOKIOや嵐らをマネジメントしている藤島ジュリー景子氏と、SMAP・Kis-My-Ft2らを手掛ける飯島三智氏との派閥抗争について、「文春」が質問状を送ったところ、メリー氏が取材に応じ、娘であるジュリー氏こそが「次期社長」であると明言。取材現場に飯島氏を呼びつけて「対立するならSMAPを連れていっても今日から出て行ってもらう」と叱責したのだ。

 だが、このインタビューの中でもうひとつ注目されたことがある。それは、メリー氏の近藤真彦、マッチへの尋常ならざる愛情だ。とにかく、質問とは関係なく、やたらマッチのことを話し、かばい、ほめまくるのである。

 たとえば、記者がSMAPと嵐の共演が少ないのはなぜなのかと質問した際も、「SMAPと共演が少ないって、何でそんな話が出るんですか? うちの順序を言ってください。誰が一番上?」と問い質し、記者が近藤真彦と答えると「だったらSMAPは嵐よりまず先に近藤と共演するべきでしょう。何でそれを聞かないんですか?」と怒りだした。

 そして、呼びつけた飯島マネージャーがやってくると、再びこの話をもちだし、今度は飯島マネージャーに念を押す。

「飯島、うちのトップは誰!?」
「近藤真彦です」

 さらに「ジュリーとタレントを結婚させるんだったらマッチしかいない」「マッチのお母さんはジュリーのために新築した家に彼女の部屋まで作ってくれた」「もうマッチのお嫁さんって決めてた」「マッチは『メリーさんが姑さんになるんだったら、俺、絶対イヤだ』と言ってたし、ジュリーも嫌がってたけど」と思い出話を語り始め、インタビュー終盤では近藤の母親が交通事故で亡くなった話に涙して、こんな台詞まで口にしたのだ。

「だから、私がマッチの面倒を見るのは当たり前だと思う……話しているだけで涙が出てきちゃう」

 まさにほとばしる愛情……という感じだが、マッチ愛を見せているのはメリー氏だけではない。新年早々、ジャニー喜多川社長がラジオ『蜷川幸雄のクロスオーバートーク』(NHK第1)にゲスト出演して、話題になったが、同番組の中でジャニー氏は「マッチなんか写真見せたって『なに、この子』って。だけど、ハートが伝わって来るんですよね」と語ったり、最近の若い男性が同じような髪形で同じような顔の見えてしまうという話から「坊主にしてほしい」「マッチはなんで『マッチ』っていうか知ってます? マッチ棒みたいでしょ? 僕はすごく坊主の子はいいなと思うんですよ」となにかにつけて近藤の名前を持ち出し、愛おしそうに語っていたのだ。

 このようにジャニー氏・メリー氏からの寵愛を受ける近藤だが、ジャニーズファンは、この二人の“マッチ推し”をかなり迷惑に感じているらしい。

 例えば、昨年末に放送された『2014FNS歌謡祭』(フジテレビ系)。ご存じのように、近藤の歌手活動35周年を記念し、ジャニーズ所属タレント総出演で“マッチメドレー”を歌うといったマッチ一色の演出だったが、事前の番組観覧募集としてファンクラブ会員にメールがきた時点では、近藤の名前は他のタレントと同様に羅列されており、出演者のひとりだと思われていた。しかし蓋を開けてみれば、ほとんどマッチのための歌謡祭。各グループのファンからすると“盛り上げ要員”として騙されて動員された形で、強い不満の声が上がった。

 さらにファンを困惑させたのは、年末恒例の『Johnnys' Countdown 2014-2015』。ジャニーズのカウントダウンコンサート(以下、カウコン)といえば、フジテレビで中継されることがお決まりだったが、昨年末のカウコンでは中継が入らない非常事態に。毎年高倍率となるチケットなためにファンの期待も高まっていたが、コンサート終了後には「近藤真彦カウントダウンリサイタルwithジャニーズ後輩、だった」「何かの手違いでマッチさんの35周年コンサートに来ちゃったみたい」「ただのマッチ接待カウントダウン」といったツイートがあふれるほど、近藤メインの構成に後輩ジャニーズのファンはうんざりしていた。

 さらにこの状況に頭を抱えているのが、テレビ局関係者だ。今年は歌手生活35周年イヤーのために、近藤の露出が増加。各局ともに先の『2014FNS歌謡祭』のような特別企画をジャニーズ事務所から猛烈に打診されているようで、“ジャニーズの功労者”の取り扱いに頭を悩ませているという。

 それにしても近藤はなぜ、ここまでメリー氏、ジャニー氏に愛されるのだろうか。

 ジャニーズに詳しい芸能記者に聞くと、近藤がジャニーズ事務所で重用されるようになったのはかなり昔からのことだという。実際、30年以上前に元ジャニーズJr.メンバーだった平本淳也が書いた暴露本『ジャニーズのすべて 少年愛の館』(鹿砦社)にも、こんなクダリが登場する。

「当時のマネージャーが『マッチだけはジャニーズ事務所にも芸能界にも残れるよ』と言っていたのも思い出し、ジャニーさんに甘えていたマッチの顔が浮かんでくる。この時、マッチはジャニーズ事務所を継ぐ立場なのかも知れないともこのマネージャーは言った。」

 近藤といえば、90年代〜00年代には芸能活動を実質的に中断する形で、レーサーとして「フォーミュラ・ニッポン」「SUPER GT」に本格参戦。近年の元KAT-TUNの赤西仁や田中聖のような“夢追い人”を思わせるが、自由気まますぎてメリー氏の逆鱗に触れたという赤西とは異なり、マッチのレーシングチームにはジャニー氏、メリー氏のポケットマネーが投入されたとウワサされるほど、別格の扱いなのである。

 たしかに、近藤は黒柳徹子や故・森光子といった大御所からもかわいがられている上に、「気遣いにあふれながらも気さくな感じ」とスタッフやマスコミの受けも抜群。2004年には、和歌山県白浜町の沖合で溺れていた男児を救助し、名乗らずに立ち去ったことが報じられるなど、愛される性格であることは事実だ。

 また、ジャニーズの中では「マッチだけが待遇に不満を漏らしたことがない」(芸能記者)ことも大きいのではないかといわれている。

 メリー氏は以前、「わずか10代のタレントに、100万円、200万円というお金を支払うのは、社会的に非常識だと思いませんか?」とメディアに語ったことがあるが、ジャニーズの給料の低さ、待遇の悪さは有名だ。そのため、所属タレントとの給料をめぐるトラブル、独立騒動が絶えなかった。古くは郷ひろみ、田原俊彦などが金銭問題で独立したし、88年に解散したシブがき隊も“一千万円闘争”を展開したり(一千万円のギャラが欲しいがために、1人が他事務所の情報をかき集めていた)、97年にはSMAP木村拓哉が独立の動きを見せて、事務所の存続を揺るがす大騒動に発展した。

 そんななかにあって、近藤は不満一つ言わず、逆に後輩の不平を諌める役割までしていたという。

 しかし、ジャニー氏やメリー氏のマッチ愛はこの程度の理由ではやはり説明がつかないだろう。前出の芸能ライターによれば、近藤のポジションは序列トップのタレントというより「ほとんど家族、喜多川家の一員」というレベルだという。

 実は、その背景に「性的な関係」を指摘する声もある。というと、ジャニー氏のいわゆる「セクハラ」が頭に浮かびそうだが、そうではなく、メリー氏と「できていた」とする仰天情報があるのだ。

 一時は光GENJI入りが決まっていた元Jr.メンバー・木山将吾が出した暴露本『SMAPへ──そして、すべてのジャニーズタレントへ』(鹿砦社)にこんな記述がある。

「マッチとメリ-さんは夫婦同然だった」
「あるジュニアがメリーさんの住むマンションの部屋に用事を頼まれて入って行くと、素っ裸のマッチがいた。ジュニアに気がついたマッチは慌てて廊下を走っていって、その後に髪を振り乱して出てきたネグリジェ姿のメリーさんに、
『あんた! 電話してから来なさいよ!』
と、怒鳴られたという」
「メリーさんは本当にマッチを愛していたらしい。だから、ジャニーさんの毒牙にかからないように、自ら囲っていたのだ。マッチはマザコンで有名だったし、ずいぶんメリーさんに甘えていたのだろう」
 
 このテの暴露本は話を盛っているケースもあり、このエピソードも真偽のほどはさだかではないが、しかし、「週刊文春」のインタビューを読むと、マッチがメリー氏にとっていちタレント以上の特別な存在であることは間違いない。

 メリー氏は次期社長をジュリー氏だと言いきったが、おそらくそのときには近藤も事務所を支える重要ポストに就くのではないだろうか。
(江崎理生)

最終更新:2020.11.12 12:09

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