警視庁公安部が「しばき隊」と誤認・微罪逮捕した男性が明かす取り調べの中身!「どの政党がついているのかと尋問され…」

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逮捕は「1・12安倍政権批判デモ」でサウンドカーの運転手として届け出ていたからか

 こうした公安のやり口は、完全に違法な別件逮捕のそれだ。しかし、なぜ「レイシストをしばき隊」や「C.R.A.C」のメンバーではないMさんを、その「中心人物」とみなして“微罪逮捕”するという、悪質かつ杜撰なことを公安はしたのか。

 Mさんは「車庫飛ばし」の疑いをかけられたワゴン車を仕事や日常生活で使っていた。安保法制デモでの給水支援等でもこのワゴン車を使用していたという。昨年7月20日には、東京・JR秋葉原駅前で演説する安倍首相に対し、多くの市民から「安倍やめろ!」と声があがった。この日もMさんはワゴン車で抗議用の資材を運搬している。周囲には多くの公安が待ち構え、抗議する市民を撮影するなど監視体制を敷いていた。Mさんも「自分が警察から観察されているのは気づいていました」と証言するように、こうしたデモや抗議運動のなかで公安がワゴン車をマークし、「車庫飛ばし」という「別件」での“微罪逮捕”で狙い撃ちしたのではないか。

 そしてもうひとつ。前述のとおり、今月12日には新宿で“安倍政権批判”の大規模市民デモが行われたが、実は、Mさんはこのデモに参加する予定だった。事実、今月6日にはサウンドカーのドライバーとして東京都公安委員会に申請している。警視庁公安部も当然、Mさんがドライバーという役割でデモに参加することを知る立場にあったはずだ。Mさんの逮捕がデモの3日前だったというタイミングを踏まえれば、公安が安倍政権批判デモに“運転手不在”というダメージを与えるとともに、参加者を動揺・萎縮させる狙いもあったと考えるのが自然だろう。

「車の車種とかナンバーとかの情報は役所に登録されていても、その車がデモの現場にいたというような情報は公安でないと知り得ません。やっぱり、人の思想信条は心の内側の話ですけど、車みたいなモノは外から把握しやすいからこそ、僕のワゴンもマークされ、弾圧に利用されたのだと思っています。実相としては、SNSをベースにした個人的な参加だったり、単なる昔からの友だちだったりという繋がりでも、公安は無理やり『組織』みたいなものに仕立て上げる。僕に警察署で尋問したように、公安はモノがあるということはお金があり、政党なんかが背景にいると考える。そこから『組織』みたいなものを勝手に組み立てて、国の機関の管理下に置き、自由に政権批判やデモをさせないようにしたいのでしょう。それは強く感じました」(Mさん)

 本サイトにそう語るMさん。押収されたパソコンはいまだ手元に戻ってこないという。違法な別件逮捕としか言いようのない取り調べが行われたことからしても、今回の警視庁公安部による“微罪逮捕”がいかに無茶苦茶なものであったかが明らかになっただろう。

 Mさんに起きたことは、決して他人事ではない。何度でも言うが、公安をはじめとする警察組織はいま、どんどん“安倍首相の私兵”のような性格を強めている。政権への抗議デモに参加したり、SNSで政権批判の声をあげただけで、当局から取り締まりの候補にされてしまうのだ。

 しかし、だからといって萎縮してしまえば、それこそ安倍政権の思う壺だ。ひとりひとりが声を大にして、おかしいものはおかしいと言う。そして、当局の虚偽宣伝に乗っかってフェイクを垂れ流したマスコミを強く批判し、目を覚めさせる必要がある。でなければ、同じような警察権の悪用が何度でも繰り返されてしまうからだ。これ以上、安倍首相に権力を私物化させてはならない。

最終更新:2020.01.15 07:59

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