天皇家と安倍政権が対立!? 護憲姿勢強める天皇・皇后を首相の側近が批判!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
kunaichou_01_141105.jpg
宮内庁「天皇陛下お誕生日に際し(平成25年)」より


 それは、安倍首相に対して発せられたとしか思えないものだった。10月20日の誕生日を前にした文書コメントで、美智子皇后が「来年戦後70年を迎えることについて今のお気持ちをお聞かせ下さい」という質問に、こう答えたのだ。

「私は、今も終戦後のある日、ラジオを通し、A級戦犯に対する判決の言い渡しを聞いた時の強い恐怖を忘れることが出来ません。まだ中学生で、戦争から敗戦に至る事情や経緯につき知るところは少なく、従ってその時の感情は、戦犯個人個人への憎しみ等であろう筈はなく、恐らくは国と国民という、個人を越えた所のものに責任を負う立場があるということに対する、身の震うような怖れであったのだと思います」

 実はこの皇后発言の2ヶ月前、安倍首相がA級戦犯として処刑された元日本軍人の追悼法要に自民党総裁名で哀悼メッセージを送っていたことが報道されていた。連合国による裁判を「報復」と位置づけ、処刑された全員を「昭和殉難者」として慰霊する法要で、安倍首相は戦犯たちを「自らの魂を賭して祖国の礎となられた」と賞賛したという。

 皇后の言葉はこうしたタイミングで出てきたものだ。しかも、それは記者からA級戦犯をどう思うかと質問されたわけではない。自らA級戦犯の話題を持ち出し、その責任の大きさについて言及したのである。

「天皇と皇后両陛下は、安倍政権の改憲、右傾化の動きに相当な危機感をもたれている」

 宮内庁記者や皇室関係者の間では少し前からこんな見方が広がっていた。天皇・皇后は、即位した直後からリベラルな考えをもっているといわれていたが、それでも以前は、一言か二言、憲法や平和、民主主義についてふれる程度だった。それが、第二次安倍政権が発足し、改憲の動きが本格化してから、かなり具体的で踏み込んだ護憲発言が聞かれるようになったのだ。

 たとえば、昨年、天皇は誕生日に際した記者会見で、記者の「80年の道のりを振り返って特に印象に残っている出来事を」という質問にこう答えている。

「戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、今日の日本を築きました。戦争で荒廃した国土を立て直し、かつ、改善していくために当時の我が国の人々の払った努力に対し、深い感謝の気持ちを抱いています。また、当時の知日派の米国人の協力も忘れてはならないことと思います」

 日本国憲法を「平和と民主主義を守るべき、大切なもの」と最大限に評価した上で、わざわざ「知日派の米国人の協力」に言及し、「米国による押しつけ憲法」という右派の批判を牽制するような発言をしたのである。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

天皇皇后両陛下の80年 信頼の絆をひろげて/宮内庁侍従職/宮内庁

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

天皇家と安倍政権が対立!? 護憲姿勢強める天皇・皇后を首相の側近が批判!のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。エンジョウトオル安倍晋三皇室の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 Dappi運営会社社長が、“安倍の懐刀”元宿自民党事務総長の親族の土地に家を
2 Dappi運営企業と取引報道の自民党ダミー会社は岸田、甘利が代表の過去
3 維新の野党共闘ディスが悪質!吉村知事も“暴言王”足立康史と一緒に
4 安倍晋三が杉田水脈の名簿順位を上げ、あの初村元秘書の公認ゴリ押し
5 有名ネトウヨ「Dappi」の正体は自民党が取引先のウェブ制作会社!
6 甘利明が「スマホは日本の発明」「消費税の使途は社会保障に限定」の嘘
7 岸田首相に「話が長くて中身がない」「何を言いたいのかわからない」と悪評
8 葵つかさが「松潤とは終わった」と
9 東山紀之が“反ヘイト本”を出版
10 コロナ感染が再拡大するなか安倍首相が有名人とステーキ会食!
11 山口敬之の逮捕をツブした中村格の警察庁長官就任に広がる抗議!
12 『ひるおび!』出演者のバービーが番組の野党の扱いに疑問!
13 ネトウヨDappiと自民党の関係が国会で追及されるも岸田首相はゴマカシ
14 検察が河井陣営への“安倍マネー1億5千万円”で自民党本部関係者を聴取
15 辻元清美が自らの不正への対応を語って甘利明に説明要求!
16 乃木坂46橋本奈々未が背負った貧困
17 すぎやまこういち死去報道で封印された歴史修正主義と性差別肯定発言
18 首相官邸のSNSはやはり電通が仕切っていた! 高橋まつりさんも母親に
19 小倉優香の番組中「辞めさせてください」の本当の理由は番組のセクハラ
20 忘れるな、福島原発事故の主犯は安倍だ
1Dappi運営企業と取引報道の自民党ダミー会社は岸田、甘利が代表の過去
2有名ネトウヨ「Dappi」の正体は自民党が取引先のウェブ制作会社!
3甘利明が「スマホは日本の発明」「消費税の使途は社会保障に限定」の嘘
4『ひるおび!』出演者のバービーが番組の野党の扱いに疑問!
5甘利幹事長に「闇パーティ」広告塔疑惑
6ネトウヨDappiと自民党の関係が国会で追及されるも岸田首相はゴマカシ
7Dappi運営会社社長が、“安倍の懐刀”元宿自民党事務総長の親族の土地に家を
8岸田首相の解散直前『報ステ』単独出演に「放送の中立性欠く」と批判殺到!
9辻元清美が自らの不正への対応を語って甘利明に説明要求!
10岸田首相に「話が長くて中身がない」「何を言いたいのかわからない」と悪評
11安倍晋三が杉田水脈の名簿順位を上げ、あの初村元秘書の公認ゴリ押し
12維新の野党共闘ディスが悪質!吉村知事も“暴言王”足立康史と一緒に
13すぎやまこういち死去報道で封印された歴史修正主義と性差別肯定発言

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄