田崎史郎が自身のジャパンライフ問題でワイドショー出演自粛! おかげで『モーニングショー』『ひるおび!』で政権批判が活発化

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田崎氏がワイドショーに出なくなったのはやはり自身のジャパンライフ問題

 それにしても、問題は田崎氏だ。なぜ、田崎氏はこのところ、『モーニングショー』や『ひるおび!』に姿を見せないのか。いや、この2つの番組だけではない。『とくダネ!』でも『直撃LIVE グッディ!』(ともにフジテレビ)でもさっぱり姿を見かけなくなってしまった、。

 理由はやはり、本サイトで以前指摘したように、田崎氏自身がジャパンライフの懇談会に参加し、宣伝に協力していたという問題のようだ。

 2017年、ジャパンライフの山口会長が二階俊博・自民党幹事長を囲む懇談会を主催していたのだが、この懇談会に、安倍首相のメシ友である島田敏男・NHK解説副委員長や芹川洋一・日本経済新聞社論説主幹(肩書はすべて当時)、そして当時、時事通信社解説委員だった田崎史郎氏も参加していたのだ。しかも、ジャパンライフの宣伝資料には〈トップ政治家やマスコミトップの方々が参加しました! このメンバーで毎月、帝国ホテルにて情報交換会を行なっています〉という文言とともに田崎氏らの顔や名前も掲載されるなど、完全に宣伝に協力するかたちになっていた。

 ワイドショーに出なくなったのはこの事実が明るみに出てしまったから、ということらしい。実際、田崎氏は「桜を見る会」問題が取り上げられ始めた当初はワイドショーに出演しては安倍首相を擁護していたのだが、ジャパンライフ会長の招待問題がクローズアップされるようになって以降はほとんど出演していない。たとえば、『モーニングショー』に出演したのは11月14日が最後で、『ひるおび!』は25日が最後の出演だが、同番組のこの日のテーマはGSOMIA失効問題だった。
 
「ただし、番組が田崎さんの出演を拒否しているわけではなく、田崎さんご本人から出演を辞退したいという申し出があったらしい。『自分にジャパンライフの問題があるから、出演はできない』と言っているそうです」(TBS関係者)

 安倍政権の不祥事にはあれだけアクロバテックな論理で擁護してきた田崎氏だが、自らの悪徳マルチの片棒を担いだ問題については反省しているということか。だとしたら、安倍首相とは違ってずいぶん殊勝なこころがけだが、もちろんそんなことはなくて、きっと、逃げているだけだろう。

 いずれにしても、あらためてわかったことは、田崎氏のいないワイドショーはなんと自由か、ということだ。先に取り上げた『モーニングショー』も、もし田崎氏が解説で入っていれば、角谷氏のように会計検査院の問題など新たな論点を指摘することもなかっただろうし、そればかりか青木氏や玉川氏のコメントにいちいち噛みつき、安倍首相の言い分を垂れ流していたことは想像に難くない。『ひるおび!』にいたっては、田崎氏の擁護コメントがないというだけで司会の恵俊彰や八代弁護士も擁護に傾けず、普通に出てくるであろう疑問や指摘が普通に論じられるという、普段の安倍応援団番組とはほど遠い状態になってしまっていた。

 田崎氏がいないというだけで、ここまで真っ当な報道・議論ができるとは、逆に恐るべし田崎史郎……。ぜひ、田崎氏には十分に反省していただき、ワイドショーには二度と帰ってこないように願いたい。

最終更新:2019.12.05 12:02

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