天皇即位祭典“エンドレス万歳”で「怖い」「戦前回帰か」の声! 皇国への忠誠を示す「天皇陛下万歳」の歴史を改めて検証する

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「天皇陛下万歳」は日本の伝統じゃない! 軍国主義時代に皇国への忠誠のために作られた

 この「天皇陛下万歳」の連呼は、主催者が狙ってやったものだ。「国民祭典」を主催する「天皇陛下御即位奉祝委員会」の広報事務局は、メディアに対し「予定通りに行われたもの」と回答しているが、もともと、この奉祝委員会の設立を主導し奉祝事業を実施している組織は経団連と日本商工会議所、そして日本会議だ。また、奉祝委員会の設立発起人には櫻井よしこが「言論界・女性」の代表として名を連ね、百田尚樹や高須克弥、門田隆将といったネトウヨ文化人もこぞって出席している。執拗な「天皇陛下万歳」が計画的におこなわれたことだけをとっても、新天皇即位を利用して、戦前復古的なイデオロギーを広げようという目的は明らかだろう。

 いま、ネトウヨたちは〈天皇陛下をお祝いして何が悪い〉〈天皇の健康・長寿を祈る言葉であって、戦争とは何の関連性も無い〉〈無知な左翼が「戦前のようで時代錯誤」とすぐ戦争と結びつける姿こそ時代錯誤であり日本の恥です〉などと吹き上がっているが、バカも休み休み言ってほしい。戦中の日本で、兵士や市民たちが「天皇陛下万歳」と言って死んでいったのは歴史的な事実だ。

そもそも、「天皇陛下万歳」は1889年2月11日、大日本帝国憲法発布の日の観兵式で、英国の真似をして、明治天皇の馬車へ向かい万歳の掛け声をしたのが始まりといわれる。つまり、「天皇陛下万歳」は“日本古来の伝統”ではなく、明治から昭和の終戦の軍国主義時代のものでしかないわけだ。しかも、この「天皇陛下万歳」は、たんに一人の人間の長寿や健康を願うものではなく、まぎれもなく「皇国」(国家)や「皇軍」(日本軍)への忠誠強制の延長線上に出てきたものだった。

 戦前・戦中の天皇は、大日本帝国憲法において国家元首かつ統治権の総攬者であっただけでなく、「現人神」として神格化され、国家神道という宗教的支配システムに組み込まれた。「神州不滅」「万邦無比」のスローガンにあらわれるように、明治以来の日本の政治支配層は「日本は世界に並ぶもののない、天皇を中心とした永遠の神の国」という幻想を、国民や植民地支配した地域の人々に叩き込んだのである。

 国民は「天皇の赤子」として、その名のもとに戦争へ駆り出された。「天皇陛下万歳」は学校や地域の集会等でもおこなわれ、出征していく男たちを、その妻や子ども、親、隣人らが「万歳」と言って送り出した。戦地では、日本軍が「天皇陛下万歳」「大日本帝国万歳」などと叫びながら玉砕攻撃をしかける様を、連合軍の兵士は「バンザイアタック」と名付けた。太平洋戦争末期のサイパンの戦いでは、敗走した日本兵や日本人民間人の多数が「天皇陛下万歳!」などと叫びながら崖から身投げした。その岬は「バンザイクリフ」と呼ばれている。

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