日露外相会談・北方領土交渉の大失敗を必死で隠す安倍政権の醜態! 共同会見とりやめを懇願し会談内容公表を拒否

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失態隠すため「内容は公表しない」の一点張りの河野外相と菅官房長官

 しかも、こうしてラブロフ外相が単独記者会見で踏み込んだ発言をおこなっていた最中、河野外相は日本大使館で〈会談内容を記者団にどう説明するか協議〉(朝日新聞15日付)していたという。そして前述の通り、河野外相は記者陣に対して「真剣かつ率直なやりとり」などと言いつつ、「内容についてはお答えはしない」と繰り返したのである。

 ようするに、ラブロフ外相による“日本側は反論しなかった”という発言を、河野外相は否定することさえできず、説明を拒否することで逃げてしまったのだ。

 河野外相といえば、昨年12月11日の定例会見において、記者から受けた日露関係の質問をすべて「次の質問どうぞ」で押し通し、何ひとつ答えなかったことが批判を浴びたばかり。しかし、今回は河野外相ひとりの意志ではない。

 あたかも北方領土問題を自分たちが解決できるかのように宣伝してきた安倍政権にとって、今回の外相会談は、問題解決なんて夢のまた夢であり、ロシアに手玉に取られているだけ、という現実をつきつけられるものだった。しかも、相手国の外相にその事実を明言されたため、政権としては、とにかく頬被りしてでも必死でごまかすしかなかったということだろう。

 実際、菅義偉官房長官も本日の会見で、ラブロフ外相が“北方領土がロシアの主権下にあると認めることが平和条約交渉の前提”と語ったことを質問されると、「協議内容は対外的に明らかにしないことでロシア側と合意している」と回答。当のロシア側が明かした中身について質問しているのに、こんな説明拒否をするとは、政府首脳としてありえないだろう。

「真剣かつ率直なやり取りをした」などという薄っぺらい説明でその場をしのぎ、強弁で自分たちの失態をなんとか覆い隠そうと必死の安倍政権──。しかし、政権をまともに批判できないマスコミによって、こんなありえない言い訳、ゴマカシが通用してしまっているのが現実だ。

 いったいこんな茶番がどこまで続くのか。来週22日には、モスクワで安倍首相とプーチン大統領による日露首脳会談が開かれる。この首脳会談で、安倍外交の大失敗が白日の下に晒されるのか、それともまたぞろメディアの忖度報道によって再び嘘が撒き散らかされるのか。要注目だ。

最終更新:2019.01.15 08:29

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