元日ドラマ『相棒』が今年も安倍政権批判! オトモダチ企業優遇、官僚支配の本質にも踏み込む快作

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
aibou_01_190105.jpg
テレビ朝日『相棒 season17』番組サイトより


 元日に放送された『相棒』(テレビ朝日)がまたしてもやってくれた。

 昨年の元日スペシャルには、“官邸のアイヒマン”こと北村滋内閣情報調査官がモデルと思しき人物が登場。政府要人を情報で恐喝し、従わせるという安倍政権の官僚支配を彷彿とさせるストーリーを展開して話題になったが、今年の『相棒season17 元日スペシャル ディーバ』も、安倍政権の暗部を彷彿とさせるようなシークエンスが随所にちりばめられていたのだ。

 ドラマは大物シャンソン歌手・神崎瞳子(大地真央)がパリから凱旋帰国するシーンから始まる。神崎はパリで30年間活躍する歌手であると同時に、積極的に政治活動に参加、労働デモで市民と一緒に逮捕されたこともある女性だった。

 その神崎が記者から「海外からみた日本」について質問され、こう答える。

「日本のみなさんは政治に興味がないんじゃありませんか。国政を担う方々がとんでもない失言をしても、お友だちに便宜をはかってもたいして問題にならないんですから」

 冒頭からいきなり安倍首相の森友・加計疑惑や麻生太郎財務相らの暴言を想起させるセリフ。しかも、興味深いのはこの後だった。神崎の様子をテレビで観ていた特別捜査官の青木年男(浅利陽介)が、乾いた笑いを浮かべしながら「何か言い方が挑発的だな。好感度低いですよね、これ」と吐き捨てるのだ。

 さらに、青木は神崎の信条が「私は法に従わない。弱い者の嘆きに従う」というものだと知ると、こうつぶやく。

「いいんじゃないですか、勝手に従ってれば」

 これもおそらく、日本の言論状況を表現したものだろう。辺野古新基地反対をめぐる署名を呼びかけたローラのケースをみてもわかるように、タレントや芸能人が少しでも権力批判、とくにいまの政治・政権を批判するような発言をすれば、バカにされ、嘲笑され、御用マスコミや安倍応援団、ネトウヨ、冷笑系などから攻撃される。わざわざ青木のリアクションを入れたのは、そうした同調圧力的な状況を皮肉ったとしか思えない。

 その後も、安倍政権の問題点を描くようなシーンがいくつも登場する。杉下右京(水谷豊)や冠城亘(反町隆史)が今回、直面する事件は、年末の朝、16歳の少女・槙が殴られ、その幼い息子・樹が誘拐されたというもの。だが、誘拐された樹は日本政界の重鎮である衆議院議員・敦盛劉造(西岡德馬)のひ孫で、事件の背景には敦盛と自殺者続出のブラック企業・三雲生命会長との癒着があった。

 三雲生命では、密かに行われていた自己啓発セミナーが原因で複数の自殺者が出ていたのだが、敦盛が官僚を動かして、三雲生命のこの疑惑を隠蔽していた。そのことを追及する右京と敦盛の間で、こんな会話が交わされる。

敦盛「私が財界人や省庁の役人と会食することが何か法に触れたりするものなのですか」
右京「いいえ。ところであなたは党大会でこのような発言をされていますね。社員が組織のために全力を尽くすことで企業の体力が向上し、国際競争力が増す。そのことが国家を繁栄させる。一つの目標のもと、国民が一丸となるのが、この国の伝統」
敦盛「はい、私はそう考えておりますが」
右京「三雲会長もよく似た考えをお持ちのようです。仮にあなたが厚生労働省の幹部に三雲会長を引き合わせて、『三雲生命の急成長は社員の精神教育に基づいて取り組んできた成果であり、今後も期待している』と言えばどうでしょう。あなたの意向を汲んだ幹部の指示で査察を求める三雲生命社員の訴えが握りつぶされる事態があり得るのではないでしょうか」

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

元日ドラマ『相棒』が今年も安倍政権批判! オトモダチ企業優遇、官僚支配の本質にも踏み込む快作のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。テレビ朝日伊勢崎馨内閣人事局加計学園北村滋森友学園相棒の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 安倍国葬で大はしゃぎ 百田尚樹ら安倍応援団とフジサンケイの醜態
2 安倍こそ政治の犠牲になった国民を「悼む気持ち」のない冷淡政治家だった
3 葵つかさが「松潤とは終わった」と
4 岸田首相が性差別発言や統一教会擁護の安倍応援団・小川榮太郎をブレーンに
5 テレ朝で『モーニングショー』統一教会報道中止、ネット動画削除!
6 高橋治之と安倍晋三は親戚関係だった!安倍家の自宅購入資金も高橋弟が捻出
7 統一教会問題で下村博文と山谷えり子の呆れた開き直りと嘘
8 三浦瑠麗が戦前賛美、その御用学者体質
9 安倍首相の“サンゴ移植した”嘘を追及しない本土メディア
10 安倍首相がプーチンに贈った“失笑ポエム”
11 翼がSMAP解散でメリーと滝沢を批判
12 グレタさん攻撃で炎上した野口健は15歳のシェルパの娘と「児童婚」
13 グッディ高橋克実が北朝鮮危機で本音
14 JOC経理部長の飛び込み自殺で囁かれる「五輪招致買収」との関係,
15 玉川徹に自民議員が共謀罪の正体を
16 原発事故前に安倍が地震対策拒否
17 乃木坂46橋本奈々未が背負った貧困
18 東京五輪招致をめぐるICC買収に新証拠! 菅首相も賄賂に関与か
19 森喜朗200万円受領問題だけじゃない! 五輪招致買収や神宮再開発利権も
20 KADOKAWA夏野剛社長に新たな暴言が発覚! 一方、森喜朗には…
1高橋治之と安倍晋三は親戚関係だった!安倍家の自宅購入資金も高橋弟が捻出
2安倍こそ政治の犠牲になった国民を「悼む気持ち」のない冷淡政治家だった
3岸田首相が性差別発言や統一教会擁護の安倍応援団・小川榮太郎をブレーンに
4安倍国葬で大はしゃぎ 百田尚樹ら安倍応援団とフジサンケイの醜態
5 統一教会問題で下村博文と山谷えり子の呆れた開き直りと嘘
マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄