フジテレビ宮内社長「とんねるず」打ち切り発言は本気か? 日枝院政のもとで「フジのタブー」を破れるのか…

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『とんねるずのみなさんのおかげでした』が「フジのタブー」である理由

 1990年代には一世を風靡した同番組も、いまでは平均視聴率6%を推移するような状態になっている。しかし、その割には、とんねるずのギャラ(「週刊文春」13年7月4日号では1本あたり1000万円超とも報じられている)を筆頭にコストのかかる番組であり、芳しい成績を残せていないフジテレビにとってはいの一番に切るべき不良債権となっているのは疑いようがない。しかし、これまでこの番組に手がつけられることはなかった。それは、前述の通り、同番組が「日枝案件」となっており、フジテレビ社員の誰も触れることのできない「タブー」だからだ。

 なぜタブー化したのか。それは日枝氏ととんねるずの関係性にある。1980年代半ば、『夕やけニャンニャン』でとんねるずが一大ブームを起こしていた時期に編成局長の地位にいたのが、その後フジテレビ社長そして会長へとのぼり詰める日枝氏。つまり、彼にとってとんねるずは出世への道を切り開いてくれた恩人にあたる。そういった深い縁はいまでも続き、日枝氏ととんねるずは現在でも頻繁にゴルフに行く仲とも言われている。そういった経緯があるため、『とんねるずのみなさんのおかげでした』は「タブー」案件となっているのである。

 とはいえ、日枝氏は今回の人事で代表権のない相談役に退任し、今年6月からは後任を嘉納修治新会長が務めている。もう「フジテレビのタブー」などというものは存在しないのではとする声も一部にはあったようだが、しかし、日枝氏による院政は現在でも続いていると思われる。

 その証拠となる記事が「週刊文春」17年7月20日号に掲載されていた。その記事は7月3日にフジテレビ本社で開かれた全体会議の様子をレポートしているのだが、その冒頭で嘉納会長はこのように挨拶したという。

「我々グループを売上六千五百億円、業界他社を寄せ付けない断トツトップに成長させた日枝取締役相談役には長年のご苦労に心より感謝申し上げるとともに、何かあれば過去のいきさつなどを伺い、相談させていただきたいと思っております。フジサンケイグループの代表という大所高所から我々グループのプレゼンスの維持向上にご尽力頂きたいと考えております」

 ずいぶんな持ち上げようだが、それもそのはず。宮内社長はもともと日枝氏の秘書室長を務めていた人物で、嘉納会長も日枝氏が社長だった時期に社長秘書を務めていた経歴をもつ人物。院政が敷かれないほうが不自然なほど意図的な人事なのだ。

 ちなみに、全体会議での太鼓持ち発言はこれだけでは終わらなかった。嘉納会長は続けてこのように語ったという。

「そういうことで、日枝取締役相談役を『代表』とお呼びすることにしたいと思いますが、代表、よろしゅうございますか。みなさんもご異議ございませんか? ご異議のない方は拍手をお願いいたします!」

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