フジテレビ宮内社長「とんねるず」打ち切り発言は本気か? 日枝院政のもとで「フジのタブー」を破れるのか…

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フジテレビは日枝院政から脱することができるのか?

「FLASH」(光文社)17年7月18日号には、全体会議に先んじて6月28日に行われたフジ・メディア・ホールディングスの定時株主総会のレポートが掲載されていたが、そこには、前述したような日枝氏の「院政」への懸念や、「亀山(千広)氏はBSフジに飛ばされるのに、日枝氏は取締役相談役として残るのは納得できない!」といった怒号が飛び交っていたと記されていた。

 凋落の一途をたどるフジテレビ。そこから抜け出すには、やはり院政を退け、一から出発し直す必要があるだろう。

 となると、本稿冒頭であげた日刊スポーツでの宮内社長の決意は、もしも実現することができれば、低迷が続くフジテレビを救うものとなるかもしれない。

 ただ、あまり期待はできなさそうだ。というのも、日刊スポーツのインタビューでは、先ほど紹介した「編成が『視聴率が下がってきている。だから、こういう企画に変えたい』と決めてくれば、全く反対しないよ」という威勢のいい言葉に続けて、このようにも語っているからだ。

「だけど、そのためには『どういう企画にして視聴率アップを図るんで、やめざるを得ない』という理由がなくては。そういうことであれば、協力すると言ってある」

 これでは逃げを打っているようにしか思えないし、やはり、院政はこれから先も変わらないのではないかと思ってしまわずにはいられない。

 18日に最終回を迎えた『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』が月9枠としては、7作品ぶりに全話平均視聴率が10%を超え月9ブランド復活かというのが最近では唯一の明るい話題だが、これだって結局は過去の人気シリーズという遺産にたよったもの。しかも前作、前々作にくらべてクオリティの低さを嘆く声も多かった。フジテレビが低迷から抜け出す日はまだまだ遠そうだ。

最終更新:2017.09.20 01:12

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