能年玲奈への元事務所の圧力を「ない」という山本一郎に、町山智浩や津田大介が「明らかに圧力」「証拠もある」と反論!

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 ひとまとめに「圧力」というが、それは「あのタレント使ったらお前の番組潰すぞ!」などと直接的な脅しをかける行為だけを指す訳ではない。山本氏はそういったものだけを「圧力」と認識しているのだろうが、周知の通り「圧力」というのはそんなにわかりやすいものではない。それこそ、やんわりと懐柔してくるケースもあれば、裏から嫌がらせを加えることでプレッシャーを与えてくるケースもある。

 しかも、バーニングの場合は長年の芸能界支配によって、テレビ局との関係は完全に一体化している。バーニング側から一言も発しなくても、メディア側がお伺いをたてたり、状況を「忖度」することで、バーニングが干し上げると決めたタレントへの出演オファーは自主的にしないという体制ができあがってしまっているのだ。

 ジャーナリストの津田大介氏は一連のやり取りを見て、ツイッターにこのように綴った。

〈町山さんが言うようにまさにこれこそが「圧力」では。「この進言は御社のリスク回避のためです」って言えば、テレビ局側も「あくまでリスク回避のための自主規制であって圧力に屈したわけじゃない」という形で面目が立つ。でも、動いた当事者からすればそれは忖度の名を借りた「圧力」と映るわけで。〉
〈あまり突っ込んでる人いないけどこれが事実として、本来は現事務所とMXが交渉すれば済む話がなぜ前事務所とMX間で「話し合い」をしているかだよな。MX側からレプロにお伺い立てたのか出演知った前事務所からのクレームでセットされたかでも違う。〉
〈少なくとも僕は町山さん以外にも彼女を民放の番組に出演させようと動いた当事者何人か知っていて皆番組側は乗り気だったけど上の判断で止められたと聞いてます。「圧力をかけたという話が聞こえない」ことは「忖度含めた自主規制がない」とイコールではないですよね。〉

「圧力」というものは、暴言や暴力などの直接的な「力」を伴うものだけを指すのではない。「逆らえば面倒なことが起きる」という認識さえ相手に植え付けてしまえば、後は「進言」に近いような穏やかな言葉でも十分に相手を屈服させることができるし、もっと言えば、相手から勝手に空気を読んで自分の思い通りの行動を取らせることもできる。本稿の趣旨とはずれるので深くは述べないが、この「バーニング」の部分に「政権与党」という言葉を代入しても、まったく同じ構図が成り立つのはご存知の通りである。

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