LINEスタンプで組員を緊急召集、なぜか本を書きたがる組長…報道には出てこないヤクザの意外な素顔

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
yakuzalife_161103_top.jpg
上野友行『ヤクザライフ』(双葉社)

 山口組の分裂から約1年超。当初予想されたような全面抗争は起きていないものの、この10月には、和歌山で山口組系暴力団幹部7人が神戸山口組系団体の会長を暴行死させたとして逮捕されるなど、血生臭い事件は断続的に起きている。

 マスコミ、特に、「アサヒ芸能」(徳間書店)、「週刊大衆」(双葉社)、「週刊実話」(日本ジャーナル出版)といったヤクザ報道に強い実話系週刊誌は、そういった事件をおどろおどろしい筆致で描き出しているわけだが、いくら暴力団といえど、1年365日ずっと命を張った駆け引きをしているわけではないし、チャカやドスを手に切った張ったの大立ち回りを演じているわけではない。彼らにも我々と同じ普通の日常生活がある。

 各実話誌に寄稿しつつ、その人脈を活かし『闇金ウシジマくん』(小学館)作者・真鍋昌平氏の取材コーディネートも担当しているフリーライター・上野友行氏の著書『ヤクザライフ』(双葉社)には、硬派な実話誌には決して出てこない、しかしヤクザに近しいライターだからこそ知り得る、彼らの知られざる裏の顔が赤裸々に描かれている。

 我々の生活には欠かすことのできなくなった、Twitter、LINE、FacebookといったSNS。当然のことながらヤクザもこういった最新のコミュニケーションツールを使っており、特に若い衆にとって一番身近な連絡方法は世間一般の若者と同じく、電話やメールではなくLINEである。本書では若い衆を束ねる若頭の発言とともにこのように綴られている。

〈「やっぱ、LINEてのは便利なので。今までは電話でひとりひとり呼ばなきゃいけなかったのが、グループトークで一発でしょ。大体、最近の若い連中は電話だと出ませんし。文字で証拠が残るので『聞いた聞いてない』の話も防げますしね」
 そうなのだ。近年、ヤクザの大半はLINEを使っていて、組や仲間内で「グループ」を作り、頻繁に連絡を取り合っている。「親父から緊急です」「姐さんの誕生日プレゼントなににしましょう?」「○○通りで検問やってるので気をつけてください」などなど、取材中もバンバン通知が届くので、彼らもちらちらスマホ画面に視線をうつすことになる〉

 ただ、主だった連絡手段がLINEになったことにより困った事態も起きているらしい。最近の若い衆には、身体を鍛えているのに極端にケンカや揉め事を嫌がる「マイルドヤクザ」が増えているようなのだが、彼ら若い衆とのやり取りのなかで、「キャバクラ△△で□□組が暴れてるんでみんなすぐ来てください」といった連絡のときにそれを見なかったことにする例が頻発。そこで若頭が考え出したのがスタンプを使うことだった。暴力沙汰の揉め事に関するメッセージが飛び交うなかに、突如かわいいスタンプが貼られるのはシュールな光景だが、それにはこんな裏事情があるようだ。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

LINEスタンプで組員を緊急召集、なぜか本を書きたがる組長…報道には出てこないヤクザの意外な素顔のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。新田 樹暴力団の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 中曽根元首相の合同葬「1億円税金」はやっぱりおかしい!
2 菅首相が『ひるおび』で安倍政権批判をしていた政治記者を首相補佐官に!
3 菅首相が訪問する福島の「伝承館」で国や東京電力の批判しないよう検閲
4 安倍前首相はやはり仮病だった!読売のインタビューでケロッと「もう大丈夫」
5 杉田水脈が自民党部会で「女性はいくらでも嘘をつけますから」
6 菅首相が山口敬之氏への資金援助を親密企業「ぐるなび」会長に依頼か
7 菅義偉首相が使った官房機密費の“ヤミ金”は合計78億円!
8 山口達也の事件をNHKが隠蔽していた
9 小倉優香の番組中「辞めさせてください」の本当の理由は番組のセクハラ
10 悪評「マイナポイント」事業の広報費は54億円、電通が再び140億円
11 安倍政権が消費者庁のジャパンライフ立入検査ツブシ、内部文書が
12 中曽根元首相が慰安所開設の証拠
13 ジャパンライフの広告塔に田崎とNHK島田も
14 菅原経産相辞任で田崎史郎不在の『ひるおび!』が政権批判
15 菅首相の叫ぶ「規制緩和」は30年前の流行語
16 報道特集が中曽根の慰安所作りを報道
17 『バイキング』坂上忍パワハラ報道は政権批判潰しだった!
18 東京五輪招致をめぐるICC買収に新証拠! 菅首相も賄賂に関与か
19 中曽根康弘「慰安所つくった」証言と「土人女を集め慰安所開設」文書
20 俳優・伊勢谷友介が自殺した近畿財務局職員の手記を読み危機感表明
1 安倍前首相はやはり仮病だった!読売のインタビューでケロッと「もう大丈夫」
2菅政権で「公費不倫」の和泉洋人首相補佐官が“再任、官邸官僚のトップに
3菅義偉首相が使った官房機密費の“ヤミ金”は合計78億円!
4中曽根元首相の合同葬「1億円税金」はやっぱりおかしい!
5デジタル担当相・平井卓也は電通と組んでネット情報操作を始めた張本人
6菅首相が山口敬之氏への資金援助を親密企業「ぐるなび」会長に依頼か
7ジャパンライフ山口会長逮捕 焦点は消費者庁の立入検査中止問題だ
8東京五輪招致をめぐるICC買収に新証拠! 菅首相も賄賂に関与か
9悪評「マイナポイント」事業の広報費は54億円、電通が再び140億円
10菅首相の叫ぶ「規制緩和」は30年前の流行語
11菅政権の官房長官に決定 加藤勝信厚労相がコロナ対応で見せた無能
12菅首相が訪問する福島の「伝承館」で国や東京電力の批判しないよう検閲
13菅義偉“総理”誕生で権力のために不正を働く「忖度官僚」だらけに
14大坂なおみを賞賛し黒人差別に抗議した自民党議員がツイートを削除し謝罪
15河野太郎のパフォーマンスがひどい! 行政改革目安箱を私物化
16菅内閣が「第三次安倍政権」化! 6月の時点で密約説
17菅首相が『ひるおび』で安倍政権批判をしていた政治記者を首相補佐官に!
18杉田水脈が自民党部会で「女性はいくらでも嘘をつけますから」
19『バイキング』坂上忍パワハラ報道は政権批判潰しだった!
20三浦瑠麗が特別講師「N高政治部」で麻生太郎が民主主義否定の暴言

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄