“派手な服の女性はレイプされて当然”を叫ぶ安倍親衛隊の極右女子団体が国連に! 外務省とタッグ組みスピーチ

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〈「性教育をキチンとしろ。女性が強姦されてもいいのか。」と委員から問いつめられたので、私は次のような性教育(狼を寄せ付けない方法)を提言する。

1、売春婦ファッション及び売春婦のような化粧はしない。
2、夜遅くまで外でウロウロしない。
3、20歳以下の女性の飲酒と喫煙は厳禁。20歳過ぎても、外での飲酒と喫煙は極力控える。
4、電車内など、公共の場で化粧をしない。

 以上のことを守れない女性たちは、強姦されたくらいで「傷ついた〜!許せない〜!」なんてしおらしいことを言える立場にはない〉

 夜遅くに出歩いたり、派手な服装・化粧や、外で飲酒や喫煙をするような女は強姦されて当然──。こんなことを言う輩がいるから、日本は男女平等ランキング(ジェンダー・ギャップ指数)で、145カ国中101位(15年度)という結果になるのである。

 このような暴力的な記事を掲載している時点で「なでしこアクション」の本質が極右・差別オヤジと同一のものであることは明白だが、メンバーたちは“女性の支持をとりつけたい”と躍起。現に、昨年10月号の「WiLL」(ワック)に登場した「なでしこアクション」代表の山本氏は、「STORY」(光文社)や「VERY」(同)といった女性向けファッション誌が反戦や9条について考える特集を行っていることを「左側のメディア戦略」といい、十八番の陰謀史観を開陳。「私たちだって「女性の問題」を扱っているのに、呼ばれない(笑)」と嘆いている。“派手なファッションで夜に出歩く女は強姦されて当然”などという主張を許す団体の代表が、読者に支持が得られるとでもこの人は本気で思っているのだろうか……?

 それにしても深刻なのは、「なでしこアクション」のような極右団体と外務省が、連動するかのように国連で行動しているという点だろう。だが、こうした動きは安倍政権発足以降、かなり強まっている。

 以前、本サイトでも言及したように、いまや外務省も官邸の言いなり。たとえば昨年、南京事件が世界記憶遺産に登録されたことに抗議するため日本政府がユネスコに反論のための意見書を提出した際も、外務省は自民党や官邸からの猛プッシュで、極右思想に傾いた教育学者であり、歴史学の専門家でも何でもない高橋史朗・明星大学教授に意見書作成を依頼。結果、〈かえって日本の印象を悪くして逆効果になった恐れがある〉(毎日新聞、15年11月6日付)と指摘され、同記事では歴史学者の剣持久木・静岡県立大学教授が「ナチスによるユダヤ人虐殺を否定するのと同様の印象を世界に与えかねない」と懸念を口にしている。もはや率先して国際社会に顰蹙を買いに出て行っているような状態なのだ。

 安倍首相が総理の座におさまっている限り、国の信頼度は著しく低下していくばかり。いまはまだ失笑で済んでいるものの、他国から「日本は狂った国」として相手にされなくなる日も早晩やってくるだろう。
(水井多賀子)

最終更新:2017.11.24 08:00

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