テクニックを学ぶと「セックス嫌い」になる? レジェンドAV監督・代々木忠が教える本当に気持ちいいセックス

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 目の前の女性と向き合わずにセックスすることを強いられるAV男優たちはどうなるのか? そう。中折れしてしまうのである。代々木監督の作品には、挿入後すぐに中折れしてしまうことから「中折れ委員会」(鈴木一徹・花岡じった)と名付けられたチームが出てくるが、彼らが中折れしてしまうのも、まさしくカメラや監督の動きを必要以上に気にしてしまうからであった。それを証明するかのように、乱交シーンの撮影で、自分にクローズアップされない時は、「中折れ委員会」も中折れしないのである。

 現在は、若者たちにセックスの仕方を教える教科書として、アダルトビデオがその立場を担っているような歪んだ状況にある。AVでは、電マなどを使った激しい前戯、アクロバティックな体位などが描かれ、ユーザーも実生活でそのセックスを真似しようとする。しかし、それはあくまでパフォーマンスであり、見世物。本当に気持ちのいいセックスのあり方とは違う。にも関わらず、あくまでフィクションであるAVの世界を鵜呑みにした若者たちは、ムリなセックスを試み、結局、「気持ちよくない」と感じる。なかには、むしろ「痛い」と忌避感すら抱いてしまう人も生まれてしまう。

 先ほども述べた通り、セックスで本当に快楽を得るために必要なものはテクニックなどではなく、「目の前の相手ときちんと向き合えているかどうか」だ。であるのにも関わらず、AVで展開されているようなセックスこそが正しいセックスのかたちだという誤解がどんどん広まっていった。そのことに警鐘を鳴らすべく、代々木監督は、日比野達郎と加納妖子・加藤鷹と樹まり子という、実際に恋人関係にある男優女優カップルを出演させた作品をつくっている。

〈かつて私は、まだ性に未熟な若者たちが“顔射”や“駅弁”といったアダルトビデオの真似をしていると知って、見世物ではない恋人同士のセックスを見てほしいと思った〉

 こうしてつくられた作品が『いんらんパフォーマンス 中に出して!』(アテナ映像)である。本来、実際のカップルを出演させることはAV業界にとってタブーとされていたが、代々木監督はあえてそのタブーを犯した。その結果、カメラの前に映し出されたのは、プロの男優女優である彼らが普段演じているセックスとは180度真逆のものであった。

〈アダルトビデオでは挿入部分を見せるために、男優は女優の体に密着しないというのが暗黙のルールになっている。百戦錬磨の彼らだから、そんなことは当然わかっている。だが、本当に愛している相手とのセックスでは、肌と肌を合わせて温もりを感じていたいのだろう。鷹とまり子もピタッと密着した。
 挿入してからも、正常位のまま体位は変わらない。激しいピストン運動もほとんどない。それよりも、お互いの目を見つめ合ってキスをしている時間のほうが断然長いのだ。彼らの瞳は「気持ちいい」というよりも「うれしい」と言っているように見えた〉
〈名だたるプロ男優と有名女優が見せた、限りなくプライベートに近いセックスは、パッと見にはとても地味だった、けれども、そこには圧倒的な説得力があった〉

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