炭鉱事業描いたNHK朝ドラ『あさが来た』は実家が炭鉱業の籾井会長のご機嫌取り企画だった!?

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 そう言われてみると、たしかに『あさが来た』は異例の作品だ。たとえば、近年の朝ドラでは実在の人物をモデルにすることが増えているが、広く親しまれている『赤毛のアン』の翻訳者であったり(『花子とアン』)、水木しげる夫人であったり(『ゲゲゲの女房』)、コシノ三姉妹を育て上げた肝っ玉母さん(『カーネーション』)やニッカウヰスキー創業者夫妻(『マッサン』)など、多くの人になじみのあるキーワードが必ずあった。それらと比較すると、今回の『あさが来た』における「日本女子大学校と大同生命の創業者」という触れ込みはかなり弱い。

 しかも、『あさが来た』は、朝ドラとしては初の江戸時代からのスタートということもあり、セットや衣装にも予算がかかっている。通常、大阪制作の朝ドラは東京制作よりも低く抑えられる傾向だというが、その点でも『あさが来た』は異例。そういう理由も相まって、「炭鉱に思い入れがある籾井会長のための企画」と言われているのだろう。

 さらに、籾井会長を喜ばせている理由はもうひとつある。それは『あさが来た』が安倍首相のご機嫌取りの材料になっている、という点だ。

 ご存じの通り、昨年は安倍首相の肝いりだった「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産に登録されたが、ドラマの舞台となっている筑豊炭田も一時は遺産候補地に挙げられていた。安倍首相は昨年2月の施政方針演説でも改革断行について「明治の日本人にできて、いまの日本人にできないわけはありません!」などと突然、明治時代の話をはじめたように、司馬史観の信者らしく明治に異常に執着している。

 そう考えると、明治を日本発展の原点として捉える『あさが来た』のストーリーは、安倍首相の大好物にちがいない。つまり、安倍首相の子飼いである籾井会長にとって『あさが来た』のヒットは、これ以上ないご機嫌伺いになっている、というわけだ。

 報道が権力を忖度するだけでなく、朝ドラまでもが安倍首相好みの企画になる──。 “安倍チャンネル”ここに極まれり、といった感じだが、これはいまにはじまった話ではない。昨年の大河ドラマ『花燃ゆ』も、安倍首相の地元・山口県を舞台に、これまた安倍首相が肩入れする吉田松陰の妹というマイナーな人物を主人公にした作品だったからだ。このときも「NHKが安倍首相の地元をどうしても取り上げたくて企画された」と評判になり、さらには「安倍首相がNHKに圧力をかけたんじゃないか」という噂さえ飛び交っていたのだ。しかも視聴率は大爆死で、目も当てられない結果となった。

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