橋下市長引退会見でもマスコミ批判を繰り広げ、今後についてはだんまり! なぜ大阪は橋下徹に騙され続けるのか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
hashimoto_1123.jpg
『誰が「橋下徹」をつくったか―大阪都構想とメディアの迷走』(松本創/140B)

 任期満了のため、今日をもって退任する大阪市の橋下徹市長が、先ほど退任の会見を行った。先月末のダブル選挙で圧勝をおさめた勢いをそのままに、最後の最後までマスメディアに対する「威圧」の姿勢を崩さない、「橋下節」の集大成のような会見であった。

 冒頭から「退任会見なんですが、メディアに二、三、文句を言いたい」とぶちあげ、「慰安婦は必要」発言、職員組合問題など数々の報道を具体的に挙げながら、「検証能力がない」「無駄な8年間とほざくコメンテーターはしょうもない」「朝日新聞は幻想主義」などとマスコミへの批判をまくし立て続けた。また、憲法改正について積極的に語る一方、今後の政治活動への関わりについて問われると、「私人だ」「弁護士の守秘義務」などとはぐらかす。対するメディア側は、言われるがままで、それ以上つっこめない。その様は、まさにこの8年間の橋下徹とマスコミの関係を象徴していた。

 ABC朝日放送の府民世論調査によれば、このたびの退任を機に引退を宣言している橋下氏に対して、「復帰してほしい」が49%、「復帰してほしくない」が35%と、反対意見をもつ論者やマスコミを封殺する強権的な姿勢、慰安婦発言などの失言でバッシングを受けたにも関わらず、彼の人気は依然として健在であることがよく分かるデータが出ている。

 彼はなぜこのように人気を保つことができているのか。そこには、橋下人気に丸乗りしようとするマスコミと橋下氏との「共犯関係」があった。

 その蜜月関係は、彼が政治家になったばかりの2008年から始まる。まずは、彼を取り上げると目に見えてコーナー視聴率が上がる情報バラエティ番組が橋下氏に取り込まれていった。橋下氏と「内輪」の関係になってしまった放送局はそれ以降客観的な検証・報道のできない空気をつくりあげてしまう。

 それは、圧倒的な人気を後ろ盾に、橋下氏がマスコミに対する威圧的な行動・言動を繰り返すようになってからも変わらなかった。むしろ、より推し進められることになる。国歌の起立斉唱命令に関して問い質した女性記者に26分間もの間「とんちんかん」などと罵倒した異常な事件もあったが、その「いじめ」のような状況にも異議を唱えるマスコミ関係者はいなかった。

 マスコミ関係者は誰も彼のことを悪く書けない。そして、その状況が生み出したのが、この橋下人気だ。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

誰が「橋下徹」をつくったか ―大阪都構想とメディアの迷走

  • amazonの詳細ページへ

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

橋下市長引退会見でもマスコミ批判を繰り広げ、今後についてはだんまり! なぜ大阪は橋下徹に騙され続けるのか?のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。橋下徹田部祥太選挙の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 安倍晋三が「東京五輪」語るも、1年延期の理由は大嘘 歴史改ざん
2 検察審査会「不起訴不当」は当然!桜前夜祭の損失補填に安倍本人関与の根拠
3 感染3000人超でもテレビは五輪一色、加藤浩次が“五輪無罪”を主張
4 葵つかさが「松潤とは終わった」と
5 久米宏が終了決定のTBSラジオで田中真紀子と
6 感染3177人で小池百合子が会見トンズラ!「一人暮らしは自宅を病床」暴言も
7 五輪海外選手の猛暑への批判に同調の為末大が猛暑懸念の声を「反安倍」と
8 IOC幹部の発言で安倍の責任が明白に…「1年以内延期」「再延期なし」ゴリ押し 
9 感染者急増、医療逼迫でもテレビは「五輪金メダル」報道一色、コロナ無視!
10 五輪で “濃厚接触者との対戦拒否できず”のルールがこっそりできていた
11 竹中平蔵パソナの利益が前年の10倍以上に!五輪とコロナ対策事業のおかげ
12 菅首相「五輪中止ない」の理由「人流減った」「新たな治療薬確保」は大ボラ
13 フィフィが水原希子に狡猾なヘイト攻撃
14 川島なお美が近藤誠の診断を告発
15 ネトウヨ高須院長に息子が苦言!
16 NHK大越更迭の裏に官邸と御用記者
17 山口敬之逮捕を握り潰した“官邸の忠犬”中村格が警察庁ナンバー2に!
18 それでも謝罪しない…河野太郎がワクチン問題でついた嘘と”知の崩壊“発言
19 五輪サッカー・久保建英が南アの陽性者に「僕らに損ではない」と無神経発言
20 小倉優香の番組中「辞めさせてください」の本当の理由は番組のセクハラ
1検察審査会「不起訴不当」は当然!桜前夜祭の損失補填に安倍本人関与の根拠
2大ウソだらけの東京五輪! 安倍・菅・森はどんな嘘をついてきたか
3安倍晋三が「東京五輪」語るも、1年延期の理由は大嘘 歴史改ざん
4五輪サッカー・久保建英が南アの陽性者に「僕らに損ではない」と無神経発言
5菅首相「五輪中止ない」の理由「人流減った」「新たな治療薬確保」は大ボラ
6感染者急増、医療逼迫でもテレビは「五輪金メダル」報道一色、コロナ無視!
7 検査数少ないのに感染1387人 東京で医療逼迫が起き始めた!
8五輪入場行進にすぎやまこういちの曲、杉田水脈のLGBT差別に同調
9五輪海外選手の猛暑への批判に同調の為末大が猛暑懸念の声を「反安倍」と
10南ア、チェコ選手の感染、イギリス選手の濃厚接触も隠していた政府と組織委
11五輪で “濃厚接触者との対戦拒否できず”のルールがこっそりできていた
12五輪開会式演出の小林賢太郎が“ユダヤ人大量惨殺ごっこ”ギャグで解任!
13感染3177人で小池百合子が会見トンズラ!「一人暮らしは自宅を病床」暴言も
14 スポーツ選手に五輪問題を問うのは誹謗中傷でない!有森裕子、平尾剛の発言
15組織委は「復興」ないがしろ!被災3県の子どもの深夜動員にも批判 
16感染3000人超でもテレビは五輪一色、加藤浩次が“五輪無罪”を主張
17五輪入場行進曲の作曲者名カットはすぎやまこういち隠し?それとも

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄