解散発表当日、安倍首相が『報道ステーション』にだけ出演しなかった理由

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
hurutachi_140715.jpg
テレビ朝日『報道ステーション』HPより


 安倍首相が解散会見を行った11月18日、夜のニュース番組にちょっとした異変が起きた。

 通常、解散のような大きな政治的決断をした後は、各局のニュース番組に首相自ら出演するのが慣例になっている。実際、この日の夜も安倍首相は『ニュースウオッチ9』(NHK)を皮切りに、『NEWS ZERO』(日本テレビ系)、『NEWS23』(TBS系)に立て続けに出演した。

『NEWS23』では景気に対する街の声を番組側が紹介したところ「厳しい」という意見のほうが多かったため、安倍首相が逆ギレする一幕もあったが、とにかくこれらの番組では、安倍首相自身が顔を出して、解散理由を述べていた。

 ところが、その中で、安倍首相が出演しなかった番組がある。それは、古舘伊知郎がキャスターをつとめる『報道ステーション』(テレビ朝日系)。この日の『報ステ』のトップは解散ではなく高倉健の訃報で、冒頭から延々と高倉健の回顧特集が流された。かなりの時間が経ってから、ようやく解散のニュースになったが、共同会見の映像が放映されただけで、安倍首相の単独取材映像は1秒もなかった。

 そんなところから、メディア関係者の間では「朝日嫌いの安倍首相が、嫌がらせでテレビ朝日だけ拒否した」「以前、『報ステ』に出演したときにいろいろ突っ込まれたため、古舘のインタビューは受けないと逃げたらしい」といった見方が広がっている。

 たしかに、メディアに対する異常な検閲姿勢と批判されることを極度に嫌がる安倍首相ならありうる話。しかし、テレビ朝日の関係者によると、事情はまったく逆だという。

「テレビ朝日の政治部は安倍首相サイドに根回しして、他の番組同様、『報ステ』への出演の内諾を取り付けていた。ところが、古舘さんが『やらない』と拒否したらしいんです。政治部はせっかくお膳立てしたのに、とカンカンですよ」

 なんと、袖にしたのは古舘側だったというのだ。たしかにいわれてみれば、テレビ朝日政治部は朝日新聞ほど安倍首相と関係は悪くない。早河洋会長、吉田慎一社長はむしろ、本サイトで既報のように、何度も官邸を訪ねるなど、安倍首相とべったりの関係を築いている。

 では、古舘はなぜ拒否したのか。原因はまさにその安倍首相に恭順の意を示すテレ朝上層部との関係にあったようだ。

「安倍政権はメディアへの圧力を強めているため、テレ朝側としてはとにかく政権を刺激したくない。ところが、古舘さんはじめ、『報ステ』スタッフは安倍首相に批判的なため、あまり厳しい質問をしないように上層部が釘を刺した。それで、古舘さんが『だったらやる必要はない』という話になったらしい」(前出・テレビ朝日関係者)

 これが事実なら、古舘の意気やよし!という感じだが、しかし、同時に俄然、信憑性を帯びてくるのが、『報ステ』打ち切り、古舘降板説だ。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

アベノミクスの終焉 (岩波新書)

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

解散発表当日、安倍首相が『報道ステーション』にだけ出演しなかった理由のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。テレビ朝日安倍晋三田部祥太の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 三浦瑠麗の〈#検察庁法改正案に抗議します〉攻撃の間違いを徹底検証
2 安倍首相「黒川検事長の“訓告”は検事総長の判断」はやはり嘘だった
3 松本人志が「黒川検事長は新聞記者にハメられた」と陰謀論で擁護!
4 検察庁法案改正賛成でわかった維新と吉村洋文知事の正体!
5 昭恵のNEWS手越ら芸能人と花見報道に安倍首相が逆ギレも説得力なし
6 テラスハウスの出演者がセクハラ告白
7 箕輪のセクハラを告発した女性が暴露したエイベックス松浦の疑惑
8 内閣支持率「27%」だけじゃない、安倍政権の危機を表すデータ
9 田崎史郎が“黒川検事長と賭けマージャン”を正当化!
10 官邸が黒川検事長の“賭け麻雀”を悪用、稲田検事総長に「辞職」圧力
11 つるの剛士が「桜を見る会」問題で台風被災者をダシに安倍政権擁護
12 河井克行前法相は東京の“緊急事態宣言解除”の直後に「逮捕許諾請求」
13 葵つかさが「松潤とは終わった」と
14 検察は河井克行を逮捕できるのか? 捜査は買収の原資“安倍マネー”に
15 検察庁法改正でダダ漏れ指原莉乃の政権批判を封じたい本音
16 検察庁法改正が抗議の声を無視し強行採決へ! 安倍首相は嘘八百会見
17 黒川検事長と賭け麻雀、産経記者が書いていた黒川定年延長の擁護記事
18 未成年飲酒疑惑の手越が日テレW杯番組に
19 窮地の安倍首相が櫻井よしこの「言論テレビ」に逃げ込み嘘八百!
20 自民党がネトサポに他党叩きを指南
1官邸が黒川検事長の“賭け麻雀”を悪用、稲田検事総長に「辞職」圧力
2窮地の安倍首相が櫻井よしこの「言論テレビ」に逃げ込み嘘八百!
3検察庁法案改正賛成でわかった維新と吉村洋文知事の正体!
4検察は河井克行を逮捕できるのか? 捜査は買収の原資“安倍マネー”に
5安倍応援団の攻撃に怯まない「#検察庁法改正に抗議します」の有名人たち
6松本人志が「黒川検事長は新聞記者にハメられた」と陰謀論で擁護!
7三浦瑠麗の〈#検察庁法改正案に抗議します〉攻撃の間違いを徹底検証
8検察庁法改正で松尾元検事総長が安倍首相を「中世の亡霊」と批判!
9検察庁法改正が抗議の声を無視し強行採決へ! 安倍首相は嘘八百会見
10安倍首相「黒川検事長の“訓告”は検事総長の判断」はやはり嘘だった
11黒川検事長と賭け麻雀、産経記者が書いていた黒川定年延長の擁護記事
12検察OB意見書にあったロックの言葉を訳した安倍の大学時代の教授が
13内閣支持率「27%」だけじゃない、安倍政権の危機を表すデータ
14河井克行前法相は東京の“緊急事態宣言解除”の直後に「逮捕許諾請求」
15田崎史郎が“黒川検事長と賭けマージャン”を正当化!
16 百田尚樹と対照的! 橋本愛が「文化・芸術は死んだ心を生き返らせる」
17検察庁法改正でダダ漏れ指原莉乃の政権批判を封じたい本音
18安倍首相が「日本のコロナ対策が世界をリード」と自慢するトンデモ!
19岡村隆史問題で松本人志の逃げ方、古市憲寿のスリカエがひどい
20箕輪のセクハラを告発した女性が暴露したエイベックス松浦の疑惑

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄