10歳の教え子をホテルに…教師によるわいせつ事件が頻発する理由

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
schoolsekuhara_141027.jpg
『スクールセクハラ なぜ教師のわいせつ犯罪は繰り返されるのか』(幻冬舎)

 近年、教師によるわいせつ事件が世間を騒がせている。9月下旬には、宮崎県でともに教師である夫婦が公園へ行き、遊んでいた女児の前で妻が下半身を露出し、夫がその一部始終をビデオ撮影するというおぞましい事件が発生した。同じく9月には、部活動中の女生徒にわいせつな行為をしたとして、茨城県の公立中学に勤める男性教諭が逮捕された。この教師は過去3度も同様の事件で逮捕されており、公判中だったという。

 ほかにも児童買春や痴漢など、教師による犯行が日々ニュースになり、恐ろしいことに、私たちはいつの間にかこの手の事件を聞き慣れた状態に陥っているのではないだろうか。増え続けるわいせつ事件を予防するために、どういった要因や背景があるか、本格的に検証する時期が来ている。そこで今回は、教師による生徒へのセクハラ(=スクールセクハラ)の加害者・被害者を取材した、共同通信社記者の池谷孝司氏による『スクールセクハラ なぜ教師のわいせつ犯罪は繰り返されるのか』(幻冬舎)から、スクールハラスメントの要因を探ってみたい。

 まず第一の要因は、教師側が「特別権力関係」を意識していないことだ。本書に出てくる、25年のキャリアを持つ元教師は、教え子だった6年生の女児にホテルでわいせつ行為をして逮捕され、執行猶予付きの実刑判決が下っている。驚くことに、彼は「好きになった相手が十歳でした」と話し、スクールセクハラではなく、恋愛だったと主張したのだ。ロリコン趣味を疑われたが、彼の自宅からはその手のDVDは押収されず。シングルマザーの家庭で育つ女児のほうから元教師に手紙や電話をしていたため、彼は女児が自分に好意を持っていると勘違いし、暴走したのだという。女児はキスを嫌がったり、体を触ることを拒否していたのだが、元教師に怒られることを恐れ、言うことに従っていたという。

 また、担任教師に半ば強引にホテルに連れていかれ、強姦まがいの行為をされた女子高生も、内申書や日々の学校生活における嫌がらせに怯え、言われるままに4〜5回、教師との密会を重ねることになる。

 どちらの場合も教師側は「恋愛」と主張しているのだが、生徒側からすれば日々の学校生活を“人質”にされた格好だ。しかし、教師側は常に年下である生徒と向き合っているために、自分の持っている権力や生徒が嫌がっていることに気づかないことが多いという。もちろん権力を理解したうえで関係を無理強いするケースもあるが、自分の権力に対する無自覚さは、教師という独特な職務がいっそう拍車をかけているのかもしれない。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

スクールセクハラ なぜ教師のわいせつ犯罪は繰り返されるのか

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

10歳の教え子をホテルに…教師によるわいせつ事件が頻発する理由のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。ハラスメント学校江崎理生の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 田崎史郎のいない素晴らしい世界
2 徴用工問題で日本の元外務官僚が「韓国に100%の理、日本に100%の非」
3 「桜を見る会」名簿問題で菅官房長官の会見が支離滅裂!
4 ジャパンライフの広告塔に田崎とNHK島田も
5 安倍官邸が74億円の官房機密費使用!安倍応援団の手にも?
6 田崎史郎と三浦瑠麗が『朝生』で無理やりすぎる安倍政権擁護連発!
7 菅原経産相辞任で田崎史郎不在の『ひるおび!』が政権批判
8 安倍政権御用ジャーナリスト大賞(前編)
9 安倍首相が「桜を見る会」国会答弁で下劣言い訳を連発
10 「桜を見る会」ジャパンライフ招待問題にマスコミが消極的な理由
11 田崎史郎が御用批判に失笑の言い訳
12 安倍晋太郎が山口会長に「金儲けの秘訣を教えて」と懇願した夜
13 安倍の成蹊時代の恩師が涙ながらに批判
14 葵つかさが「松潤とは終わった」と
15 安倍政権御用ジャーナリスト大賞(後編)
16 維新応援団・野村弁護士が懲戒、橋下徹にも請求が
17 警視庁捜査、ジャパンライフと安倍政権
18 池上彰が朝日叩きとネトウヨを大批判
19 安倍首相の「嵐」政治利用にファン批判、天皇即位祭典も政権の意向か
20 休みも残業代も0!美容師のブラック労働
1久米宏が「テレビが反韓国キャンペーンをやってる」と真っ向批判
2安倍政権・厚労政務官が外国人在留申請で口利き「100人で200万円」
3 玉川徹がGSOMIA破棄で加熱するテレビの嫌韓煽動を批判
4明石家さんまが吉本上層部と安倍首相の癒着に痛烈皮肉!
5『ゴゴスマ』で今度は東国原英夫がヘイト丸出し、金慶珠を攻撃!
6『報ステ』の“安倍忖度”チーフPがアナやスタッフへの“セクハラ”で更迭
7『ゴゴスマ』で「日本男子も韓国女性が来たら暴行しなけりゃいかん」
8文在寅側近の不正に大はしゃぎの一方、安倍政権が厚労政務官の口利きに無視
9埼玉知事選で警察が柴山文科相への抗議を排除!柴山も表現の自由否定
10安倍首相がトランプからトウモロコシ爆買い
11菅官房長官「トウモロコシ大量購入は害虫被害対策」は嘘
12 GSOMIA破棄は安倍のせい 慰安婦合意から始まった韓国ヘイト政策
13安倍が後に先送り財政検証の酷い中身
14 GSOMIA破棄で日本マスコミの「困るのは韓国だけ」の嘘
15 松本人志や吉本上層部批判の友近、近藤春菜にバッシング、報復か
16『週刊ポスト』の下劣ヘイト記事は「小学館幹部の方針」の内部情報
17GSOMIA破棄!八代・有本ら安倍応援団は「嫌なら来るな」
18 『モーニングショー』で「暑さに耐えるのが教育」元高校野球監督は右派論客
19 古市憲寿の芥川賞候補作「参考文献問題」に選考委員が猛批判
20『関東大震災「朝鮮人虐殺」はなかった!』のデマとトリックを暴く

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄