デリヘルIT化で顧客情報が警察に筒抜け、30万人の風俗嬢が警察のスパイに!?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
deriheru_140913.jpg
『デリヘルの経済学』(モリコウスケ/こう書房)

 日本最大の風俗激戦区をどこかご存じだろうか? 歌舞伎町でもなければ、渋谷や池袋でもない。実は「新橋」らしいのだ。このサラリーマン街が首都圏屈指のデリヘル最激戦区になっているという。

 なぜ、こんなことになっているのか。理由は、06年、大幅改正と厳格適用となった風営法にある。繁華街にあった店舗型の風俗店の多くは閉鎖に追い込まれ、「風俗街」は吉原のような一部の特殊区画以外、この数年で、ほぼ消滅した。歌舞伎町も今や単なる「ネオン街」であり、風俗街とセットだった歓楽街ではなくなった。風営法改正前まで歌舞伎町は、日の高い時間から派手な看板の風俗店で賑わっており、ある意味、風俗街としての顔が剥き出しなっていたものだが、それも今や昔である。

 とはいえ、消滅したのは風俗街と店舗型の風俗店であって、その多くはデリバリー(派遣型)へと姿を変えることで性風俗産業は生き残ってきた。

 そもそも風俗街が消滅した原因は、04年、都知事に就任した石原慎太郎の「歌舞伎町浄化作戦」に端を発するが、それを後押ししたのはいうまでもなく「警察」である。月刊宝島8月号の「年商10億円のデリヘル社長が明かすフーゾク業界『儲けの裏ワザ』」によれば、店舗型風俗店の経営者の大半は、デリヘル型への移行に失敗、キャバクラやガールズバーといった水商売へと鞍替えするなど、現在、デリヘルで成功している経営者たちは、みな、従来の風俗経営者のイメージとはかけ離れたビジネスマンタイプになったという。風俗嬢は同じでも経営者が総取っ替えになったらしいのだ。理由は以下、年商10億円のデリヘル社長の言葉から理解できよう。

「うちはシステムエンジニアを雇って、周辺地域のすべてのホテルやレンタルルームの予約情報、交通情報などの専用システムを組んで、配送するドライバーや手配するマネージャーに端末をもたせて情報を共有しています。こうした運用コストをかけないと、結局、渋滞で時間に遅れた、自宅の場所がわからない、ホテルが取れないとなって客を逃してしまう。顧客情報だってプレイ内容や特徴をデータにして女の子に教えています」(123ページ)

 店舗型風俗から派遣型風俗へと移行していく過程で性風俗業界に「IT革命」が起こり、「風俗業界のホリエモン」を次々と生み出しているわけだ。

 さらにデリヘルのIT化は、顧客情報と風俗嬢の「個人情報」にも及んでいる。デリヘルを利用した人ならば知っているだろうが、昨今、デリヘル店の多くが「身分証」の提示を求めるようになっている。これは「知らない場所で二人きりになる」デリヘルの特性上、客とのトラブルを想定しているためで、身分証を提示して正規会員になれば、値段もサービスもよくなる。会員制の店は安全なので若くてかわいい風俗嬢も集まりやすい。利用客もそれなら仕方ないと、気楽に身分証を出すようになっている。

 デリヘルには客が女の子を気に入らない場合、「チェンジ」をするシステムがある。店側も、どのタイプの子がチェンジになったのか、どんなプレイを好んだのか、顧客情報を細かく管理し、情報を共有するようになっている。プレイ後、そうしたデータを風俗嬢が入力して、情報を共有するようになっているのだ。

 つまり、○○企業に勤めるAさんが、いつ、どこで、どの風俗嬢を選んで、どんなプレイをして、いくら支払ったのか。月に何度利用しているのか、果ては特殊な性癖や射精までの時間など、恥ずかしい情報まできっちりデータが蓄積されているのである。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

デリヘルIT化で顧客情報が警察に筒抜け、30万人の風俗嬢が警察のスパイに!?のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。西本頑司警察の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 “バンクシー”のネズミはOKで安倍首相の顔写真にヒゲはNG?
2 三浦瑠麗が松本人志の悪質セクハラ発言を「問題ない」と擁護
3 国連も「組み体操」の危険性を指摘!
4 竹田恒泰が父の五輪汚職捜査に「フランスは皇室がないからひがんでる」
5 つんく♂が秋元のメンバー差別に
6 元旦朝生のウーマン村本は間違ってない
7 松尾貴史「日本を壊しているのは安倍さん」
8 読売、産経の安保報道を池上彰が批判
9 古市憲寿「平成くん、さようなら」と「終末期医療打ち切れ」論
10 DA PUMPがEXILEに挑戦状
11 収賄疑惑の甘利大臣がバンダイとも
12 外務省が日米地位協定のウソ説明をコッソリ修正
13 追悼!市原悦子が生前語った安倍政権への怒り、反戦の思い
14 ネトウヨ高須院長に息子が苦言!
15 松本人志が指原莉乃に悪質セクハラ差別発言! 
16 JOC竹田会長が女性死なせる交通事故
17 純烈・友井報道で芸能マスコミジャニーズ御用体質 
18 安倍はセカイ系!あのマンガが暴露
19 産経と菅官房長官が「辺野古赤土投入問題」追及の望月記者を攻撃
20 日露外相会談の大失態を必死で隠す安倍政権
1安倍首相が辺野古の土砂投入で「サンゴを移した」と大嘘
2追悼!市原悦子が生前語った安倍政権への怒り、反戦の思い
3クイーンのB・メイ辺野古署名に『ボヘラプ』鑑賞の安倍首相は…
4元日『相棒』が今年も安倍政権批判!
5ローラ、村本、りゅうちぇる芸能人よく言った大賞後編
6所ジョージが沖縄米軍基地反対ソング! 
7ウーマン村本、ローラ…権力批判芸能人を排除する醜悪メディア
8安倍首相の“サンゴ移植した”嘘を追及しない本土メディア
9竹田恒泰が父の五輪汚職捜査に「フランスは皇室がないからひがんでる」
10早野龍五・被曝論文に重大誤り!お墨付き与えた糸井重里の責任
11産経と菅官房長官が「辺野古赤土投入問題」追及の望月記者を攻撃
12安倍首相の改憲キャンペーンに松本人志、小藪千豊らが協力?
13 仏司法当局が東京五輪誘致汚職で竹田恒和JOC会長の捜査開始!
14日露外相会談の大失態を必死で隠す安倍政権
15 ゴーン前会長出廷で露呈した特捜部の無理スジ国策捜査
16 バカリズム、指原莉乃が外国人労働者問題で差別丸出し
17外務省が日米地位協定のウソ説明をコッソリ修正
18安倍政権の反韓煽動が酷い!「韓国へ渡航禁止」まで主張
19平沢勝栄だけじゃない自民党の性差別 
20落合陽一は反省表明したが…古市憲寿と落合の無自覚

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄