トランプ大統領「安倍からノーベル賞に推薦された」…差別主義者の自己宣伝に使われる安倍首相の救いがたい“ポチ”ぶり

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首相官邸ホームページより


「あらゆる種類の犯罪者、ギャングが侵入してきている」──昨日、ドナルド・トランプ大統領がホワイトハウスで演説をおこない、対メキシコ国境での「国家非常事態」を宣言すると発表した。

 不法移民排除のための「国境の壁」建設は、トランプ氏にとって大統領選でもっとも注目を集めた公約だったが、移民に対する差別を煽るトランプ大統領の主張はアメリカ社会に分断を生み、国内外で非難を浴びてきたものでもある。公約実現のために国家非常事態を宣言するという強硬的姿勢からも、2020年の大統領選での再選に向け、今後、トランプ氏が人種差別や移民排斥を助長することで支持層にアピールをはかっていくことは必至で、昨日の演説は世界中の人びとが固唾を呑んで注意を向けたことだろう。

 だが、そのホワイトハウスの演説で、トランプ大統領が自身のこれまでの成果を自画自賛するなか、あの人の名前が飛び出したのだ。そう、安倍首相だ。

「これ言っちゃいますけど、日本の安倍首相から、彼がノーベル委員会に送ったとっても美しい手紙のコピーをもらったんです。ノーベル平和賞をトランプ大統領に授与するように日本を代表して推薦したと。私は『ありがとう』と言った」

 安倍首相が、わざわざノーベル委員会に書簡を送り、トランプをノーベル平和賞に推薦していた──!? 突然、発せられたその言葉に、世界中の視聴者がポカンとしたはずだ。さらに、トランプ大統領はこうつづけた。

「安倍首相が5ページものこの上なく美しい手紙をくれたのは、なぜかわかるかな? 以前は日本上空をミサイルが飛んで、しょっちゅうアラームが鳴っていたけど、いま日本の人は安心を感じている。私が北朝鮮と対話したおかげだ」

 つまり、トランプ大統領によると、安倍首相は「北朝鮮のミサイルの脅威から救ってくれたのはトランプ大統領のおかげ!」だとノーベル委員会に訴えた……ということらしい。

 国辱とはまさにこのことだろう。差別的政策を正当化するその演説の場で、「俺がノーベル平和賞に値する人物だと日本の安倍首相は言っている」とアピールに使われるなんて、世界に向けて「日本はトランプの犬」と大々的に喧伝されたようなものだからだ。

 そもそも安倍首相は、北朝鮮との対話路線に冷や水を浴びせかけ、韓国が南北首脳会談実現に向けて動いたときも、外務省を通じて韓国に「まだ時期が早い」「思いとどまるべき」だと再三にわたって圧力をかけつづけ、韓国大統領府が文大統領と金正恩委員長の南北首脳会談合意を発表したときには、国会で「圧力を最大限に高める」と言い放った張本人。

 しかも、日本の被爆者や市民団体が大きな役割を果たしてきた核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)がノーベル平和賞を2017年に受賞しても、祝福コメントを一切出さなかった。そして、ベアトリス・フィンICAN事務局長やカナダ在住の広島の被爆者・サーロー節子さんが来日した際も、面会の要請があったにもかかわらず、日程の都合を言い訳にして事実上、拒否してきた。

 それなのに、北朝鮮との対話路線をとったトランプ大統領に「ノーベル平和賞を!」なんてことを言ったのか。

 これが事実なら、絶望的な恥さらしというしかないが、もっとも、このトランプ大統領の話に対しては、米ワシントン・ポストが「韓国の文在寅大統領を取り違えたのではないか」と指摘している。日本政府はいまだ否定も肯定もしておらず、真偽はまだ明らかになっていないが、たしかにトランプ大統領が文在寅大統領と取り違えた、もしくは関係なく大ボラを吹いた可能性はあるだろう。

 しかし、これが間違いや大ボラだったとしても、安倍首相はおそらくトランプに遠慮して否定できないのではないか。トランプはそれこそ「シンゾーは俺がなにを言ったって文句が言えるわけがない」とタカをくくり、宣伝に使ったのだろう。

トランプになめられ、イージス・アショアを2350億円で買わされた安倍首相

 そういう意味では、ノーベル賞推薦が嘘でも本当でも、安倍首相が「トランプの犬」だということに変わりはない。おれにゴマをするためならなんでもやる──。これまでの安倍首相のポチぶりをみて、トランプは安倍首相を完全になめているのだ。

 実際、最近も、地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の購入をめぐって、安倍首相の情けなさすぎる「トランプの犬」ぶりが明らかになった。

 トランプ大統領は昨年9月26日、安倍首相との会談後の記者会見で「私が『日本は我々の思いを受け入れなければならない。巨額の貿易赤字は嫌だ』と言うと、日本はすごい量の防衛装備品を買うことになった」と述べたが、それを代表するのが「イージス・アショア」の購入だ。

 当初、イージス・アショアは1基あたり約800億円とされていたが、先日、関連費用含め2基で2350億円と発表。しかし、発表された「2350億円」は発射装置や施設整備の費用を除いた金額であって、実際には〈基地建設費なども含めれば8000億円近くに達する見込み〉(「週刊朝日」2018年11月9日号/朝日新聞出版)とも言われている。

 だが、イージス・アショア配備の理由は北朝鮮の弾道ミサイルの脅威に備えるため。安倍首相がトランプ大統領に感謝したように「上空をミサイルが飛ぶ」ような事態はなくなったいま、その必要性に疑問符がついている。しかも日本はアショアと同性能のイージス艦8隻体制を進めており、その点でもイージス・アショアの配備は不要なのではないかと指摘されているのだ。

イージス・アショア購入の弁明が「自衛官が自宅から通えるようになる」

 実際、12日の衆院予算委員会でも、イージス・アショアの必要性について追及がおこなわれた。すると、安倍首相はこんなことを言い始めたのだ。

「まさに陸上においての勤務となる。これは(イージス艦とは)大きな差なんですよ! 全然ご存じないかも知れませんがね。あの、いわば、ずっと外に出ている、1カ月間とか出ているということとですね、いわば、これは自分の自宅から通えるわけですから。勤務状況としては全然違うんですよ」
「実際にみなさん、勤務したことないから、そういうことおっしゃっているんだろうと」

 そう言う安倍首相はいつイージス艦に勤務したのかよと言いたくなるが、ようするに、安倍首相は、「自宅から通えるようになる」ために、8000億円もかかると言われるイージス・アショアを購入すると言っているのである。トンチキにも程があるだろう。

 安倍首相の“ゴマすり外交”によってトランプ大統領に見くびられ、武器を押し売りされれば喜んでそのまま呑む──。そうやってアメリカのATMと課した結果、約8000億円もの血税が必要のないイージス・アショアに流れようとしているのである。その上、トランプ政権の押し売りで大量の兵器を購入した結果、〈日本の防衛費が将来的に、現在の2倍の11兆円超に達する可能性〉(前出「週刊朝日」より)さえあるのだ。

 このまま安倍首相が「トランプの犬」でいるかぎり、兵器購入でどこまでもカネがむしり取られ、社会保障費はどんどん削られていく。そのことだけは間違いないだろう。

最終更新:2019.02.16 03:02

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