モーニングショーで豊洲問題の“主犯”石原慎太郎の責任を息子・良純に直撃!と思いきや擁護と馴れ合いの茶番が

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
ishihara_160919.jpg
左『ishihara-yoshizumi.com』より/右・石原慎太郎公式サイト『宣戦布告.net』より


 またも石原慎太郎の“老害”ぶりが露呈した。先週、豊洲新市場問題で石原元東京都知事が在任中の2008年に“地下コンクリート案”をゴリ押ししていたことが発覚したが、慎太郎は15日夕方、記者に囲まれ「下(市場長)から聞いたことをみなさんに伝えただけ」と逆ギレ。だが、17日には一転して「(自分が)専門家から聞き、都の幹部に検討したらどうだと言っていた」と前言撤回したのだ。

 だが、一方で慎太郎は「コンクリート(で地下空間)を造る計画は一切報告を受けていない」と自身の案が採用されたわけではないと弁明。しかし、現在にいたる地下コンクリート構造は慎太郎の一言からはじまっていたことは事実であり、経緯説明が二転三転するこの問題の元凶にあることはたしかだ。

 にもかかわらず、ワイドショーによる追及は相変わらず手ぬるい状態にある。とくに、本日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)は息子の石原良純が出演するとあって注目が集まったが、まるで茶番劇のような展開だった。

 番組では、慎太郎の発言撤回に話題が及ぶと、司会の羽鳥が「良純さん、お待たせしました」と話を振り、良純は「まだやるんですか?」「僕、結構、土日で観たんですけど」とおどけた様子で返答。良純は「『下から』とか覚えていないことを、まあ、ある種、無責任に言うから」としながらも、「でも、ああいうもの言いの人だから、(記者が)訊きにきたら『うるせえよ、コラ』ってやってしまうから、そうなった」「(都知事時代には)いろんな懸案があるなかで、あんまり重大だと思ってなかったんでしょうね」と話した。

 さらに、良純は父親の無責任ぶりを、このように理屈づけた。

「石原慎太郎という政治家として見たときに、いわゆる都知事っていうのは本来、サッカーでいう監督であるべきなのに、石原慎太郎はやっぱりフォワードなんですよ、結局。そういうなかで『前へ前へ』と言って、ディフェンスのことを考えてなかったりするっていう。それが政治家としていいのか?って話はみなさんで考えていただきたいこと。ただ、そういう役回りの人なんだから、こういうことが起こる。でも、しようがないなって僕は思います」

 さらに、良純は昨日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ)でも、「基本的に政治家であり知事である以前に作家だから、創作活動のなかで生きてるんですよ」「継続していくことにかんしてあんまり興味がない」とも話していた。

「そういう役回りの人」であり「知事である以前に作家」だから「しようがない」……。そんなことを言ってしまえば、どんな暴挙に出ても慎太郎は許されるということになるが、この詭弁に、『モーニングショー』ではよりにもよって他の出演者も丸乗りしたのだ。

 たとえば、良純と同じくコメンテーターの住田裕子弁護士は「供述の信用性を見るときね、やっぱりいきなり行ったときは、本当に覚えていないときは適当なことを言う可能性があって」と言い、羽鳥も「フォローするわけじゃないけど、いきなり(記者に)来られて、わからないんだったら『わからない』って言うべきだった」。テレ朝の玉川徹も「『覚えてない』って感じなんでしょうね」と感想を述べた。

 また、玉川は「これ、また『擁護してる』とか書かれるのかもしれないけど、だって親子なんだから関係ないもんね。良純さんが擁護する必要なんか何もないですから」と述べてもいたが、しかしこれは息子だからどうとかいうような話ではない。

 そもそも慎太郎は、13日に生出演した『プライムニュース』(BSフジ)で「僕は騙されたんですね。言葉は悪いかもしれないけど、めくら判を押されたというか、つんぼ桟敷に置かれたっていうかね」と、差別発言を連発しながら“自分は被害者”と強調。さらに15日には「東京は伏魔殿だ」とさえ言い放っていた。

 ここまで強い言葉で非難していたのに、いざ在任中に地下コンクリート案をゴリ押しし、専門家会議から「新しい方法論を試すにはリスクが高い」と疑義の声があがっても「その人の専門性というのはどんなものか分からない」などと難癖をつけていたことが発覚、言い逃れができなくなったと見るや、何食わぬ顔をして発言を撤回……。しかも良純によると、騒動の渦中にあった慎太郎は電話で「知らねえよ、おれは」と言い、「そういうことは言わないほうがいいよ」と良純が助言すると「うるせえよ」と返したという。

 一体、「騙された」と言っていたのは何だったのか。発言の180度転換に対して責任追及することは当然の話であるばかりか、「知らねえよ」という開き直りの言葉を聞いても“いかにも石原慎太郎”“よく覚えてなかったのだから仕方がない”などと処理して終わらせるのは、どう考えても「擁護」「フォロー」でしかない。

 しかも、ワイドショーによる石原問題の取り上げ方は、どこも似たり寄ったりのものだ。いま、各局とも豊洲問題を集中的に取り上げているのに、慎太郎の問題が発覚しても、話題が取り上げられるまでの動きは非常に鈍かった。さらには、あまりにも醜い前言撤回まで起こったのに、厳しい追及は行わず、触れる程度の扱いで済まされている。

 ワイドショーはあれだけ舛添要一前都知事には執拗に「早く責任をとれ」と大合唱をしていたのに、相手が慎太郎になるとこの様。もし、慎太郎の一連の言動を舛添がとっていたならどうなっていたか。いまとはまったく違う様相を呈していたはずだ。

 いかに慎太郎がメディアにとってタブーになっているのか、その実態は既報の通りだが、マスコミが相手によって態度を変えるような状態では、豊洲新市場問題の真相追及など夢のまた夢というものだろう。
(編集部)

最終更新:2017.11.24 07:00

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着 芸能・エンタメ スキャンダル ビジネス 社会 カルチャー くらし

モーニングショーで豊洲問題の“主犯”石原慎太郎の責任を息子・良純に直撃!と思いきや擁護と馴れ合いの茶番がのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。モーニングショー石原慎太郎石原良純築地編集部豊洲の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 ウーマン村本と宇賀なつみのテレビ批判に羽鳥慎一が
2 統計不正で厚労省課長が「官邸関係者」明記の圧力メール
3 加計学園獣医学部の「四国枠」合格者がたった1名! 
4 安倍が統計不正答弁中の根本厚労相に「戻れ」指示
5 安倍が拉致被害者に「北朝鮮に戻れ」と
6 「憲法9条を守れ」と主張する芸能人
7 データ不正、元厚労次官の村木厚子が「何かの圧力」発言
8 美智子皇后が誕生日談話で安倍にカウンター
9 どの口で?田母神らが「左翼は金で動員」
10 「安倍がトランプをノーベル賞に推薦」を海外メディアが
11 ネトウヨ局アナがテレ朝のお昼の顔に
12 “安倍チル魔の3回生”田畑毅議員を被害女性が刑事告訴!
13 グッディ!土田マジギレ真の原因
14 KAT-TUNの恋愛を側近が暴露
15 安倍の成蹊時代の恩師が涙ながらに批判
16 沖縄2紙の記者を警察が拘束する暴挙
17 橋本聖子が池江選手の病を利用しスポーツ界の不祥事放置を宣言
18 安倍首相にマッチョ批判
19 安倍首相が統計不正に「選挙5回勝ってる」とヤジ
20 片山さつきが坂上忍に批判された
1 安倍首相が統計不正に「選挙5回勝ってる」とヤジ
2 嫌韓批判で炎上も…石田純一はブレない
3 渡辺謙が東京五輪の東北無視を批判!五輪の人命軽視がひどい
4 安倍政権が拉致被害者の生存情報を隠し
5 安倍が統計不正答弁中の根本厚労相に「戻れ」指示
6 勤労統計不正で厚労省委員が官邸と菅長官の圧力を証言
7 安倍首相「自衛隊募集に6割以上の自治体が協力拒否」は嘘だった
8 小川彩佳アナが『NEWS23』キャスター就任か!
10 青山繁晴議員が「僕と握手したらガンが治った」と吹聴
11 厚労省に圧力をかけた首相秘書官は安倍首相の子飼い官僚
12 安倍「私は森羅万象を担当」発言の背景
13 加計学園獣医学部の「四国枠」合格者がたった1名! 
14 ウーマン村本が朝鮮学校差別を煽る政治とメディアを痛烈批判
15 フィフィの蓮舫デマに新聞が丸乗り! 背景に安倍忖度と女性蔑視
16 小川彩佳アナ退社の要因はテレビ朝日の安倍政権忖度か
17 「安倍がトランプをノーベル賞に推薦」を海外メディアが
18 安倍がトランプ「ノーベル賞に推薦された」で世界に恥
19 辻元清美の外国人献金に大騒ぎする夕刊フジの愚劣
20 橋本聖子が池江選手の病を利用しスポーツ界の不祥事放置を宣言

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄