宮沢りえが娘に受けさせる“特権的教育”とは? 早くもステージママの片鱗が…

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宮沢りえがりえママとの思い出を激白(「FRaU」講談社/2015年7月号)

 ステージママの代表格といえば何と言っても宮沢りえの母・光子だろう。りえは「三井のリハウス」のCMでは清純な少女役として清楚なイメージで脚光を浴びるが、16歳のときカレンダーでお尻丸出しのふんどしルックを披露、18歳でヘアヌード写真集『Santa Fe』(朝日出版社)を発表、などセンセーショナルな話題をふりまく。さらに1992年には19歳で貴花田(現・貴乃花親方)との突然の婚約発表そして破棄──。

 これら全てをプロデュースし、りえの傍らに常に寄り添い、仕掛けたのが事務所社長でもあった宮沢光子だった。そんな光子が昨年9月に急逝して9カ月。りえが改めて亡き母への思いを語り話題になっている。

「母と私」。女性誌「FRaU」(講談社)2015年7月号ではこんな特集を組んでいるが、りえはここの表紙とトップインタビューに登場。母との思い出のなかでも、鮮明に記憶に残っていることとしてこんなエピソードを語っている。

「(国民的美少女として多忙な時期)睡眠時間も少なかったため、体力的に疲れてしまい、ついぽろりと『今日は眠いから行きたくない』というようなことを漏らしたら、『辞めたいなら辞めなさい。ひとつの作品をつくりあげるためにたくさんの人がもっと眠い思いをしてやっているというのに、あなたがそんなことを言っていたらダメじゃない』と叱られました」

 母は自分の個人的欲望ではなく「私(娘のりえ)のために頑張るというスタンス」だった。以降、りえには「やりたくない」と弱音を吐くことは無くなったという。また光子の“最期”もりえにとっては宝物だった。

「病院に入らず最期まで自宅で過ごし、人間がどういうふうに生き、そして死んでいくか、身をもってそのストーリーを娘に見せてくれたことです」
 しかし、このインタビューでりえが主に語っていることは、母親のこと以上に、娘のことだ。

 例えば光子の最期を“宝物”だという理由も娘に関することだった。

「我が家は、家族全員が母の闘病に集中し目撃し、自分の人生の事件として捉えました。娘は私に『長生きしてほしい』と言うんですよ。それは、母の死からリアルに命のかけがえのなさを感じ取ったからだと思うんですね」

 りえが娘を溺愛していることは知られている。既に3年にも及ぶ泥沼の夫との離婚協議も、娘の親権を争っているからだ。だが、このインタビューからは、それ以上の関係性が見て取れる。そしてその将来も──。

「娘との時間を絶対的に大事にしたい」というりえは、娘を仕事先でもある舞台稽古にも連れて行っているという。

「娘は私の芝居の稽古を見に来て、演出家からこてんぱんにダメ出しを受け、ジレンマを抱えている私の姿を目撃します。ただ、それだけでなく、厳しい稽古を重ねた結果、本番でお客さんに大きな拍手をもらえるほど演技で飛躍できたところまで見ることで、きっと彼女は大きな喜びの時間に至るまでには乗り越えるべく壁が存在しているという私の思いを、言葉でなく実感として学んでいるはずです」

 りえはこれを“特権的教育”と思っていると言うが、確かに女優の母親を持った娘の特権には違いない。そしてさらにこのことは母娘が密着し、同じ時間を過ごすという以上の意味さえあるのではと思えるものだ。

 それは娘を自分と同じ女優にするための英才教育ではないかというものだ。実際、りえはそれを否定してはいない。

 記事ではインタビュアーから「もし、娘さんが俳優になりたいと言ったら」と質問を受けたと思われるくだりがある。それに対し、りえ自身がまだ俳優として突き詰めたいし娘のために退くことはできないとして、こんなことを言っている。

「母が私にしてくれたことは絶対にできないでしょう」
「だたひとつ母と同じことができるとしたら、中途半端だったら叱ること。俳優にしても他の何かにしても、自分の夢に対しては、心底エネルギーを注いでほしいですね」

 俳優だけとは限定していないものの、しかしその溢れ出る意欲は十分に伝わってくる。

 6歳の娘へ、母が抱く並々ならぬ夢。現在のりえは自身が「俳優を突き詰めたい」と話すが、しかし光子との生活、関係を見れば、立派なステージママになるのではないか──。そんな思いさえ感じるものだ。

 母子関係の連鎖はよく言われるが、ステージママも“連鎖”するのかも。
(林グンマ)

最終更新:2015.06.19 11:15

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