集中審議を傍聴した籠池理事長が昭恵夫人との「ズブズブの関係」を証言! 安倍首相もその関係を知っていた

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上・首相官邸HPより/下・瑞穂の國記念小學院HPより


籠池理事長が明かす!「黒塗り文書には安倍晋三小学校の文字が」

 昨日、衆院予算委員会の集中審議では、民進党・福島伸享議員に小学校の名誉校長まで引き受けていた昭恵夫人と森友学園を「ズブズブの関係」と指摘され、「『ズブズブの関係』とか、そんな品の悪い言葉を使うのはやめたほうがいい。それが民進党の支持率に出ている」などと野党批判に話をすり替えた安倍首相。本日開かれた参院集中審議でもその態度は同じで、「(民進党は)勝手にストーリーをつくっている」「印象操作を一生懸命している」とがなり立てるばかりだった。

 だが、こうした安倍首相のごまかしに対し、またもあの人が新たな証言で一撃を放った。与党に参考人招致を拒否されたことから昨日の集中審議を傍聴した、籠池泰典前理事長だ。

 籠池前理事長は昨日、国会傍聴後の夜に朝日新聞の取材に応じ、いかに「安倍晋三」の名と昭恵夫人との「ズブズブの関係」のもとに財務省との交渉が行われていたかを語ったのだ。

 まず、昨日の集中審議でも問題となった、2013年9月に森友学園が近畿財務局に提出した国有地の取得要望書類の件だ。前出の福島議員はこの書類の開示を財務省に求めたが、開示された文書は全面が真っ黒に塗りつぶされた「のり弁」状態だった。

 しかも不自然なのは、小学校の設立趣意書のタイトル部分さえもが黒塗りにされており、「設立趣意書」という文言しか残されていない点だ。この「設立趣意書」の前の何文字かが黒で塗りつぶされているのだが、その理由を福島議員は「これ、何が書いてあったかというと、籠池前理事長の記憶では『安倍晋三記念小学院の設置趣意書』だったからですよ」と追及。つまり、最初の段階から時の総理大臣の名が出ていたことから「さまざまな忖度」がなされ、「特例措置」が取られたのではないのか、というのだ。

 そして、朝日新聞の取材において、籠池前理事長はあらためてこう明言した。

「お国のほうに申し出をしたときは、いちばん最初はそういう、『安倍晋三記念小学院』だったですからね。お国のほうに要望を出す前でも、ヒアリングというのかな? はじめの前段階の折衝のときも、それ(安倍晋三記念小学院)でやっていたような記憶をもっていますけどね」(朝日新聞インタビュー動画より)

昭恵夫人と籠池夫妻の記念写真を近畿財務局職員が「局長に見せなくては」

 さらに籠池前理事長は、もうひとつ重要な証言を行っている。2014年4月に塚本幼稚園を訪問した昭恵夫人を小学校建設地に案内した際に撮影した籠池夫妻とのスリーショットの写真を、その直後、近畿財務局に「見せてくれ」と求められ、写真を渡したというのだ。

 籠池前理事長によると、近畿財務局の担当者は、昭恵夫人と森友学園の関係について「それって何か写真でもあるんですか?」と尋ねた。籠池前理事長いわく、「だから写真を見せてあげた」。すると、スリーショットを見た近畿財務局の担当者は「これは局長にも見せておかなあかんことなんで」と話し、「コピーしてもいいですか?」と言ったのだという。

「(昭恵夫人が)それだけ我々に熱心にね、対応していただいているという証拠付けじゃないですか」
「わかっていただかないとね、実際。空念仏だけで言っていたらやね、『あいつ嘘ばっかり言ってるんじゃないか』と思われる。一般の民間人やのに。それが証拠付けになるわけでしょ?」(同前)

 先月28日に行われた民進党によるヒアリングでも、籠池前理事長は近畿財務局に対して昭恵夫人に土地取引の経過を適時報告していることを伝えていたと証言。それまで定期借地契約に難色を示していた財務省が、2014年夏ごろから「突然、定借での契約に前向きになってくれた」とも話していた。そして、写真を見せていたという今回の新事実──近畿財務局の担当者が「局長にも見せなあかん」と慌てふためくほど、この写真は忖度の“決定打”となったのだろう。

 だが、忖度が働いたのは土地取引だけではないはずだ。実際、この写真を見せられた後の2014年10月には、近畿財務局は担当課長級である「統括管理官」を含む数名で大阪府庁を訪問している。昭恵夫人と森友学園の関係性が、小学校認可にも影響を及ぼしたことは十分考えられるのである。

 言うまでもないが、籠池前理事長は勝手に昭恵夫人の名を騙って忖度を引き出したわけではない。昭恵夫人が小学校建設地にまで足を運び、籠池夫妻と密に連絡を取り合っては国有地の土地取引の進捗の報告を受け、その後には名誉校長まで引き受け、秘書の職員に指示して財務省にさえ「ゼロ回答」を得ていたのだ。──これを「ズブズブの関係」と言わずして、何と言おう。

昭恵夫人と森友の「ズブズブな関係」は安倍首相も知っていた

 しかも、忘れてはならないのは、こうした“ズブズブになっていく経過”を、安倍首相は承知していた可能性がかなり高いことだ。前述した民進党のヒアリングでは、問題の昭恵夫人の小学校建設地訪問の際、安倍晋三事務所の秘書が同行していたことを籠池前理事長は証言している。

 また、この直前の2014年3月にホテルオークラ東京で籠池前理事長と昭恵夫人が会い、小学校建設について話す籠池氏に対して「主人に伝えます」「何かすることはありますか?」と昭恵夫人が答えたとされるときも、やはり安倍事務所の秘書が帯同していたという。安倍首相は昭恵夫人のみならず、自身の事務所の秘書からも何らかの報告は受けているはずなのだ。

 ようするに、「ズブズブの関係」という「事実」を突きつけられたからこそ、安倍首相は「品が悪い」だの「民進党の支持率に出ている」だのと喚いたのだろう。きょうの集中審議にいたっては、野党に向かって「誠実にやりましょうよ、お互いに」と言い放った。

「誠実にやろう」と言うのなら、そう自分からやってみてはどうか。ともかくこの総理には「被害者ヅラ」する資格など、まったくない。

最終更新:2017.12.01 04:55

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