都知事候補討論会ですっとぼけるも…小池百合子に清和会時代、裏金を受け取っていた可能性が浮上! 派閥上納額は安倍を超える120万円

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小池百合子は裏金を受け取っていないのか? 派閥への上納金額は森喜朗と並ぶトップだったことも

 神宮外苑の再開発をめぐる企業からのパー券購入を否定しなかった、否、できなかったという一点だけでも、小池氏が都知事の資格はない。その上、小池氏はこの期に及んでも、今後も政治資金パーティを開催しつづけることを事実上、明言している。あまりにも有権者を舐めているというほかないだろう。

 だが、この討論会で、小池氏の開き直り、すっとぼけぶりに呆れ返った場面は、これだけにかぎらなかった。

 それは、討論会の終盤、蓮舫氏が「ちなみに裏金もらっていましたか?」と問うた際の、小池氏の発言だ。

「裏金はもらっていたのか?」という直球の質問に対し、小池氏は「ないですね」と回答し、つづけて「パーティ券を売らないと、戻してくれないわけでしょ?」と質問返し。これに蓮舫氏は「そのシステムは(派閥に)入ってる方のほうが詳しいと思うんで」と言うと、小池氏は「いやぁ、私も存じ上げませんけれど(笑)」と述べたのだ。

 小池氏は、裏金をもらったことは「ない」と断言し、システムも「存じ上げない」などとしらばっくれたが、そんなはずはないだろう。

 まず、小池氏は1992年の参院選に日本新党から出馬し初当選を果たし、その後、衆院に鞍替え。新進党や保守党を経て、2002年に自民党に入党。翌2003年7月に当時は森派だった清和政策研究会に入会し、9月には小泉内閣の環境相に就任。森派への入会時点で小池氏は、参院1回を経た衆院3回生だった。

 一方、裏金事件を受けて自民党がまとめた報告書では、清和会では裏金のキックバックおよび不記載がはじまったのは「遅くとも十数年前、場合によっては20年以上前」と記載。また、松野博一・前官房長官は政治倫理審査会で「(2000年の)初当選以来、派閥のパーティでいわゆるノルマがあると知らされていた」「(キックバックの仕組みは)どの時点か明確ではないが、当選後に認知していた」と説明している。

 つまり、小池氏が森派に入会した2003年にはすでに裏金のキックバックははじまっており、その仕組みについても小池氏は知っていたと考えるのが自然だ。

 しかも、「パーティ券を売らないと、戻してくれないわけでしょ?」などと、さも自分はパーティ券を売っていないかのようなセリフを口にしていた小池氏だが、実際は清和会所属当時、派閥に巨額の“上納”をしていた。

立憲民主党の小西洋之・参院議員が公開した2008年分の清和会の政治資金収支報告書の概要(官報に掲載)を見ると、清和会の政治資金パーティの収入約2億5000万円にのぼり、小池氏が清和会へ“上納”した寄付額は、120万円。この金額は安倍晋三氏の90万円を超え、森喜朗氏らと並ぶトップの上納額となっている。

 この寄付がパーティ券の売り上げだったとすれば、当時の裏金システムからすると、小池氏には相当なキックバックがあった可能性が浮上してくる。

小西議員は、小池氏について〈売上げ2億5千万円のパーティーのノルマは幾らだったのか、キックバックは一円もなかったのか〉〈小池氏の政治団体の収支報告書には派閥からの寄付はなく、もしキックバックがあったのなら小池氏の個人資金扱いの可能性がある。それは犯罪かつ脱税だ〉と投稿しているが、小池氏に説明責任があることは言うまでもない。

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