TOKIOに続き大泉洋、高畑充希まで安倍首相と会食! 弱者には見向きもせず芸能人との会食PRに精を出す欺瞞

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ネットへの写真掲載に厳しいはずのジャニーズが安倍首相のSNSにはOK

 毎日新聞によると、今回のTOKIOとの会食写真のSNS掲載について、内閣広報室は「先方(ジャニーズ事務所)の許可を得て掲載に至りました」と回答を寄せている。昨年12月28日にTOKIOは官邸を訪れ、自民党が発行する月刊女性誌「りるぶ」で安倍首相と対談、安倍首相のSNSアカウントが、センターの首相をTOKIOメンバーの4人が囲む写真を投稿し、ネット上では「安倍メンバー加入でTOKIOがまた5人に」などと盛り上がっていたが、このときの前例を踏襲したというのである。一方、毎日新聞はジャニーズ事務所に対しても「今回の安倍首相側の投稿は特例なのか?」「これからはオフショットのSNS投稿もあるのか?」といった質問を送ったというが〈期限までに回答はなかった〉という。

 ようするに、安倍首相との会食はジャニーズ的にも「プラスになる」と判断し、政治的な宣伝PRに使われることも黙認している、ということだ。

 政権批判をおこなうタレントや歌手には「政治的発言はするな」「音楽に政治を持ち込むな」などと難癖をつけながら、最高権力者がタレントにすり寄って自己PRに使われることには文句を言わない──。実際、「桜を見る会」に誘われながら辞退した千原ジュニアが「知らんおっさんと見たないわと思って断った」と発言すると、「言い方を選べ」「40を過ぎたおっさんがするコメントじゃない」などと非難が殺到した。

 こうした社会の空気を読んだのか、はたまたジャニー喜多川社長やメリー喜多川副社長と違って権力好きといわれる藤島ジュリー景子副社長が飛びついたのか。天下のジャニーズすら安倍首相に忖度したというわけだ。

 大手芸能事務所さえ味方につけた安倍首相。安倍首相にとって有名芸能人を使ったPRの場となっている「桜を見る会」には、今年もGENERATIONS from EXILE TRIBEやメンバーやももいろクローバーZ、カズレーザー、小峠英二、千原せいじ、ミッツ・マングローブ、石坂浩二、デヴィ夫人、市川猿之助などといった芸能人が参加し、首相官邸のInstagramに安倍首相との記念写真が多数アップされ反響を呼んでいたが、一方で年々参加者数が増え、2018年には内閣府が見込んだ予算の約3倍となる5229万円も支出された。不透明な運営に批判が集まっているが、内閣府は「今年の資料は破棄した」と言い放つ始末となっている。

 だが、このような問題が大きく取り上げられることもなく、安倍首相と芸能人たちの会食がニュースを飾り、政権PRとしてどんどんと拡散されてゆく。その先に待っているのは、人気芸能人たちが動員された憲法改正の大キャンペーンなのだということを、よく覚えていけなくてはいけないだろう。

最終更新:2019.05.24 10:44

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