安倍政権が明仁天皇「生前退位のおことば」に介入していた! 安倍首相の指示で日本会議系の衛藤晟一補佐官が…

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記者会見する明仁天皇(宮内庁HPより)


「今日をもち、天皇としての務めを終えることになりました」

 本日夕方、明仁天皇は皇居で行われた「退位礼正殿の儀」で、天皇としての最後の「おことば」を語った。

「象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します」という言葉からは、「象徴天皇」のあり方を模索し日本国憲法を遵守してきたことが、そして、「明日から始まる新しい令和の時代が、平和で実り多くあることを、皇后と共に心から願い、ここに我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります」という締めくくりには、日本だけでなく、世界全体の戦争や貧困、差別の問題を見据えた平和主義が、それぞれ滲み出ていた。

 いずれも、明仁天皇が在位を通じて表現してきたものだが、意外だったのは、この最後の「おことば」が、極めて短くまとめられていたことだ。中継していたテレビ局のスタジオでも「思ったより短かった」という感想が聞かれた。実際、明仁天皇が話した時間は2分足らず、書き起こせば数行の内容だった。

 また、最後の「おことば」の前には安倍首相が「国民代表の辞」を述べ、明仁天皇もこれを受けて、短い「おことば」のなかに、わざわざ「ただ今、国民を代表して、安倍内閣総理大臣の述べられた言葉に、深く謝意を表します」との文言をいれていた。

 安倍首相の言葉を受けて天皇が「おことば」を述べるという段取りについては、事前に報じられており、官邸の意向が反映されたといわれている。では、その内容や文言についてはどうなのか。

 現段階では官邸から介入があったかどうかはまだ判明してないが、安倍首相周辺は2016年8月8日の「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」(以下、「生前退位のおことば」)の際にも、天皇と皇后がつくりあげた内容を“削除”させていたことがわかっている。

 毎日新聞のベテラン記者・伊藤智永論説委員が、4月に出した著書『「平成の天皇」論』(講談社現代新書)のなかでその内幕を明かしているのだ。

 そもそも、「生前退位のおことば」は突然出てきたものではない。明仁天皇は生前退位について熟考を重ね、数年前から宮内庁を通じて官邸に打診してきたが、安倍首相らがずっと棚ざらしにしてきたという経緯がある。

 当時の風岡典之・宮内庁長官は、2015年ごろから杉田和博官房副長官らと水面下で交渉を続けてきた。だが、官邸は一向に首を縦にふらず、天皇周辺は焦燥感と危機感を募らせた。そんななか、2016年7月13日の夜、NHKがスクープしたのが「天皇陛下 生前退位のご意向」だった。安倍首相らにとってはまさに青天の霹靂。官邸は激怒し、風岡長官を更迭するなどの“報復”に出るわけだが、結局、「生前退位のご意向」は明仁天皇がビデオで国民に直接語りかけるかたちで「おことば」となった。

『「平成の天皇」論』には、その間の天皇側と官邸側の攻防が生々しく描かれている。安倍首相や杉田官房長官らは、〈天皇自ら起草し、皇后の助言を入れながら一年以上置いて何度も読み返していた原稿〉を、NHKのスクープ後に初めて読んだ。そして、安倍首相の指示でその文言を点検したのが、安倍首相の“右派の兄貴分的存在”である衛藤晟一首相補佐官だったという。衛藤補佐官は日本会議の中核をなす極右団体・日本青年協議会出身で、日本会議と現政権の直接的窓口ともいわれている人物だ。

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