中谷美紀結婚で“男を立てる大和撫子”報道に違和感! 本当の中谷は安倍政権の女性政策にも苦言する自立した女性

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オフィシャルウエブサイトで結婚を報告した中谷美紀

 女優の中谷美紀が27日、結婚を発表した。各マスコミが一斉にこれを報じている。相手は世界的オーケストラであるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のヴィオラ奏者でドイツ出身のティロ・フェヒナー氏。実力派女優と世界的音楽家の国際結婚カップル誕生にマスコミも祝福ムードで盛り上がっている。なかでも中谷がマスコミ各社に送った結婚を報告する直筆の手紙の達筆ぶりが大きな話題になり、ワイドショーでも中谷について“気配りのできる女性”“男を立てる大和なでしこ”などと盛り上がっているのだ。

 しかし、この“大和なでしこ”や“男を立てる”などという言葉で中谷をくくる報道には大きな違和感がある。中谷美紀って、恋愛や結婚に依存・固執することなく、女優としてのキャリアを積み重ねてきた、むしろ自立した女性というイメージが強かったはずだ。

 そう思って、中谷本人のブログを見てみると、結婚を報告する11月27日の投稿で綴られていたのは、「男を立てる」などという女性蔑視的な男女関係とは対極にあるふたりの関係性だった。

 たとえば、フィヒナー氏の人柄について、中谷はこのように紹介している。

〈共に山歩きをする時などは、常にこちらのペース配分に配慮し、自らの楽しみや利益よりも、人の幸せを優先する彼の人柄に惹かれました〉

〈ヴァイオリンをはじめとする様々な楽器の音に耳を傾け、自らの音を主張するのではなく、調和を大切にして来たヴィオラ奏者だからこそ、私のような自由を愛する人間をもてなずけることができるのでしょう〉

 ふたりの趣味である山歩きやフィヒナー氏が弾くヴィオラという楽器の特性になぞらえながら、フィヒナー氏に中谷が付き従うのでなく、フィヒナー氏のほうが中谷のペースや自由を尊重している様子を綴り、むしろそうしたフィヒナー氏の調和的なところに惹かれたと言っている。また、中谷自身が「自由」であることをとても大事に考えていることもよくわかる。

 今回の結婚報告だけではない。中谷は、こうした“大和なでしこ”“男を立てる”という男尊女卑的な価値観について、これまでたびたび批判的に綴っている。

 たとえば、今年3月15日の投稿では、主演ドラマ『あなたには帰る家がある』(TBS)に言及、ドラマが女性の心を代弁するとして“日本男性”についてこう苦言を呈した。

〈自分は何も家事を手伝わないにもかかわらず、妻や恋人への要求だけ高い男性は、まだまだたくさんいらっしゃるようにお見受けいたします。
あるいは、ゴミ出しをしたり、子供をお風呂に入れただけで、「俺は家事を手伝ってやっている」とご満悦の男性もいらっしゃることでしょう。
そんな男性のあれこれに、憤り、嘆息し、諦め、果てはボツ交渉となった女性たちの悲痛な心の叫びを盛り込んだリアルな物語であるのと同時に、ともすればドロドロの惨憺たる作品になりがちなテーマを痛快に笑い飛ばし、たくましく生き抜く女性の姿をお見せしたいと思っております。〉

 男にかしずく“なでしこ像”どころか、旧態依然とした日本の男女の性役割を拒み、女性に押し付けられる家庭内労働、家事ハラスメントに一石を投じる真っ当な文章だ。

 また2016年7月4日には宮部みゆき原作のドラマ『模倣犯』(テレビ東京)に関連し、家庭内での男女の役割についてこんな考察をしている。

〈ドラマでは、ある俳優さんが滋子(主役・中谷が演じるルポライター)の夫を演じて下さっていますが、自らも稼業に専念する傍らで、妻の仕事にも理解を示し、執筆で昼夜逆転になりつつある妻に代わって朝食を作り、事件が佳境となると洗濯物までたたんでくれる理想の夫です。
実際には、日本においてはそのようなできたご主人はまだまだ少ないと思われますし、あるシーンで主人公が執筆をしている傍らで黙々と洗濯物をたたむ俳優さんの後ろ姿を見ていて少々切なくなったりするのは、やはり私自身の中にも「男性はかくあるべき」とか「女性はかくあるべき」などといった固定観念があるからなのでしょう。〉

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