テイラー・スウィフトの炎上覚悟のトランプ批判に拍手! 過去にはブッシュ批判で干されたカントリーミュージシャンも

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リスクを覚悟のうえで、トランプにNOを突きつけたテイラー・スウィフト

 その後、過熱するバッシングを背景に、一度は「私の発言は尊敬を欠いていました。アメリカ市民としてブッシュ大統領に謝罪します」といった謝罪のコメントを出すことになるが、しかしその後、ディクシー・チックスは再びブッシュ批判を開始。

 2004年には、パール・ジャム、R.E.M.、ブルース・スプリングスティーン、ジャクソン・ブラウン、ベイビーフェイス、ジュラシック5などと共に、ブッシュ再選を阻止するためのコンサートイベント「Vote For Change」に参加するなどしている。ロック、ヒップホップ、R&Bなど多ジャンルのミュージシャンが参加したイベントだが、カントリーから参加したのはもちろん、ディクシー・チックスだけである。

 テイラーがディクシー・チックスの騒動を知らないはずはなく、これまで政治的な主張、トランプ大統領への批判を控えていた背景に、この歴史は無関係ではない。

 ただ、トランプ政権下のアメリカではそういった態度は多くの批判を浴びていた。意見を表明しないということは、現状を追認していると捉えられたのだ。

 実際、政治的な意見表明、とりわけトランプ大統領の差別主義に対し態度を明確にしなかった結果としてテイラーは白人至上主義の人たちから「アーリアの女王」と呼ばれ、白人ナショナリストたちのアイドルとして祭り上げられることにもなった。

 ここ最近のテイラーはプロパーなカントリーミュージシャンとは言い難い音楽性になっているが、それでも、今回の発言により失うファンは少なくないだろう。

 だが、大きなリスクを伴っても、テイラーは今回トランプ政権に対し批判的な態度を明らかにした。ミュージシャンとして大きな社会的影響力をもつ立場にある人間として、人種差別、女性差別、性的マイノリティ差別にもうこれ以上沈黙を続けることはできなかったのだろう。

 日本では芸能人が権力批判をすると、その内容云々以前に、「政治的な話をした」ということが猛反発を受ける。「音楽に政治をもちこむな」などという嘆かわしい標語が一定の支持を受けるような状況にあるこの国から見ると、現在のアメリカで起きている現象はとても遠いものに思えるが、大きなリスクを背負い込む覚悟で意見を表明したテイラーの姿からは学ぶものが多くあるだろう。

最終更新:2018.10.11 05:37

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