愛人問題を森社長の責任にスリカエ、たけし軍団の声明文がネグるオフィス北野“株問題”の真相とたけしのタブー

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オフィス北野の筆頭株主・東通は右翼の街宣問題を仲介した人物の会社だった

 しかし、この声明文にはわざと書いていないことがいくつもある。そのひとつが、森社長がオフィス北野の最大株主から株式を買い取った時期だ。声明文では“時期”が〈何時の間にか〉とボカされ、マスコミも、時期については突っ込んでいないので、まるで「ここ数年のこと」のように受け止められている。

 しかし、これ、実はいまから26年前、1992年のことなのだ。つい最近ならともかく、26年もの間、自分が筆頭株主でないことを知らなかったなんてことがありうるのか。

 しかも、たけしが知らないはずはない決定的な理由がもうひとつある。それは、森社長に株を売った最大株主が「東通」だったという事実だ。「東通」というのは、かつて存在していたテレビ制作会社だが、この会社をオフィス北野の最大株主にしたのは、ほかでもないたけしだった。

 周知のように、オフィス北野は「フライデー」襲撃事件後、テレビに復帰したたけしが右翼団体から街宣車などで大々的な抗議行動を受けたことをきっかけに、1988年に設立された。そして事務所設立をめぐっては当初からバーニング関係者や暴力団関係者の影がつきまとっていた。

 オフィス北野の設立経緯、そして暴力団との関係については、2004年に休刊したスキャンダル雑誌「噂の真相」1994年10月号がその詳細を報じている。当時、たけしへの抗議行動を行っていたのは大手右翼団体だったが、「噂の真相」にはこんなコメントが掲載されている。

「当時、街宣車が局や所属の太田プロ、撮影現場にまでつめかけ、たけしは復帰どころではなくなってしまっていたんですね。ところが、肝心の太田プロは警察頼みでまったく動こうとはせず、一方で右翼や暴力団に人脈を持つ様々な人間が仲介に乗り出したんです」(テレビ関係者)

 そして最終的に手打ちをまとめたのが、暴力団や右翼団体と極めて太いパイプがあると言われたライジングプロダクションの平哲夫社長と、テレビ制作会社・東通の舘幸雄社長だった。そうした関係から設立時のオフィス北野の代表取締役には舘氏が、そして取締役として平氏が就任した。前掲「噂の真相」には続いて、こんなコメントが出てくる。

「ようするに、たけしは右翼問題を仲介した連中へのお礼奉公のために無理やり、独立させられたんですよ。そしてオフィス北野は、連中に利権を配分するために作られた会社なんです。実際、株も当初は、舘と平で5分の3以上を所有していたようですしね」(芸能プロオーナー)

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