室井佑月の連載対談「アベを倒したい!」第2回ゲスト 山口二郎

室井佑月が野党共闘を支える政治学者・山口二郎に「ワイドショーが野党を取り上げたくなる過激作戦」を提案

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
muroiyamaguchi_01_170210.jpg
室井佑月と山口二郎が安倍政権の倒し方を語る。


 室井佑月がさまざまなゲストとともに安倍政権との闘い方を考える連載対談「アベを倒したい!」。スタートから大きな反響が寄せられ、室井がテレビから干されないか心配になるほどだが、それでも、彼女の舌鋒は止まらない。第2回は、市民連合の中心メンバーでいまも野党共闘の継続に奔走している“闘う政治学者”山口二郎をゲストに迎え、野党が安倍政権に対抗していくためにはどうしたらいいのかを忌憚なく語り合ったのだが、室井の口からはなんと「民主党をわざと分裂させてドラマチックな展開にしたら」というとんでもない提案が……。今回も炎上必至、ぜひ最後まで読んで、野党のありようをいっしょに考えていただきたい。
(編集部)
……………………………………………………………………………

●「ポスト・トゥルース」時代の安倍政権との闘い方

 

室井 山口先生、お久しぶりです。2年くらい前、法政大学で先生の講義を半年受講させてもらって。その節はお世話になりました。

山口 室井さんは授業中でも物怖じせずにどんどん質問してくるから、周りの学生はビビっていたね(笑)。でもいい刺激にもなった。北海道合宿にも参加してくれたし、かなり積極的な生徒だったな。

室井 本気で政治を勉強したかったんです。無知だと一方的にやられるだけじゃないかって気付いたの。だから今回も先生にたくさん質問したい。先生は民主党や小沢一郎さんの政策ブレーンもつとめられていたわけでしょ。なぜ、安倍さんがどんどん強くなって、野党はそれに対抗できないのか。私はまず、メディアの問題が大きいと思っているんですけど。国会答弁でもテレビは安倍さんの都合の良い場面ばかりを流している。もしテレビがきちんと安倍さんを批判していたら、いまのような状態にはなっていなかったと思う。

山口 たしかに、いまのメディア、特にテレビは、自民党の宣伝機関に成り下がっているから、野党は圧倒的に不利だね。でも、それだけじゃない。たとえばアメリカでなぜトランプが勝ったのか。彼は滅茶苦茶な暴言や、矛盾する言動を繰り返して、それがメディアでも盛んに批判されていた。多くの良識派からは「バカ」だとさえ思われていた。でも、それが実際の支持率の低下に繋がることはなかった。“ポスト・トゥルース”という言葉がEU脱退を機にイギリスから始まり、世界的な現状を説明する言葉として一気に広まりましたよね。日本語で言うと、“脱真実”“脱事実”ということになるんでしょうけど、つまり「真実を適当に捏造したり粉飾しても別にいい」というニュアンスなんです。あるいは、嘘をついてもいい、と。感情的訴えでもあるポスト・トゥルースがいま、人々の欲求と合致してしまった。不愉快な真実よりも、快いデタラメ、フィクションに飛びつく。面白ければいい。そんな感覚です。自分たちにとって耳当たりの良いことが“事実”であり、それが求められる。こうして一種の反知性主義が跋扈すると、生真面目さが取り柄だった従来のリベラルは、不利な状況に追い詰められていく。そんな現実が、世界的に広がりつつあるんです。

室井 だから先生は東京新聞の連載の書き方を変えたんですか? 昨年くらいから、先生の文体がガラリと変わって、挑発的というか、言葉が強くなっている。ネトウヨを怒らせるような表現がすごく増えているでしょ。ちょうど今日の対談前、前回のゲストでもある金子勝先生とラジオ(※室井氏がレギュラー出演している文化放送ラジオ『大竹まことゴールデンラジオ』のこと)でも盛り上がったんですよ。「山口先生は狙ってキレているんじゃないか。あれはキレ芸だ」って(笑)。

山口 その通りです。正攻法で真面目に批判しているだけでは、こちらの主張は広がっていかない。中間的な読者を引きつけたり、右翼を怒らせたりするには挑発的な言葉を吐く必要がある。安倍的なもののいかがわしさ、インチキ臭さをわかってもらうためには、理屈ではないところで闘いを広げていかないと。

室井 実は、前回の対談でも同じようなこと、話したんですよ。あたしが言ったのは、ネトウヨやネトサポがやっている卑劣なやり口を真似るというもの。偏った報道をしたマスコミがあったら、みんなで集中攻撃をする。「政権べったりの御用報道だ!」って大きな声を上げていく。左派の人はメディア全体を批判することはあっても、具体的、局地的に批判することが少ないじゃないですか。だから「このテレビ局がおかしかった!」と名指しで批判する。じゃないと勝てない。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

室井佑月が野党共闘を支える政治学者・山口二郎に「ワイドショーが野党を取り上げたくなる過激作戦」を提案のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。アベを倒したい!安倍政権室井佑月編集部野党の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 “自衛隊OB軍事評論家の子女”防衛大生の交通事故めぐり忖度疑惑
2 加藤浩次が五輪批判に「外野がウダウダ言うな」
3 BTSと秋元康のコラボ中止で浮き彫りになった日本のガラパゴスぶり
4 大坂なおみの母親が日本で受けた結婚めぐる人種差別
5 神社本庁の田中総長が辞意、原因は不動産不正取引疑惑
6 3選安倍首相の秋葉原街宣で参加者に謎の茶封筒が…
7 八代弁護士とせいじが消費税で「たかだか2%」の暴論
8 『女が嫌いな女』アンケートの噓を暴く
9 高齢処女が抱える「モテない理由」
10 “がん放置”近藤誠医師が宗教化?
11 女流官能小説家が業界の偏見を暴露
12 有働由美子を勇気づけた山口智子の言葉
13 あの香川も!サッカー選手のヘア処理
14 安倍首相が秋葉原街宣で動員以外の一般市民を排除
15 モテたいオヤジのドン引き言動集
16 炎上!「ViVi」“プロ彼女”特集 
17 街角に立って客をとる女性たちの貴重な記録
18 セクハラ告発者叩きを生む男尊女卑
19 男尊女卑・女性差別事件総まくり
20 安倍首相が圧力問題で自分の嘘をバラし犯人を示唆
1安倍首相が秋葉原街宣で動員以外の一般市民を排除
2大坂なおみの母親が日本で受けた結婚めぐる人種差別
33選安倍首相の秋葉原街宣で参加者に謎の茶封筒が…
4「新潮45」でLGBT攻撃!小川榮太郎と安倍の関係
5沖縄県知事選で佐喜真陣営が予算をエサに建設業者を動員
6 「新潮45」杉田水脈擁護に安倍応援団揃い踏み
7 八代弁護士とせいじが消費税で「たかだか2%」の暴論
8安倍チル議員から圧力受けた『ちびまる子ちゃん』映画
9神社本庁の田中総長が辞意、原因は不動産不正取引疑惑
10 BTSと秋元康のコラボ中止で浮き彫りになった日本のガラパゴスぶり
11加藤浩次が五輪批判に「外野がウダウダ言うな」
12 秋元康のガールズバンド計画が大炎上
13“自衛隊OB軍事評論家の子女”防衛大生の交通事故めぐり忖度疑惑
14安倍首相が圧力問題で自分の嘘をバラし犯人を示唆
15樹木希林が辺野古に現れた日
16安倍首が総裁選討論会で嘘と逆ギレ連発
17沖縄県知事選で創価学会幹部が暗躍
18安倍首相が総裁選でトンデモ発言継続中
19安室奈美恵のラストライブをめぐり自民党が
20沖縄知事選で安倍自民党の佐喜真淳候補

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄