小泉今日子が上野千鶴子との対談で「劣化ジャッジ」的価値観を批判!「アンチエイジング」「美魔女」にもNO

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小泉今日子ビクター公式ページより


 40〜50代の女たちに用いられる「美魔女」という言葉が生まれて以来、ネット上では対抗するかのように「劣化」ジャッジがさかんに行われている。たとえば、表舞台である女性ファッション誌などでは「アラフォーの星」ともてはやされる平子理沙も、ネット掲示板では「アンチエイジングの鬼」として扱われ、やれ「サイボーグ」だ、やれ「整形オバケ」と評され、一方、永作博美や元JUDY AND MARYのYUKIは「30代で通用する」「まだイケる」「もう無理」などと判定合戦が繰り広げられている。

 この「劣化」ジャッジの根底にあるのは、言うまでもなく「若づくりをしていないのに若く見えることが美しい」という価値基準だ。つまり「年相応」であることは、もとより論議から除外されているのである。

 そんな議論に、あの人が一石を投じた。能年玲奈改めのんや二階堂ふみといった若手女優たちからは“姐さん”として慕われ、女優界のオピニオンリーダーになりつつある小泉今日子だ。

 小泉がこの問題に言及したのは、アラフォー向けファッション誌「GLOW」(宝島社)での対談連載でのこと。ゲストは社会学者であり、日本を代表するフェミニスト論客である上野千鶴子。上野は、今年2月に50歳になった小泉に対して、「メノポーズ(更年期)は、経験しておられますか?」とズバリ直接的に尋ね、キョンキョンも「あ、まだちょっと大丈夫な感じ、かな」と答えるなど、第一線の現役女優とフェミニストの邂逅というべき刺激的な対話となっているのだが、このなかで上野が「アンチエイジングって言葉が、大嫌いなんです」と言うと、小泉もそれにこう呼応したのだ。

「私もです。ずっとアイドルの仕事をしてきて、30代の半ばくらいから「かわいい!」って言われる中に、「若い!」という声が入ってくるようになって。これ違くない? 喜んじゃいけないんじゃない?って」

 小泉のこうした反応に、上野も「「美魔女」とかに出てこられるとね」と揶揄。すると小泉は、「はい。これは抵抗しなきゃと。私は「中年の星」でいいんじゃないかと思ってます」と堂々宣言するのだ。

 さすがはトップアイドル時代から刈り上げヘアにしてみたり、魚拓ならぬ人拓を発表したりと、アイドルの既成概念を打ち壊してきたキョンキョン。30代の時点から「若い」という世間一般の褒め言葉に躍らず「違くね?」と違和感をもってきたと言い、目指すべきは「美魔女」ならぬ「中年の星」だと語るのである。

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