清原逮捕で注目の長渕剛が芥川賞作家・柳美里と「原発」批判対談! 被災地に身を置いた二人の怒りの声を聞け

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 長渕の「反原発」へのメッセージは、震災後、時が経っても止むことはなく、14年9月には20年来の友人でもある音楽評論家・湯川れい子氏のツイッターアカウントを通し〈長渕さんから嬉しいメールが来ました。個人的な私信なのでご紹介は出来ないけれど、「美しい支那海を想い、故郷を思うと、今のままの川内原発の再稼働は許せません!」って。やっぱりそうだよね〉というコメントを発表。

 また、15年7月19日に出演した『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、安保法制への危機感を表明するのと同時に、〈戦後復興後、高らかに我々は生きてきましたけど、そのなかに負の遺産はありました。負の遺産を残しておきながら、そのことにきちっとケリもつけないくせに、次のこと(引用者注:安保法案のこと)をやっていこうとする俺らの大将、ちょっと違うんじゃない?〉とも語り、「負の遺産」という言葉を用いて、原発対応に積極的にコミットする姿勢を見せず、それどころか再稼働まで強行する安倍政権を批判している。

 一方の柳美里。彼女にとって福島は母の故郷であり、もともと浅からぬ縁だったと言う。そんな被災地に柳美里が足を踏み入れたのは、11年4月21日。22日午前0時をもって原発から半径20km圏内が「警戒区域」に指定される直前のことであった。

 その後、彼女と被災地との関わりはどんどんと濃いものになっていく。12年3月からは南相馬市にある臨時災害事故放送局「南相馬ひばりFM」で『柳美里のふたりとひとり』という、南相馬の人々と語り合うラジオ番組を開始。今でも番組の放送は続いている。

 この番組はノーギャラ。それどころか、福島への交通費や宿泊費なども完全に自腹であるらしく、著書『貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記』(双葉社)でも書かれているように困窮状態にある彼女は、借金をしてまでも滞在費を工面していたという。

 そして、15年4月からは家族そろって南相馬市に移住。今後はラジオ番組や執筆のみならず、現地で劇団を旗揚げするなどの活動も行う予定だ。

 以上紹介してきたように、机上で綺麗事を語ってきただけでなく、実際に被災地に身を置き、“行動”を通して復興・脱原発といったメッセージを発信し続けてきた。

 その二人が、昨年末に出版された長渕剛のムック『長渕剛 民衆の怒りと祈りの歌』(河出書房新社)で原発をテーマに対談しているのだ。二人はいったいどんな言葉を語っているのか?

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