話題沸騰! 芸術と評価されている「春画」はやっぱり当時のAV、エロマンガだった? こんなエグい作品も

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 とはいうものの、春画は題材が題材であるがゆえに幕府から規制を受ける。とくに、八代将軍・徳川吉宗の時代には春画は発売禁止のお触れを受けてしまう。しかし、皮肉にもこのことが逆に春画の芸術性を高めることにつながっていく。

 当時、一般に流通する普通の浮世絵は「贅沢禁止令」により使用する色数に制限があったり、時事問題は扱わせないなどの幕府による検閲があったのだが、もとより発売を許可されておらず地下で秘密裏に取引される春画は、幕府の検閲による色数制限や題材の制限も関係なく、豪華さと芸術性を極めていく。

〈検閲を受けないことを逆手に取って、色数や画題の制限を全く無視した贅沢な作品が作られることになります。後には二十色以上も摺り重ねたものや、金・銀・雲母摺りにきめ出し(エンボス加工)などを施した、一流の彫摺職人による技術の結晶が、高額で取引されました。また、それだけの作品を制作するには、絵師も一流でないと作る価値がありません〉(『春画入門』より)

 ここで、一流の絵師たちに春画の依頼が集まってくるという、先ほどの話につながってくるのである。

 では、そのようにしてつくられた春画は民衆たちにとってどのようなものだったのだろうか? それは現在のエロ本のように一人で楽しむ“オカズ”としての役割のみならず、嫁入り道具に用いられるような“おめでたいもの”としての役割も担っていた。

〈大名家や裕福な商家の娘の嫁入り道具として、肉筆の春画絵巻を持たせる習慣がありました。これは春画を観ることによって房中術を学び、性欲を奮い立たせ、子づくりに励むようにとの親心です。
 また、春画は勝絵とも呼ばれ、お守りの役割も持っていました。商家は火災除けのおまじないに蔵に春画を置いたり、虫除けに長持ちに入れることもあったようです。武士は武運長久を祈って具足櫃に春画を忍ばせました
 この慣習は日露戦争の頃にも残っており、弾除けのまじないに、ヘルメットの裏に春画を折り畳んで仕込んでいた兵士もいたと聞きます〉(『春画入門』より)

 前出の「美術手帖」では、グラフィックアーティストの枠を超え60~70年代サブカルチャー全体に影響を与えた画家の横尾忠則が春画についてこんな思い出を語っている。

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美術手帖 2015年10月号

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