慰安婦問題の“戦犯”朝日・植村記者が反論! 右派のデマ攻撃が明らかに

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
teikounokyoten_01_141225.jpg
『抵抗の拠点から 朝日新聞「慰安婦報道」の核心』(講談社)

 朝日新聞の誤報問題で第三者委員会による検証結果が発表され、右派メディアやネットでは、またぞろ激しい朝日批判が高まっている。

「身内で固めた委員会でアリバイ的な検証をしただけ」「どこまでいってもごまかしでしかない犯罪隠しだ」、そしてお決まりの「売国朝日は責任をとれ」「反日朝日は廃刊しろ」──。

 まあ、最初から朝日を叩きたいだけの中身のない批判なんてうっちゃっておけばいいだけの話だが、しかし、今回の検証結果は、ネトウヨたちががなりたてているのとはまったく逆の意味で、非常に不満が残るものだった。

 今回、朝日は「甘い検証」といった世論の批判を恐れてか、第三者委員会に岡本行夫や北岡伸一といった保守系識者を入れていた。そして、検証内容もひたすら「朝日の誤報」を指弾するものばかりで、問題の本質については一言も触れられなかった。

 これまで何度も指摘してきたことだが、一連の朝日問題で我々が本当に検証しなければならないのは、そもそも朝日の誤報はここまで叩かれ、社長が辞任しなければならないようなものだったのか、ということだ。朝日バッシングの背後には、明らかに安倍政権と右派メディアによる歴史修正主義の策謀があり、朝日はそのプロパガンダのためにスケープゴートにされた。その問題が検証されないまま、この一件が幕引きになるのは、日本のジャーナリズムにとっては大きな禍根を遺すことになるだろう。

 しかし、最近、その問題を真正面から検証した本が出版された。青木理による『抵抗の拠点から 朝日新聞「慰安婦報道」の核心』(講談社)だ。

 最近はワイドショーのコメンテーターも務めている青木だが、もともとは共同通信のソウル特派員で、リベラルなスタンスをもつ硬派ジャーナリスト。朝日問題でも一貫して、過剰なバッシングの動きに疑義を呈し、『朝まで生テレビ!』などでも孤軍奮闘してきた。

 同書はその青木が朝日問題をテーマに書いた雑誌コラムの再録と書き下ろしルポで構成されており、朝日バッシングの風潮に抵抗する、はじめてのまとまった書籍といえるだろう。

 ただし、そのアプローチの方法は最初に結論ありきではなく、かなり実証的なものだ。青木は書き下ろしルポの中でバッシングにさらされた当事者である朝日の記者たちを直撃し、それがいかにフレームアップだったかを丹念な取材で解き明かしているのだ。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

抵抗の拠点から 朝日新聞「慰安婦報道」の核心

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

慰安婦問題の“戦犯”朝日・植村記者が反論! 右派のデマ攻撃が明らかに のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。エンジョウトオル慰安婦朝日新聞の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 海外から批判も政府と組織委は五輪強行、選手に特別な感染対策を実施
2 吉村知事への批判がテレビでも…北村教授、日本城タクシー社長、小木博明も
3 汚染処理水・海洋放出の蛮行に加え安倍が顧問の「原発新増設」推進議連
4 市川沙耶と熱愛・野島アナに二股の過去
5 吉村知事は自己正当化モンスター!「重症センター」縮小をつっこまれ
6 東京五輪で増田明美と有森裕子が論争! 開催を主張する増田に有森が
7 櫻井よしこ、西岡力、文春…朝日・慰安婦報道叩きのデタラメが次々露呈
8 DHC吉田会長がNHKに「社員のほとんどがコリアン系」とヘイトデマ
9 菅首相が緊急事態宣言を出さないのは五輪開催のため ワクチンも五輪選手優先
10 竹田恒泰の「差別主義」を認めた東京地裁の判決文を改めて紹介
11 安倍「東京五輪は予定通り開催」に世界中からツッコミの嵐
12 葵つかさが「松潤とは終わった」と
13 杉田和博官房副長官「公安を使った監視と圧力」恐怖の手口!
14 池江璃花子復活劇を五輪強行派が利用! 門田隆将や安倍前首相も便乗ツイート
15 吉村知事のマスク義務化提言に「宣言解除要請したくせに」と非難 玉川徹も…
16 「かまいたち山内」にネトウヨ疑惑…排外主義や嫌韓ツイートにも「いいね」
17 有馬キャスター降板だけじゃない! NHKが世論調査でも政権忖度
18 ヤマダ電機ブラック批判がタブーに!?
19 五輪演出問題で松本人志、太田光、カズレーザーが姑息コメントも、渡辺直美は
20 安倍が子どもの貧困に他人事メッセージ
1吉村知事は自己正当化モンスター!「重症センター」縮小をつっこまれ
2池江璃花子復活劇を五輪強行派が利用! 門田隆将や安倍前首相も便乗ツイート
3吉村知事への批判がテレビでも…北村教授、日本城タクシー社長、小木博明も
4「桜前夜祭」問題で辞職した安倍事務所の配川秘書が密かに復職か!
5NHKが聖火リレー中継から五輪反対の声をカット!北京五輪のような情報統制
6組織委は文春への圧力より電通との癒着説明を! MIKIKO氏排除も電通ナンバー2が張本人
7萩生田文科相「子どもが変異株に感染しやすいという知見ない」とデマまがい
8菅首相が緊急事態宣言を出さないのは五輪開催のため ワクチンも五輪選手優先
9汚染処理水・海洋放出の蛮行に加え安倍が顧問の「原発新増設」推進議連
10日本城タクシー坂本社長が橋下徹を再び論破!「アホな議論」と一刀両断
11DHC吉田会長がNHKに「社員のほとんどがコリアン系」とヘイトデマ
12菅首相が「まん防」で宣言解除の“責任ごまかし”図るも、変異株拡大で手遅れ
13海外から批判も政府と組織委は五輪強行、選手に特別な感染対策を実施

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄