キモヲタ男子が超人気「読モ」の“キラキラポエム”を読んでみた

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 最後に、テレビや携帯ドラマにも出演経験がある知名度の高い(らしい)読者モデル、こんどうようぢのお言葉を紹介しておこう。

「恋ってなんだろう。好きってなんだろう。まだ俺にはわからないけど、たぶん俺が好きになるときは この人と笑って泣いて ずっと一緒にいたいなんて そんな当たり前のことを考える前に、この世界が2人きりで ずっとぐるぐる回ればいいのになんて ありえないことを考えるんだろうな。だってまだ恋の方法なんて 俺には全然わからないんだもん。2人でぐるぐる回っている間に 恋を見つけられればいいかな、なんて。」

 これは共感できる! だって、筆者もようぢくんと同じで、「まだ恋の方法なんて全然わからないんだもん」。ようぢくんと同じように、この世界がまだ見ぬ恋人と「2人きりでずっとぐるぐる回ればいいい」って思ってるもん。まさか、大人気読者モデルと同じ立ち位置に肩を並べられるとは……。もしかして、童貞をこじらせすぎて魔法使いとなった今、本当に魔法が使えるようになったんじゃないのか。
 
 いや、やめよう。実はわかっているんだ。暗いモニターに写っているのは、妖怪ウォッチではなく、水木しげる先生寄りの、ハゲが進行している妖怪だってことは……。どうやったって、読者モデルのようなイケメンにはなれないってことも。仮に同じ立ち位置だったとしても、“みんなにモテモテだけど、恋という感情がわからないので恋に踏み込めない、恋知らず”と“彼女がほしくてたまらないのに誰にも相手にされない、恋知らず”では天と地レベルの開きがあるってことも。

 ああ。なんか言葉尻をつかまえて自分を励まそうとした反動で、半端じゃない虚無感だ。10時間ほど動けそうにない。

 とまあ、このように、将来的に彼・彼女らの黒歴史として残ること確実なポエムの数々が載せられた本書。タイプしているだけでも指が震えてしまうほどに破壊力は抜群だ。筆者のような、世の中を恨みたっぷりに見上げている非リア充にとっては胸をかきむしりたくなるような内容が満載である。だが、同時に弱い立場である非リア充が、リア充をあざ笑うことができる貴重な書でもあるので、ぜひ読んでいただきたい。

 そうやって彼らをバカにしてる時だけはタイトルにあるように、「ボクらの心をささえ」てくれるかもしれないから。
(オンダヒロ)

最終更新:2014.08.21 08:08

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