三浦瑠麗、高須克弥…「布マスク2枚」を擁護する安倍応援団はもはや精神論だのみ! SNSではネトウヨが浦沢直樹攻撃

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三浦瑠麗、高須克弥…「布マスク2枚」を擁護する安倍応援団はもはや精神論だのみ! SNSではネトウヨが浦沢直樹攻撃の画像1
左・三浦氏/右・高須氏Twitter


 安倍首相が「かつてない」「大胆な」「これまでにない規模」「前例のない」「思い切った」「類を見ない」とスローガンだけ叫び続けたあげく、打ち出した“1世帯に布マスク2枚配布”。先日、本サイトでも報じたが、このお粗末すぎる新型コロナ対策には、多くの国民から疑問や批判、怒りの声が上がっている。

 国内だけではない。米・ブルームバーグが「アベノミクスからアベノマスクへ 失笑!日本のマスク計画」(From Abenomics to Abenomask: Japan Mask Plan Meets With Derision)と報じるなど、海外メディアからも批判を浴びている。

 当然だろう。そもそも布マスクはウイルス感染から自分の身を守ることにほとんど効果がないことが以前から指摘されているうえ、1世帯2枚だけもらってもどうしようもない。しかも、こんな愚策に費用が少なくとも200億円以上もかかると言われているのだ。そんな金があったら、もっと切迫したな緊急的な支援に使え、という話だろう。

 ところが、この国内外で失笑を買っているアベノマスクを、この期におよんで、必死で擁護している連中がいる。

 そのひとりが、いつも中立的なふりをしながら安倍政権を擁護している自称・国際政治学者の三浦瑠麗氏だ。三浦センセイは4月1日に安倍首相が布マスクの配布を発表するや、立て続けにこんなツイートをした。

〈布マスクうちはありがたいですよ。自分でマスクを縫う暇はないし、子供にさせたくても市中にはないもんね。洗って使える布のものはもっと高性能なマスクが必要な人の分を妨げないし。郵便を利用してプッシュ型支援をやったのは画期的だから、引き続き他の経済対策も頑張って下さいでいいんじゃないの。〉
〈中高年男性中心の政権が、がんばって各家庭に対する想像力や蟻の視点を持とうとしているのだから、叩くんじゃなくて、こんなことがしてほしい、あんなことがしてほしいっていうチャンスだと思うな。(以下略)〉

 なんなんだ、この無理やりぶりは。普段は国際政治学者を名乗りながら、いきなり「うちはありがたい」と自分の生活事情に矮小化したことにも驚いたが、その“生活事情”じたいが無理やり感が漂う。

 三浦センセイは「自分でマスクを縫う暇はないし、子供にさせたくても市中にはない」などというが、センセイなら、布製マスク2枚をありがたがらなくても、3Dプリンターでマスクをつくってくれる意識高い系のお友だちくらいいるだろう。それが無理でも、わざわざ縫わなくてもハンカチと輪ゴムでも布製マスクと大差ない代用品になる。

 というか、問題は三浦氏個人にとって布製マスクが有用かどうかじゃないのだ。本当に政治学者なら、この程度の効果しかないマスク配布を最優先で打ち出し、巨額予算を注ぎ込むことの政策的妥当性をきちんと検証すべきだろう。それをいきなり庶民ぶって「うちはありがたい」などというのは、とにかく無理やりでも安倍政権を擁護しようとしているとしか考えられない。

 その他の主張も無理やり感満載だ。「郵便を利用してプッシュ型支援をやったのは画期的」って、問題は何を送るだろう。それを、いつの間にか手段の話にすり替え、賞賛する。あげくは「中高年男性中心の政権が、がんばってるんだから叩くな」って、いったいどういう理屈なのか。

 ようするに、さすがの三浦センセイも今回はアクロバティックな擁護論理が思いつかず、情緒や精神論に訴えるしか方法がなかったということなのだろう。

高須院長が布マスク擁護のため戦時中を持ち出し精神論「日本人は防空頭巾を手縫いした」

 しかし、これ、三浦センセイだけの話ではない。情緒や精神論で布マスク配布を擁護するというのは、今回、安倍応援団のパターンになっている。

 高須クリニックの高須克弥院長も、布マスク配布が発表されるや、こんな擁護論を展開していた。

〈布製マスクは洗えば何度も使えます。何百枚もの使い捨てマスクより環境に優しく有用です。器用な日本人なら修理もコピーも簡単に出来ます。医療用のマスクはもともと布製でした。僕は布製のマスクが好きです。〉

「僕は布製マスクが好きです」って、それ、仮にも医療に従事している人間のコメントなのか。あげく、高須院長は戦時中の憲兵のような精神論まで持ち出した。

〈幼児のように、国に何でもしてもらおうと期待しないでください。
先の戦争あの時、日本人は空襲下で防空壕を掘り、防空頭巾を手縫いしました。僕は家族の掘った防空壕で生まれました。今は戦時下です。マスクぐらい自分で縫いましょう。このマスクを手本にして。〉(4月2日)

「欲しがりません勝つまでは」を地でいく時代錯誤のネトウヨ丸出しの論理(しかも、その戦争負けてるのに)。しかし、自分で縫えというなら、それこそ200億円以上もかけて配る必要なんてなくて、ニューヨーク・タイムズがやったようなマスクの型紙の新聞掲載で十分だったのでは……。高須院長、布製マスク配布を精神論で擁護しているうちに、つい安倍首相の政策を否定することになってしまったらしい。

 擁護のしようがない政策を無理やり擁護しようという安倍応援団の苦しさがうかがえるが、ほかにもトンデモな擁護論を口にしていた、安倍応援団は結構いる。

 八代英輝弁護士は4月3日放送『ひるおび!』(TBS)で「批判の声は大きいと思うんですけど、その影で声をあげない方で感謝しているっていう人も結構、その投書から見るといらっしゃるのかなという気はしています」と、安倍応援団以外にほとんど見たことがない「感謝している人たち」が「結構いる」と強弁。さらに、安倍応援団ジャーナリストの有本香氏は自身のツイッターで〈日本製の布マスク。着け心地最高〉と、感染とはなんの関係もない「着け心地」をアピールする始末だった。

阿比留瑠比や佐々木俊尚、糸井重里は“安倍政権は他の施策もやっている”とPRするが…

 まったく呆れ果てるしかないが、こうした精神論や情緒論以外に、安倍応援団がもうひとつ持ち出してきている話のスリカエがある。それは「安倍政権の支援はマスクだけじゃない」「他のこともやっているのに、マスク配布しかやっていないと言うのはおかしい」というもの。

 たとえば、産経新聞の御用記者・阿比留瑠比氏は〈なんか武漢ウイルスに対する政府の全施策がとりあえずのマスク2枚配布だと誤解、あるいは悪意ある曲解がなされているような。そんなわけないでしょ。みんなストレスが溜まっているからなあ〉などと、「悪意ある曲解」扱いをした。

 安倍応援団とまでは言えないが、政権批判を相対化しようとする発言がやたら多いジャーナリストの佐々木俊尚氏も、マスク2枚配布を「良い施策」としたうえ、こう指摘していていた。

〈あと「他国ではいろんな対応策やってるのに日本はマスク2枚!」とか怒ってる人も多々いるようですが、マスク以外にも様々な施策を打ち出しつつあり、もっと情報を並列で見たほうがいいと思います。ただ現政権は一律現金給付と消費減税に消極的なので、この姿勢には私は強く反対。〉

 さらには、3.11以降、原発や安倍政権の政策を批判する声にばかり「スキャンダラス」などというレッテルを貼って、否定し続けてきた糸井重里氏も〈マスク2枚を全世帯に…に関しては、給付金含む経済対策に関してどうするかを明確に伝えていただいた後で『あ、そうそう、さっきの件とは別に全世帯に布マスクを…』の流れであれば、ここまでバッシング受けることはなかった気がします〉というコメントをリツイートした。

 彼らはこの期に及んでいったい何を言っているのか。国民が怒っているのは、2カ月以上も前からこの事態が予測できたのに何も対策を打たず、目に見えて感染が拡大しても即効性のある生活支援を一切やらず、あげくはじめて国民全員に支援するものとして打ち出してきた施策がほとんど効果を見込めない布マスク2枚だったからなのだ。

 連中は「様々な施策」とか「他の施策」があると言うが、安倍政権はこの間、すべての国民を支援するような政策は何ひとつ打ち出していない。安倍応援団や一部の“ファクト厨”も、今回のマスク批判へのカウンターとして、「政府はすでにコロナ対応で雇用調整助成金を出している」「コロナで経済損失がある人に賃金の9割の休業補償を打ち出した」などという情報を拡散しているが、これは所属企業が雇用保険事業主で、かつ企業が申告してはじめて企業に支給されるものだ(言われているような「90%の賃金保障」は絶対的なものではなく、日額8330円という上限が設定されている)。たんなる経済的損害への損失補填であって、国民への生活支援などではまったくないのだ。

 しかも、このやり方はこれから出される予定のものでも変わらない。昨日、報じられた「1世帯あたり30万円の現金給付」も住民税非課税世帯や収入半減の世帯に限定され、申告が必要だ。

 これでは、本来、救うべき国民を救えないのは明らかだし、全国民に一律で配布するもとにして打ち出されたのは、ネットで言われているように「布マスク2枚」だけなのである。それを「様々な施策をやってる」とか「他の施策をやってる」とか、どこまで安倍政権に甘いのか。

イラストで安倍首相を風刺した浦沢直樹や布マスクを検証した朝日記事に攻撃

 しかも、信じがたいのは、ここにきてネットではこの「布製マスク2枚配布批判」を封じ込めようという動きが出てきたことだ。

 その最たるものが、人気漫画家の浦沢直樹氏への攻撃だろう。浦沢氏はツイッターで、安倍晋三首相そっくりの男性が小さなマスクを付けている「アベノマスク」と題したイラストをアップした。政府の失策を漫画で風刺するのは当然の表現行為だし、問題のイラストもたんに安倍首相がマスクをしているだけで、取り立てて人格を否定するようなものではない(相手が総理大臣なら、人格を否定する表現も許容されるのは、裁判所でも判例があるが)。にもかかわらず、浦沢氏に対してこんな非難が殺到しているのだ。

〈浦沢先生、大ファンなので悲しい。お疲れの総理に対してこれは…。今は茶化している場合ではないです〉
〈浦沢さん、最低です〉
〈沢山の作品で積み重ねた栄光を一枚の絵で全てを失いましたね〉
〈国民の安全のため、自ら布マスクをつけた総理を、嗤うのですか? 〉
 
 文面や動きからみて、安倍応援団やネトウヨの組織的攻撃というのが丸わかりだが、これをスポーツ報知などがまるで浦沢氏に非があるような書き方で取り上げているのだ。

 さらに、布マスクの効果を検証した朝日新聞の記事に対しても、いちゃもんとしか思えない批判が広がっている。朝日は記事の見出しとして、「布マスク有効? WHOは『どんな状況でも勧めない』」としていたのだが、WHOがそう提言していたのは、医療従事者に対してであるという「ファクトチェック」記事がYahoo!ニュースにアップ。それをきっかけに安倍応援団が一斉に朝日の記事を「フェイクニュース」扱いし始めたのだ。

 言っておくが、医療従事者に対してとはいえ、WHOが朝日の記事通りの提言をしていたのは事実であり、朝日の記事はフェイクでもなんでもない。

これを見出しの付け方だけでフェイク呼ばわりするのは、明らかに布マスク批判を封じ込めるためだろう。

 しかし、冒頭でも述べたが、布マスクに感染防止効果がほとんどないというのは自明の話だ。同じ朝日の記事では、九州大学大学院の矢原徹一教授が、繊維の隙間が大きく飛沫感染を防ぐ効果が小さい、洗って繰り返し使うのがかえって不衛生になる可能性があるなどの理由を挙げ、「国は布マスクの配布に加え、子どもたちのために自作するよう要請しているが、適切ではない」と指摘しているし、日本医師会の横倉義武会長も3日、安倍首相と会談した直後、布製マスクについて記者団に聞かれ、「ウイルス防止の役割はあまりない」と断言していた。

 そうした効果への疑問を持ち出すことすらタブー視し、安倍首相が打ち出した政策というだけで「文句を言うな」「もらえるだけありがたいと思え」という空気が広がっているのだ。

 だが、こうした空気に屈してはならない。昨日の記事でも指摘したが、バカ殿とその家臣による愚策によって、守られたはずの命、落とさなくていい命が失われてゆく──それがいまの日本で起こりかねない状況なのだ。そんな悲劇を起こさせないためにも、安倍応援団の詐術に騙されることなく、愚策には「ふざけるな」と声を大きくあげてゆく必要がある。

最終更新:2020.04.04 07:14

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