日韓市民の友好姿勢に日本のネトウヨが大慌て! ソウル“反日旗”撤去に「反日続けろ」、「#好きです韓国」に「#嫌いです韓国」で対抗

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日韓市民の友好姿勢に日本のネトウヨが大慌て! ソウル反日旗撤去に「反日続けろ」、「#好きです韓国」に「#嫌いです韓国」で対抗の画像1
青瓦台ホームページより


 安倍政権による韓国への輸出規制や「ホワイト国」除外で、国交正常化以降、日韓両国の関係は最悪となっている。その影響は市民生活や経済活動にまで及び、日本から韓国への修学旅行が中止になったり、さまざまな文化交流のイベントが延期となった。

 そんなか、ソウル市中区が、日本製品の不買運動を呼びかける旗を繁華街に掲げたところ、市民から猛批判を受けて撤去したというニュースが、日本国内のマスコミにも取り上げられた。これは、安倍政権の嫌韓世論誘導に乗せられている日本国民よりも、韓国市民のほうが、よっぽど民主主義が根付いているということだろう。

 言っておくが、これは贔屓目ではない。事実、ソウル市中区の“反日不買運動旗”撤去の流れはこういうものだった。

 もともと“不買運動旗”は、右側に「NO」のOを日の丸に見立てた意匠と「BOYCOTT JAPAN」、韓国語で「行きません」「買いません」の文字が書かれた旗、左側には韓国国旗(太極旗)の2枚が1セットになったものだ。韓国の報道によれば、日本製品不買と日本旅行取りやめの意思が込められているとされ、多くの日本人観光客も訪れる明洞・清渓川一帯に1100本が掲げられる予定だった。

 しかし6日、メインストリートにこの旗が掲げられると、そのわずか数時間後には撤去された。韓国市民から区長へ批判の声が殺到したためだ。

 区のホームページや徐良鎬区長のFacebookなどには、「韓国が好きで来ている日本人に不快感を与える」「嫌韓感情を植え付けかねない」「不買運動は市民の自発的行為として行うべきで、行政が強要してはならない」「日本人観光客は敵ではない」といった韓国市民のコメントが噴出。“不買運動旗”の掲揚に反対するネット上の請願書にも6日午後までに約2万人の署名が集まったという。中区の徐良鎬区長は、当初「全世界に向けて日本の不当さとわれわれの強い意志を見せたい」などと言っていたが、6日には批判を受けてFacebookで謝罪、掲揚の撤回を表明した。

 市民だけではない。韓国マスコミもそうした「官製不買運動」に疑問の声を上げていた。ハンギョレ新聞は〈日本人観光客が最も多く訪れる地域なので、韓国が好きで訪ねてきた日本人に対する礼儀に欠けるという指摘が出ている〉として、仁荷大学教授の「地方政府の措置で、韓国を訪れた日本人たちが不安や不快感を感じることがあってはならない。このような時であればあるほど民間では自由に行き来しなければならない」というコメントなどを掲載した。

 韓国市民が「官製不買運動」を猛批判したことからわかるのは、極めて冷静に民主主義的価値観を尊重しているということだけではない。反目し合う「国と国」との関係と、「韓国人と日本人」あるいは「個人と個人」との関係を別のものとして捉えていることの証左だ。

 ところが、日本のネット右翼たちはそんなことも分からないらしい。Twitterではあいかわらず〈すぐに国交断絶せよ〉〈日韓断交あるのみ〉〈韓国は反日狂いの日本人の敵〉〈韓国は東京オリンピックにこなくていい〉と言ったネトウヨツイートが蔓延しているし、「官製反日不買運動旗」を韓国市民が拒否したというニュースには、「対立のために韓国は反日を続けろ」と主張する倒錯した投稿が相次いだ。

反日旗にNOのソウル市民と対照的! 嫌韓のために〈反日姿勢を貫け〉と叫ぶネトウヨ

 Yahoo!トピックスにもなった産経新聞の記事(「韓国『官製反日』に国民が『NO』 自治体トップらに批判」)のコメント欄には、こんな書き込みがいくつもみられた。

〈今回ばかりはお願いしたい。反日姿勢を貫いて、潰れてクダサイ。〉
〈これ程までに日本と韓国の向く方向が揃ったことはあったであろうか。。頑張ってジャパンパッシングし続けて頂きたい。〉
〈今回はお互いの国民がNOって意見が合ってますよ!お互いの国に行かない、関わらない、見ないで行きましょう!〉
〈ここにきて突然こういった韓国を擁護するような記事が出てくるのは不自然すぎる。よほど韓国はやばい状況に追い詰められているのだと思うけど、ここで中途半端な事をしてもまた同じ繰り返しになるだけです。韓国との遺恨を未来の世代に残さないために最後まで突き進んでほしい。〉

 普段、「韓国の反日けしからん!」なんてわめいているのに、韓国市民が「官製不買運動旗」を拒否すると「もっと反日やれ!」みたいなことを平気で言う。あまりにも愚かで醜い。これが“日本の世論”と受け止められるかと思うと、本当に頭が痛くなってくるが、しかしこれ、もとからバカなネトウヨのせいだけでもないだろう。

 安倍政権に丸乗っかりし、嫌韓煽動に加担している日本のマスコミも同罪だ。いま、テレビでも新聞でも、韓国政府と韓国市民を同一視して「反日」とレッテル貼りし、被害者ぶってヘイトを正当化してしまっている。

 実際、日本では一部マスコミが、7月27日にソウルで開かれた「ろうそく集会」を「反日集会」と報じた。だが、この集会の参加者が掲げたプラカードにあったのは、ハングルで「NO安倍」の文字。デモは“日本を攻撃する”=「反日」ではなく、人権問題である徴用工問題を輸出規制で封殺しようとする、日本の安倍首相を糾弾するものだったのだ。

文大統領の「賊反荷杖」発言を「盗人猛々しい」と“意訳”したマスコミ

 他にも、8月2日に安倍政権が韓国の「ホワイト国除外」を閣議決定すると、韓国の文在寅大統領が強く日本政府を批判したが、これについて日本のマスコミは一斉に「文大統領が日本を『盗人猛々しい』と批判」と報じ、これにまたネトウヨたちが過剰反応。佐藤正久副外務大臣も2日、BSフジの番組で「『盗っ人猛々しい』という品のない言葉まで使っているのは異常だ。日本に対して無礼だ」と怒りをあらわにした。

 しかし、毎日新聞7日によれば、文大統領が使った「賊反荷杖」という四字熟語は、日本語では直訳できない表現で、ニュアンスとしては「悪いのはあなたでしょ」程度の語感だという。事実、韓国報道の日本語訳では「『加害者の日本が居直り、大口をたたく状況を座視しない』と強い口調で語った」(聯合ニュース)などと訳されている。

 毎日新聞の記事を執筆した堀山明子・ソウル支局長は〈今回の「賊反荷杖」の訳を巡るすれ違いは、本質的には翻訳の問題というよりも、日韓首脳会談も開けないほどの相互不信から生まれた事件ではないか〉とまとめているが、安倍政権が韓国批判を強めるなかで、国内のマスコミ報道がそれを忖度するように“角度”をつけて翻訳してしまったということではないのか。

 そうした国内の状況を考えても、やはり、ソウル市中区の「官製不買運動旗」を韓国市民が拒否したというのは、この「最悪の日韓関係」を打破する可能性をもつのは、市民の力だということを痛感させられるのだ。そして、日本でも、安倍政権の「官製韓国ヘイト」やマスコミの嫌韓報道とは別の次元では、そうした市民による友好の意思が発揮されつつある。

 先月末にTwitterで生まれた「#好きです韓国」のハッシュタグだ。

「#好きです韓国」「#好きです日本」のハッシュタグにも噛み付くネトウヨ

 もともとハングルで拡散されたこのタグには、旅行中に韓国人に親切にしてもらった感謝のエピソードや、韓国文化に対する敬意、そして政府間が険悪だからこそ交流を続けていくべきというメッセージなどが添え得られている。他にもいくつか引用しておきたい。

〈同じ人間、隣の国同士仲良くしなきゃ! みんなすごく優しい人ばっかり!〉
〈日韓の情勢が最悪と言われてる今、一般の人たちがニュースに惑わされること無く仲良くできますように。〉
〈どんどん日韓関係が悪くなってる今だからこそこうやって両国でハッシュタグが生まれて互いを褒め合い認め合うの本当に感動するし、日韓を繋げていくのは間違いなく私たちだと思わされる…〉
〈権力者らは、国民の感情を支配、コントロールしやすくする為に敵国をわざと作りたいんだよ。70年前みたいにね。だから私たちは仲良くしましょう。戦争しない平和の為に。〉

 そして、この「#好きです韓国」のタグに対して、韓国のユーザーからも「#好きです日本」のタグが誕生。分断を煽る安倍政治やマスコミに対して、市民レベルでの友好と平和を希求する声が、SNSで広がりをみせているのだ。一方、「#好きです韓国」「#好きです日本」のハッシュタグの盛況に対して、いま、ネトウヨたちは顔を真っ赤にして「#嫌いです韓国」なるゴミを流行らせようとしているが、あまりにも愚かで論評する価値もない。

 安倍政権が徴用工問題への報復として輸出規制をしかけたことは、国際社会にもバレバレなわけだが、そもそもこれは人権問題であり、批判されるのは当然だ。問題は、その韓国世論からの批判を、安倍政権が国内メディアを利用して「反日」なる“日本人批判”にすり替えている姑息である。

 政治に騙されてはいけない。日韓の友情と平和を思うわたしたちの気持ちは、かならず通じる。「敵」は韓国ではない。ましてや韓国の人々でもない。このかけがえのない思いを阻もうとする安倍政権の「官製ヘイト」にこそ、わたしたちは抗うべきだ。

最終更新:2019.08.10 12:24

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