安倍昭恵夫人があの和田政宗候補をトンデモ応援演説! 公選法違反の“メール選挙運動”を有権者に呼びかけ

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またしても安倍昭恵夫人が…(昭恵夫人フェイスブックより)


 今回の参院選で比例代表から出馬している自民党の和田政宗氏。6月下旬には「週刊文春」(文藝春秋)が、和田氏が公職選挙法で禁じられている「公示前の事前選挙運動」をおこなっていたと報道、Web上で録音された音声データも公開したが、本人が「切り貼りされたもの」「名誉棄損にあたるものについては対抗措置を取ります」と主張すると、対する「週刊文春」はノーカット録音を公開し、疑惑はより深まる結果となったことは記憶に新しい。

 報道に訴訟をちらつかせて言論弾圧をはかろうとは国会議員としてあるまじき言動だが、そんな和田氏の選挙戦に、なんとあの人が援軍として登場した。安倍昭恵氏だ。

 三連休の最終日となった7月15日の夜、「和田政宗候補を応援する会」という個人演説会が東京都内で開かれたのだが、そこに昭恵氏が登場したのだ。

 まず、挨拶に立った昭恵氏は、こう述べた。

「今回の選挙、安倍政権にとりましては本当に正念場の、大切な大切な選挙でございます。そのなかで和田政宗先生には、なんとしても勝っていただきたい。きょうはしっかりと昭恵が応援して来るように、ということを言われて参りました」

 いまだ森友学園問題について国民の前で何の説明もおこなっていないというのに、選挙の応援には、夫である安倍首相直々に「しっかり応援してこい」と背中を押されてノコノコやってくるとは……。まったく呆れるしかないが、さらに呆気にとられたのは、昭恵氏の口から語られた次の言葉だ。

「和田先生には、安倍政権が叩かれ、そして私が叩かれているなかで、表立って、ほんっとうに助けていただきました。応援をしていただきました。連日、私は、まるで犯罪者かのように、メディアから追いかけられて、あることないこと書き立てられてですね、辛い日々を送っていたんですけれども、そんななかでしっかりと応援をしていただいた。正しいことをちゃんと発言をしていただいた」

 えっ、よりにもよって和田氏が、森友問題で「正しいことをちゃんと発言してくれた」ですと……!? 

 昭恵氏がそこまで言うならあらためて振り返ってみたいが、和田氏といえば昨年3月、朝日新聞が森友学園の決裁文書が改ざんされていたことをスクープすると、「全く別の決裁文書の調書を比較した可能性がある」などと誤報扱い。ところが、財務省が公文書改ざんの事実を認める方針を打ち出すや否や〈今回は財務省による証拠隠しを、政治の力で防いだことになります〉などと理解不能なことをほざきはじめ、ワイドショーに出演すると「(昭恵氏が)関わってなくても(国有地売買は)あった」「そもそもの問題は近畿財務局が相当悪い」と責任を近畿財務局に押し付けたのだった。

 だが、もっとも醜悪だったのは、伝説的なトンデモ質疑として多くの人の度肝を抜いた、昨年3月19日に参院予算委員会でおこなわれた森友公文書改ざん問題の集中審議での和田氏の発言だ。和田氏は質問に立つと、財務省の太田充理財局長(当時)に対し、こんなことを言い出したのだった。

「まさかとは思いますけども、太田理財局長は民主党政権時代の野田総理の秘書官も務めておりまして、増税派だから、アベノミクスをつぶすために、安倍政権を貶めるために、意図的に変な答弁をしているんじゃないですか?」

 すさまじい陰謀脳としか言いようがないが、これにはさすがの太田理財局長も血相を変えて反論。首を横に大きく振りながら「いくらなんでも、そんなつもりはまったくありません! それはいくらなんでも……それはいくらなんでも、ご容赦ください!」と抗弁したほどだった。

昭恵夫人と「和田を応援する会」を企画したのはあの「男たちの悪巧み」メンバーか

 とまあ、森友問題における和田氏の活躍ぶりはご覧のとおり、デマを吹聴し、陰謀論を振りまくというもので、とてもじゃないが「正しいことをちゃんと発言」したとは天地がひっくり返っても言い難い。

 しかし、「まるで犯罪者であるかのようにメディアから追いかけられた」と被害者意識丸出しの昭恵氏にとっては、デマと陰謀論で抗した和田氏に恩義を感じているらしい。昭恵氏は和田氏に感謝を述べると、つづけてこう発言したのだ。

「このご恩返しをなんとか私はしたいという思いで、きょう、このような会を、増岡後援会長とともに開かせていただいたようなところでございます」

 なんと、この和田氏の「応援する会」自体、昭恵氏が企画・開催したものだというのである。しかも、「増岡後援会長」というのは、2015年のクリスマスイブに昭恵氏がFacebookに投稿した例の「男たちの悪巧み」写真で、安倍首相や加計学園の加計孝太郎理事長らとともに写っていた、鉄鋼ビルディング専務の増岡聡一郎氏のことではないのか。というのも、「応援する会」が開催された会場も、「悪巧み」パーティがおこなわれたのと同じ丸の内にある鉄鋼ビルディングだったからだ。

 しかも、昭恵氏が企画したこの「応援する会」には、和田氏とともに森友・加計問題で陰謀論やデマを撒き散らかしてきた自民党の青山繁晴参院議員や、安倍応援団によるネトウヨ番組『報道特注』メンバーである豊洲市場仲卸三代目・生田よしかつ氏も弁士として登場したのだ。

 森友問題の最大のキーパーソンである昭恵氏が音頭を取り、森友・加計問題をメディア批判にすり替えてきた和田氏を功労者として応援する──。露骨すぎて反吐が出るが、昭恵氏は1ミリも反省していないどころか、自分が何をしでかしたのか、いまだに無頓着であるらしい。でなければ、「森友問題で私を助けてくれた!」なんて無邪気に選挙応援などできないだろう。

「和田先生には主人の近くで働いてほしい」と公選法違反の“メール”選挙運動呼びかけ

 しかも、昭恵氏は挨拶のなかで、このように和田氏のことを猛プッシュした。

「(投票用紙の)2枚目には和田政宗。『自民党』ではなくて名前を書いていただきたいんですね。名前を書いていただかないと、和田先生、当選できません。そして、本当にこの先生は安倍政権のために絶対に力になってくださる。これから日本は世界のなかでもっともっと役割が大きくなってくると、私は主人と一緒に世界に出て行って感じているところですが、そのなかにおいて、絶対に和田政宗先生には、主人の近くで働いていただきたい」

 外交で大失態ばかり犯し、嫌韓感情を煽って選挙利用する安倍首相が、世界で役割を果たせるとはとても思えないが、その上、ネトウヨ陰謀脳の国会議員に側近としてそれを支えてほしいって……。「世も末」「日本終わってる」としか思えないが、さらに昭恵氏はこう述べて挨拶を締めくくった。

「きょう、本当にいいなと思ったら、一人ふたり、必ず、お電話をして、メールをして、LINEをして、少しでもこの輪を大きく広げていただきますように、心よりお願いを申し上げまして、私のご挨拶とさせていただきます」

 おいおい、電話やLINEはOKだが、選挙運動用の電子メールの送信は候補者・政党等にしか認められておらず、一般有権者が電子メールで特定候補者の投票を呼びかけるのは公選法違反。つまり、昭恵氏はダメ押しで公選法違反の選挙運動を要求したのである。

 どこまでいっても反省・学習しない昭恵氏……。森友・加計問題は何も終わっていないというのに被害者ヅラして選挙運動に勤しむこの総理夫人を、このまま野放しにしていていいものなのだろうか。

最終更新:2019.07.18 03:30

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