加計問題で“その場しのぎ”発言連発、山本幸三地方創生相がゴマカシ強弁するあまり逆に「加計ありき」ポロリ

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山本幸三公式HPより


 来週の閉会中審査を目前に控え、またも「加計ありき」の新証拠が出てきた。山本幸三地方創生相が、昨年11月17日に日本獣医師会の蔵内勇夫会長や北村直人・日本獣医師政治連盟委員長らと面会し、その席上で「獣医学部は四国に新設することになった」と語っていたとする議事録が公表されたのだ。

 加計学園が国家戦略特区による獣医学部新設の事業者に選ばれたのは、今年1月20日のこと。まだ京都産業大学も名乗りを上げていた段階にもかかわらず、山本地方創生相は「四国=加計学園」に決まったと報告していたのだ。しかも、この議事録では、山本地方創生相が〈財政的に大丈夫か、待ったをかけていたが、今治市が土地で36億円のほか積立金から50億円、愛媛県が25億円を負担し、残りは加計学園の負担となった〉と、加計学園と名指しした上で学部新設にかかる負担額まで具体的に明かしていたのである。

 国家戦略特区の主務官庁の、そのトップが「今治」「加計」と断言していた。──こうした証拠を突きつけられて、山本地方創生相は20日、「獣医師会側のご意向で書かれたもの」「四国に決まったという発言はまったくしてない」と反論。しかし、そのなかで得意気にこんなことまで口にしてしまった。

「加計というのは一切ありません。私はその点、十分注意していて、用意した文書でも『事業実施主体』という言い方で徹底してます」

「加計と言わないよう十分注意していた」……。否定するつもりが、逆に加計に決まっていたことを示してしまったのだ。まさにオウンゴールである。

 発言の根拠についても、獣医師会側には議事録があることを指摘され「こちらもメモ書きがある」と強弁したかと思えば、では公開するのかと迫られると「かすり書きみたいなものだから」とわけのわからないことを言って逃げ、さらに翌日には「意味がないから、途中でメモをとるのをやめた」「廃棄した」と、二転三転させた。

 また、山本地方創生相は反論のなかで「『京都もあり得る』とはっきりと私、言っておりまして、向こうからは『それは困る』という話もありました」と発言しているが、これも事実をかなり捻じ曲げた弁明であることが明らかになった。

 たしかに、現在公開されている議事録内で中略とされている部分について、「京都」への言及はあったようだ。蔵内会長も昨日「京都についても言及されてたね」と山本地方創生相の発言を認めている。

 だが、20日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日)や他の報道では、議事録内で「中略」とされている部分の内容について面談に出席していた獣医師会幹部が証言を行い、この幹部は、山本地方創生相が「放っておくと京都なども続く」と語った。

 つまり、加計学園を認めなければ、ほかにも獣医学部はできると山本地方創生相は脅しをかけたのだ。それを受けて獣医師会は内閣府に「1カ所かつ1校のみ」という要請を出したというのである。

山本地方創生相は“京産大外し”の意図を自ら明言していた

 嘘をつき、その嘘に正当性をもたせようとした結果、馬脚を現してしまう……。じつのところ、山本地方創生相はこの間ずっとこの調子で、辻褄の合わない話をしたり、ちゃぶ台をひっくり返したり、部下に罪をなすりつけたり、はたまた逆ギレしたりと、大臣の信用を自分から投げ出しているとしか思えない言動を繰り返している。

 たとえば、3月30日の段階では、山本地方創生相は「空白地帯にある今治市を優先したのは事実」「日本全国をブロックごとに見て、獣医学部がないところをまず優先する」と言い切っていた。それが6月9日には「京都産業大学を対象外にした感覚はない」と一転させた。

 だが、これが嘘であることはもうすでにバレている。「京産大は対象内」であるにもかかわらず、加計学園や今治市が遅くとも昨年8月から「2018年4月開学」という情報を共有していた一方、京産大は先日の会見でも述べたように、今年1月の内閣府の告示で最終的な開学スケジュールを知り、その日程では無理だと諦めたのだ。しかも、京産大はスケジュールについて「内閣府からの連絡は聞いていない」と話しているが、山本地方創生相は「(京産大にも今治市と)同様の趣旨のものを送っている」と強弁しながら「メール自体は確認していない」と言うのである。誰にでもわかるが、京産大に嘘をつく理由は何もない。山本地方創生相が虚言を弄しているのだ。

 また、学部新設の条件に「広域的に」「限り」という事実上、加計学園しか選べない文言を萩生田光一官房副長官の指示によって加えたことを示すメールの存在が発覚した翌日の6月16日、山本地方創生相は「私の指示で内閣府において入れた」と言い張った。官僚が何の関係もない萩生田官房副長官の名前を間違って記載したとは到底考えられないが、それはともかく同日の午前に開かれた参院内閣委員会で山本地方創生相の「なぜ『広域的に』という文言をわざわざ入れたんですか?」と問われ、以下のように述べた。

「もともと獣医師系の大学のないところで限定しようという意図でやっているわけでありますが、文科省等の意見のあいだでですね、それだけではまだほかにもですね、ほかにもいろんなところででき得る可能性も出てくるじゃないかと。そういう意味からですね、『広域的』ということで、少し広げて制限しようと考えたわけであります」

 ほかの大学を「制限」するために「広域的に」という文言を追加した。これこそが「京産大外し」であり、獣医師会との面談で語った「放っておくと京都なども続く」という脅しの発言とも齟齬がない。このときも必死にその場を取り繕っているうちにうっかり本当のことを語ってしまったのだろうが、その後は安倍首相が「獣医学部全国展開」発言を行うと、山本地方創生相はあっさり「全国展開するのは原則。総理は原則に従って言っただけ」などと前言と矛盾した発言をしている。

嘘、責任転嫁、暴論…閉会中審査で山本大臣の責任を徹底追及せよ

 さらに、山本地方創生相がとち狂っているとしか思えなかったのが、7月4日の記者会見で「公務員獣医師が不足しているのは小動物獣医が儲かるからだ」と言い出し、“獣医学部をつくって獣医師を増やせばペット獣医も増え、診療の価格破壊によって給与も下がる。そうすれば公務員獣医師の不足も減る”と持論を展開したことだろう。

 唖然とするような滅茶苦茶な話だ。獣医師の平均年収は568.6万円(2016年・賃金構造基本統計調査)であり、1200万円を超える医師の半分以下。その上、ペット飼育頭数も猫は横這いだが犬は減少傾向にあるのが現実だ。そもそも、公務員獣医師の不足を解消するためにはまずは待遇改善を行うべきで、獣医学部をつくったところで根本的解決にはならない。なのに、“ペット獣医の給与水準を下げれば給与が低い公務員獣医にも流れる”などとするのは暴論であり、獣医師を侮辱するものだ。

 このほかにも、山本地方創生相は、前述した萩生田官房副長官の関与を示すメールの送信者の内閣府の職員を、「文部科学省からの出向者で、陰で隠れて本省にご注進した」と自分の部下をスパイ扱いしたかと思えば、先日の閉会中審査では「今治市の提案は4条件を満たしているか」と問われ、資料をただ早口で読み上げ、野党議員から抗議の声があがっても「4条件を聞いてるんでしょ?」などとキレながら“朗読”を約5分間もつづけるなど、大臣の資質が疑われる態度を平気でとってきた。

 そして、追及を受けると「記録はない」「記憶にない」「官邸は関係ない」の“ないないづくし”で通し、具体的に必要な獣医師数を問われると、「私の理解では神の見えざる手である市場メカニズムによってしか決まらないもの」と言い、「なぜ獣医学部の需給が明らかではないのに押し切ったのか」と問われれば、「需給の数とか量をはっきり示すのは無理」と開き直る。さらに、何かと言うと高橋洋一氏をはじめとした安倍応援団の評論家たちが無根拠に振りかざしている「挙証責任論」をもち出し、「挙証責任というのは規制監督省庁にある」「文科省が挙証責任を果たせなかったので勝負はそこで終わっている」などと文科省に責任転嫁するのだ。

 この挙証責任論に対し、前回の閉会中審査で前川喜平・前文部科学事務次官は、「内閣府が勝った、文科省が負けた、だから国民に対してこれをやるんだと説明する。これでは国民に対する説明にはならない。説明責任は政府一体として負わなければならない」と語ったが、まさにその通りだろう。

 あからさまな嘘、一貫性のない非論理的な主張、他者への罪のなすりつけ──。来週の閉会中審査では、こうした山本地方創生相の無責任かつ一切の説明を拒む姿勢に対し、徹底した追及が行われることを望みたい。

最終更新:2017.07.22 12:38

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