松本人志『ワイドナショー』の森友学園問題からの逃げっぷりがヒドい!話題にしないのは、安倍政権へ援護射撃だ

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フジテレビ『ワイドナショー』番組ページより


 連日のように新疑惑が発覚する森友学園問題、さすがのテレビも、視聴者の関心に押されてか、ワイドショーやニュース番組が連日、トップ扱いで大々的に報道している。そんな中、不自然なくらい、この話題を積極的に取り上げない番組がある。

 それは、松本人志の『ワイドナショー』(フジテレビ)だ。たとえば、19日の放送では、裏の『サンデージャポン』(TBS)が番組冒頭から30分近く大々的に森友学園問題を取り上げていたのに対し、『ワイドナショー』はアリバイ的に5分ほど触れただけ。

 べつに独自の大きなネタがあったわけではない。この日の『ワイドナショー』がいちばん大きく取り上げたのは、なぜか野球のWBC。といっても、野球解説者や元野球選手など専門家でなくただ野球好きというだけのトータルテンボスの藤田憲右を呼んで解説させるというやる気のなさ。そもそも松本はかつて『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ)が野球中継に差し替えられたことにブチキレて番組終了につながったこともあるほど野球嫌いで有名で、この日も「試合時間が長すぎる」などと文句を言っていた。WBCを中継しているのはTBSとテレビ朝日で、べつに番宣としてやらざるを得ないわけでもない。いったいなんのためにやっているのか。

 そのあとも、茂木健一郎の「日本のお笑い芸人は権力批判できない」発言問題を、世間から1週間以上遅れで取り上げる。松本があえてなにか言いたいことでもあるのかと思ったら、「茂木さんはおもしろくないから、この発言きいてもなんとも思わなかった」。

 じゃあ、そんなこと取り上げずに、いまいちばん話題の森友学園問題をやればいいではないかと思っていたら、中井貴一のコンプライアンス批判発言を取り上げ、その後にようやく森友学園問題。しかしわずか5分ほどで、松本はといえば、東野の「本筋は国有地問題なのに野党は100万円寄付問題に終始しそう」という野党ディスに「そっちがおもしろいんでしょうねえ」と相づちを打ったのと、100万円寄付問題について「昭恵さんも、なんか微妙な言い方ですよね。『記憶にない』っていう言い方って、なんか非常に危ないなあって」と話したくらい。「危ない」って、お前は官邸か自民党のリスク管理の人間かと言いたくなるが、とにかくアリバイ的に取り上げただけで、ほとんど触れていないのだ。

『ワイドナショー』は純粋な報道番組ではないから、政治家が絡むテーマを取り上げなくてもおかしくないなどと反論する向きもあるかもしれない。

 しかし、あらためて言っておくが、『ワイドナショー』はこれまで、ずっと、政治家や政治が絡む問題をしょっちゅう取り上げてきた。それどころか、安倍首相が出演したこともある。

 それなのに、なぜ今回、森友学園のことはここまで避けているのか。答えは簡単だ。安倍首相のマイナスになることをやりたくないからだろう。

 実際、これまでも、『ワイドナショー』は半分バラエティの顔をしながら、ことあるごとに安倍政権の擁護をしてきた。その典型が、甘利明が賄賂疑惑で経済再生担当相を辞任したときだろう。その時の放送で松本は、
「これねえ〜、TPPどうなんねんってことで言うとですよ、このタイミングで(大臣辞任を)やることによって、国益とか、何兆円規模の日本にとっての損害の可能性があるわけですよ。この何兆円をフって、いまのこの、申し訳ないけど50万やなんやのために、いまやりますか〜?っていうのは、ちょっと僕は思ってしまいましたねー」
「あまりにもちっちゃい得のために大損をしてるんじゃないのかっていう」
 とTPPという“国益”に比べれば甘利の賄賂などたいしたことないと擁護。 TPPによって日本が被る不利益を知ってか知らずか、TPP交渉で甘利氏が“タフネゴシエーター”として力を発揮し、日本の国益を守ったという政権が喧伝していたストーリーに丸乗りしていたのだ。

 そもそも、安倍首相が出演した時もそうだった。結果的に熊本地震の影響で放送日がずれたが、当初の放送予定日は自民党の不利が伝えられた北海道補選のさなか。ようするに、選挙のテコ入れに協力するかたちだったのである。

 そして、実際に放送された番組の内容も、安倍首相に言いたいことを言わせる完全な“PR番組”としか思えないものだった。安倍首相の「桜を見る会」、バトミントン選手の違法カジノ不祥事、千葉県の保育園建設断念、外国人観光客の急増……といった話題がことごとく、安倍政権の政策や政治的業績のPRにすりかわっていく。

 しかも、その接待番組のなかにあって、いちばん接待モードが露骨なのが松本だった。松本は、安倍首相と同じように「おじいちゃん子だった」と言い、「おじいちゃんたちが守ってきた日本が僕は大好き」「どこの国にも指図されたくないし、もうどこの国にも謝ってほしくないなって思う」などと、ネトウヨでも言わなさそうな頭の悪い話を展開し、安倍首相に露骨に迎合したのである。あげく、安倍首相が退場するとき松本は、座ったまま4回ほど頭を下げた後、最後にさらに立ち上がり、90度身体を折って深々とお辞儀までしていた。

 こうした姿勢を見ていると、おそらく、松本はこの森友学園問題についても、田崎史郎や山口敬之など御用ジャーナリストがいま語っているように安倍首相や安倍政権を擁護したいという本音をもっていたのかもしれない。

 しかし、松本はくさってもお笑い芸人。安倍首相の言い分を代弁することで飯を食っている田崎史郎や山口敬之のような真似はさすがにできない。しかも、世間の空気を読むことに長けた松本は、いま、安倍を擁護することが視聴者の反感を買うことも十分わかっていたはずだ。だから、松本とその意をくんだ『ワイドナショー』は、そもそも、森友問題を大きく扱わない、なにも語らない、という方法を選んだのだろう。

 しかし、沈黙したからといって、その本質はワイドショーでデマをとばして、露骨な安倍擁護を繰り広げる田崎や山口とたいして変わりはない。森友学園問題は、取り上げないことこそが、政権にとって最大の援護射撃だからだ。実際、政権は籠池泰典理事長を早期に逮捕し、この話題を封じ込めてしまうことを狙っているとも伝えられる。そういう意味では、松本の姿勢は、この話題を世間から隠したい安倍政権の協力者とも言える。

 だが、ひとつ忘れてはいけないのは、この森友問題はこれまでとは展開がちがうということだ。

 安倍政権については、閣僚に数々の金銭スキャンダルが発覚しても、デタラメな答弁で国民にウソをついても、安保法やカジノ法など強行採決を繰り返しても、テレビが沈黙すれば、国民からの批判もそのままフェードアウトしてしまっていた。

 しかし、今回はむしろ、メディアが腰を引けた報道をしたり、安倍擁護をすると、国民から批判を受けるという状態になっている。たとえば、安倍御用番組『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)は、他局のワイドショーが森友学園問題を取り上げるようになってもなかなかこの問題を取り上げようとしなかった結果、視聴者に見切られ、視聴率が3月に入って大幅に落ち込んだ。田崎史郎や山口敬之も森友問題では大炎上し、テレビ局には抗議の電話が殺到しているという。このままこんな報道姿勢を続けていると、松本も視聴者から“ただの権力に弱いへたれ”であることを見抜かれてしまうのではないか。

“お笑いのカリスマ”という看板にこれ以上傷がつかないうちに、松本は一刻も早くこんな中途半端な番組をやめるべきである。

最終更新:2017.12.21 05:03

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