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森友学園疑惑でも安倍応援団コメンテーターは健在! 古市憲寿と田崎史郎の必死すぎる擁護コメントに失笑
自由民主党HPより
森友学園の国有地格安払い下げ問題をめぐって、次々と新たな疑惑が浮上している安倍首相。今週になって多くのワイドショーがようやくこの問題を報じ始めたが、しかし、コメンテーターのなかには、いまも安倍首相と昭恵夫人を露骨にかばい続ける応援団たちがいる。
その一人が社会学者の古市憲寿氏だ。昨日2日に放送された『とくダネ!』(フジテレビ)では、渦中にある昭恵夫人が3年前、森友学園を訪問したときの新たな映像や、園児の歌を聞き感極まって涙を流す姿が紹介されるなど、夫人と学園の親密な様子が紹介されたが、しかしこの日コメンテーターとして出演していた古市氏は、司会の小倉智昭氏に振られたわけでもないのに、自らこんなこと言い出した。
「(昭恵夫人は)この学校の思想を表明するとか、教育勅語みたいなのを日本中に広めましょうというよりも、それぞれ特色がある学校がいろいろあってもいいじゃないか、ということじゃないかなと思うんですね。急に思想が愛国的とか、どっちかに触れたというよりは、すごくフラットな人なんだろうなという印象が僕はありますけどね」
さらに番組では昭恵夫人が公人か私人かの議論になり、小倉氏が「(夫人は)完璧な私人とは言えない立場じゃないか」との疑問を呈し、笠井信輔アナも、昭恵夫人が昨年スタートさせたネット番組「安倍昭恵チャンネル」をもち出して、“憲政史上初の総理官邸からお伝えします”と銘打つ以上、安倍首相が夫人を私人と言い切ったことは問題だなどと提起したが、これに対しても古市氏はこんな言い訳を始めたのだ。
「でも一方で普段はSPもついていないんですね、逆にこっちが心配になるくらい、勝手に飛行機にのって、勝手にどこかに行っちゃうくらい自由な方でもあるんですね」
「たぶん僕の想像するところだと、昭恵さんがたぶんショックを受けていて、それに対して妻を犯罪者扱いしてほしくないというのが一番のメッセージだったのかな〜と僕からは思ったんですけど」
安倍首相の言い逃れ答弁をまるで“妻への愛”から出た美談であるかのように語る古市氏。いつもは冷笑的なもの言いばかりするのに、相手が安倍夫妻となると、急にベタさ全開でかばいにかかるというのはびっくりだが、しかし、考えてみたらそれも当然だろう。本サイトでも何度も指摘しているが、古市氏は2014年4月に「第2期クールジャパン推進会議」の委員に選ばれたことを機に、安倍政権と急接近。また15年に安倍首相が歴史修正主義の権威付けのために肝いりで設置した自民党の機関「歴史を学び未来を考える本部」のメンバーにもなっているほどの関係だ。
また、昭恵夫人との親密さはかねてから有名な話。例えば14年に昭恵夫人が校長として開校した「UZU(うず)の学校」の開校式に古市氏がパネリストとして駆けつけ、その後も個人的親交が続いていることは本人も公言している。
こうした癒着と利権にあずかっているネオ御用学者としては、どんな強引な論理でもいいからかばうところを見せたかったということだろう。
なんとも見苦しいが、しかし、この古市氏よりもっと必死だったのが、いまや安倍首相の“ワイドショー専門広報官”とも称される田崎史郎・時事通信社特別解説委員だ。
田崎氏は森友問題がワイドショーで取り上げられるようになるや、籠池泰典理事長に問題を押し付け、「総理やご夫人が知らないあいだに利用されている場合もある」など必死で安倍首相をかばっているが、昨日2日には、これまであまり出演歴のない『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)に登場、珍妙な論理を披瀝した。
たとえば、共産党の小池晃議員の追及で発覚した鴻池祥肇議員の口利き疑惑や、その証拠として示された鴻池事務所による籠池理事長との「面談記録」に対して、田崎氏はこんな主張を繰り返した。
「(面談記録では)籠池さんが事務所の誰と話したのかはわからない。議員本人なのか。事務所の人か。それは事務所の人の可能性のほうが高いと思いますね」
「鴻池さんはそれ(籠池理事長からの要請)を財務省に伝えていない。断っているわけですから。だから鴻池さんが働きかけたことと、政治家がどう動いたかは別です」
「(1日の会見について)鴻池さんの狙いは何か、自分に自信がなければ会見しないでしょうし、私は潔癖だ、関係を断ち切ったんだという狙いがある」
安倍首相を擁護するのと同様、鴻池議員は“利用された”ことをあくまで強調する田崎氏。しかも仮に「面談記録」があったとしても、鴻池議員本人が籠池理事長と会っていない可能性を示唆さえしたのだ。言っておくが、番組の前日、鴻池議員本人が会見で籠池理事長と会ったことを認めているにもかかわらずだ。
さらに放送時点で小池議員が「面談記録」が鴻池議員の事務所のものだと明かしていないことを盾に「前提が多すぎる。仮定に仮定を重ねている。もっと事実関係を詰めたほうがいい」「安倍総理、政府側は誰も資料を見ていない。それを自民党に調べろと言うのか、政府に調べろと言うんですか?」と逆ギレ。また、「面談記録」だけで鴻池議員が口利きをしたとは断定できないと何度も繰り返し、その信憑性を打ち消そうとしたのだ。
挙げ句は「緻密なメモを残している事務所は珍しい。それは共産党に渡ったってことは僕は知る限り初めてですね」「細かく残したのは不思議」などと共産党や事務所の対応にまで疑問を呈する始末。
その後も田崎氏は手を変え品を変え、安倍首相に火の粉が及ぶ事態に関し、全力で擁護し続けた。近畿財務局や大阪航空局が、強引な森園学園側をなぜストップできなかったのか、政治的介入があったのではとの質問には、「そう断言できる材料が少ない」と薄ら笑いを浮かべて否定。安倍首相本人の関与についてもこう言い切った。
「取引に関与、かかわっていたならば国会議員も総理を辞めるとはっきり言われている。自信をもって調べてた上で発言されているんです。自信をもっていないとあんな発言はしない」
また、昭恵夫人が学園から講演謝礼を受け取っていた疑惑にしても、「(PTA会費の収支報告書は)遠足代として使ったのか、他に別の用途があるかもしれないし、この資料を持って昭恵さんがもらったとは断定できない」「自由奔放で、利用されている」と言いたい放題だったのだ。
これに対し、玉川徹氏や高木美保氏といった他コメンテーターも時に呆れつつ、鋭く反論したが、田崎氏は最後まで自説を曲げず、首相や自民党を露骨にかばい続けた。
だが、疑問なのは、こうした安倍首相・自民党の代弁者に展開になることがは当然わかっていたのに、『モーニングショー』がなぜ常連でもない田崎氏をこのタイミングで解説者として出演させたのか、だ。『モーニングショー』といえば、当初この問題にまったく触れようとしなかったワイドショーのなかでも、短いながらもいち早く取り上げ、今週月曜日(2月27日)放送では1時間近くも森友問題を追求する大特集を組み、視聴率も、また視聴者からの反響も上々だったというのに、である。
しかし、あるテレビ朝日関係者は、「だからじゃないですか」と言ったあと、こんな推測を教えてくれた。
「周知のように、うちの局は安倍首相とべったりの幻冬舎の見城徹社長が放送番組審議会の委員長を務めていて、安倍批判の番組には陰に陽に圧力をかけてきていますからね。とくに『モーニングショー』のキャスティングには隠然とした力をもっていて、最近、やはり安倍首相の宣伝部長として頭角を現している元TBS政治部記者の山口敬之氏を番組に出演させたのも、山口氏の本を出版している見城氏のプッシュだったと言われています。『モーニングショー』がガンガン安倍首相批判をやりすぎているということで、見城氏が圧力をかけてきて、バランスをとるために、田崎氏を入れたんじゃないかとも言われています」
とはいえ、ワイドショーの参入で、森友学園をめぐる安倍首相、そして自民党への疑惑が広く国民に浸透し、関心も高くなっているのは事実だ。今後も横槍に負けず、疑惑を追及してもらいたい。
(伊勢崎馨)
最終更新:2017.11.20 06:34
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