ももクロ・あーりんはなぜ“アイドルのプロ”なのにダイエットしないのか? 真相を母が告白

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佐々木彩夏オフィシャルブログ「あーりんのほっぺ」より


 主演映画『幕が上がる』、そして同名の主演舞台も好評だった、ももいろクローバーZ。7月にロサンゼルスで開催されるアニメコンベンション「Anime Expo 2015」にもメインアクトとして出演するなど、その勢いは相変わらずだ。

「今年の1月から4月にかけて、立て続けにリリースした3枚のシングルの初動売り上げが『夢の浮世に咲いてみな』(1月28日発売、KISSとのコラボ)が5.8万枚、『青春賦』(3月11日発売)が6.4万枚、『「Z」の誓い』(4月28日発売)が4.8万枚と、パッしなかったことから、一部では人気に翳り、という見方も広まっていましたが、ももクロの場合、ブレイク以降は握手券などの特典をCDにつけていないということもあり、CDのセールスはもともとそれほど多くない。でもライブは相変わらずチケット即完売で、入手が難しい状態が続いてますし、しかも、映画や舞台など活動の幅を広げている現状を考えると、勢いはまだまだ続きそうです」(アイドルに詳しい週刊誌記者)

 ところで、そのももクロのメンバー“あーりん”こと佐々木彩夏の意外な一面が見えた、と話題になっているのが、メジャーデビュー前後からももクロを追い続けている雑誌「Quick Japan」(太田出版)。同誌は、4月10日発売のvol.119で“あーりん”こと佐々木彩夏の総力特集を掲載。しかも、「side-S」と「Side-A」という2つの異なる特集記事を掲載した2タイトルを同時に刊行したのだが、、インタビューや母娘対談でかなり核心に迫った話をしているのだ。

 佐々木彩夏といえば、“ももクロのアイドル”と呼ばれ、グループの中でもっとも“アイドルらしい”メンバーだ。つまり、常に可愛らしくあり続け、時には“ブリっ子”といわれてしまうような言動も少なくないのだが、その徹底ぶりは時に“プロ意識の高いアイドル”として「佐々木プロ」と呼ばれることも多い。

 そんな佐々木のアイドルとして姿は、いわば「あーりん」というキャラクターで具現化されているわけだが、前述の「Quick Japan」vol.119 side-Sのロングインタビューではあーりんというものが自分の「軸です」と明言したうえで、以下のように説明している。

「あーりんって、ちょっとウザったいイメージがあるかもしれないけど(笑)、本当はそうじゃなくて、私的には『お上品』とか『女の子らしい』のがあーりんのイメージなの。女の子として大事にしなくちゃいけない部分で、ママがずっと私に言っていたこと。テレビやステージでは、ちょっとキャラを作ってブリブリしたことも言うけど、本質的な部分はママの教えなんですよ。だから、ブレない」

 “あーりん”は母の教えの賜物だと断言する佐々木。「Quick Japan」vol.119 side-Aには佐々木と実母の対談が掲載されているのだが、そこで母は評論家・酒井美意子の著書『花のある女の子の育て方』を参考に佐々木彩夏を育てたと告白し、こう話す。

「だから、みなさん“あーりん”は作られたキャラクターだと思ってらっしゃると思うんですけど、この子自身なんですよね。きっと平気で“あーりん”というキャラを捨てられると思うんですよ。作ったキャラだったら怖くて捨てられないですけどね」

 どうやら“あーりん”は、アイドルらしい姿を追求して完成したものではなく、母の子育てによって形成された佐々木彩夏の本質であり、それが結果的に「佐々木プロ」と呼ばれるまでに至ったのだ。

 とはいえ、ももクロといえば、まったく可愛らしくない扮装をしたり、ステージで茶番劇を演じたり、アイドルらしくないことをするのも大きな魅力のひとつ。プロのアイドルであるところの佐々木は、そういった部分に多少の抵抗もあったという。同誌side-Sのロングインタビューでこう話している。

「ちょっと前まではオチとか本当に嫌だったもん。いまもそんなに好きじゃないけど、空気を読んでやれるようになった。うん、いままでは嫌というより、できなかった」

 ここに出てくる「オチ」とは、コンサートで繰り広げられる茶番劇でのオチを担当すること。つまり、観衆の前でイジられ役を担うということだ。

「自分の恥ずかしい部分とか、自分のダメな部分を出して笑いを取るっていうのは、ちょっと。きっと、プライドが高いんですよ、私。ダメな部分を見せられない」
「ステージに立つ以上、アイドルであっても、アーティストであっても『かっこよくなくちゃいけない』みたいなこだわりはたしかにあって。だから、オチを担当するのが嫌だったのかもしれない」

 この発言を聞く限りだと、「面白いことをするアイドル」としてプロ意識が高いのではなく、「アーティストとしてのプロ」という意識が根底にあるようだ。さらに佐々木はこうも発言している。

「私、あまり心配されるのが好きじゃないし、だれかに相談するのも好きじゃないの。なんだろう、人の手を借りるっていうのがすごく嫌で……」

 アイドルというと、か弱くて未熟で、ファンから「守ってあげたい」を思われるような存在だという考え方もあるが、佐々木の場合は、そうではないのだ。しっかりと自立した存在としてのアイドルが“あーりん”であり、だからこその「佐々木プロ」ということなのだろう。

 そんな佐々木だが、最近頻繁に話題になるのはその体型について。デビュー時は華奢だった佐々木だが、成長期ということもあってかここ2年ほどで徐々にぽっちゃり体型に。痩せる気配も見えないことからネットでは「いつの間にこんなになっちゃったの…」「やばいよねあーりん。ただのデブだもん」などといわれてしまっている。とんねるず・石橋貴明にも「写真とちがくない?」とつっこまれていた。

 成長期ゆえ仕方ないこととはいえ、プロのアイドルを自認していれば体型管理も人一倍気にしてしまいそうだが、あまり痩せる気配のない佐々木。「Quick Japan」の特集では体型についてほとんど触れられておらず、まるでタブーとなってしまっているかのような状態にも思えるが、side-Aの母娘対談では、母がこう話している。

「これを言ったら怒るかもしれないけど、ダイエットだって、考えないわけがないんですよ。たぶん、食べないと周りに気を遣わせちゃうから言い出せないんだろうけど。さっきも言いましたけど、この子は自分の中でグーッと溜め込んじゃうから、結果が出るまで言えないんですよね」

 佐々木の体型がタブーになっているということではなく、周囲に無駄な配慮をさせたくないという高いプロ意識から、ダイエットを公言していないということのようだ。母の「結果が出るまで言えない」という発言から察するに、佐々木も裏では体型維持のための努力をしている模様。ネットであんまり厳しい発言をぶつけるのも、ちょっとかわいそうな気もする。

 ところで「佐々木プロ」には元祖のような存在がいる。今年3月で活動停止をしたBerryz工房のメンバーで、現在カントリー・ガールズのプレイングマネージャーを務めている“ももち”こと嗣永桃子だ。アイドルらしさを徹底する“プロ”ということでハロー!プロジェクトキッズに加入した小学生時代から、ファンの間では“嗣永プロ”と呼ばれてきた。

 ちなみに、嗣永の方は自分が“プロ”と呼ばれることは“かわいくない”として断固拒否しているとのこと。そういう意味では、嗣永のほうが佐々木よりもアイドルとしてのプロ意識が高そうだ。

 バラエティー番組でイジられることもNGではなく、短足をいじられても「コンパクトな足」と抗弁する嗣永プロ。佐々木プロも、嗣永プロを見本にすれば、より完璧なアイドルに近づけるかもしれない!?
(田中ヒロナ)

最終更新:2015.05.27 12:03

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