結婚で話題の西島秀俊、ナベプロに干されていた過去が!

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西島秀俊が干されてた!?(「an・an」 2014年7月2日号 より)

 女性ファンから悲鳴があがった、西島秀俊の結婚発表。その絶大なる女性人気の高さから、最近では家電に洗剤、即席麺とCMに引っぱりだこ。映画にテレビドラマと八面六臂の活躍ぶりだ。

 だが、そんな順風満帆な西島だが、じつは干されていた時期があるのをご存じだろうか。

 きっと30歳以上の人ならば「そういえば、一時テレビで見かけなかったな……」と思い当たる時期があるかと思うが、西島がぱたりとテレビに出なくなったのは、1997年以降のことだ。

 さかのぼると、92年に横浜国立大在学中に芸能界デビューを果たして以来、『木曜日の食卓』(TBS系)や『お願い!ダーリン』『悪魔のKISS』(ともにフジテレビ系)といった連続ドラマにつづけて出演していた西島。なかでもブレイクポイントとなったのは、93年にフジで放送された『あすなろ白書』だった。このドラマは、「俺じゃダメか?」の台詞でキムタクが一躍脚光を浴びた作品だが、西島もまた同性愛者であることに悩むナイーブな青年役を好演。若手俳優として人気が高まる要因となった。

 しかし、西島はアイドルとして売ろうとする当時の所属事務所・渡辺プロダクションと対立、結果としてナベプロを退社している。そのときの心境を、本人は『西島秀俊―新世紀のスピリチュアル・アクターズシリーズ』(2006年/キネマ旬報社)でこのように語っている。

「実は僕、この仕事を始めてから、俳優をやめようかなと思った時期があって……。すでにテレビの仕事は順調に入ってきてたんですけど、映画には出れなくて。このままだときっと映画には出れないんだって思い込んでしまったんです。『あすなろ白書』という連ドラをやった直後に『ちょっと考えたいので、一回やめます』と言って、最初の事務所をやめているんです。当時の僕には映画とテレビの俳優はまったく別で、はっきり分かれているように見えたんです」

 だが、一部報道によれば、ナベプロを退社することと引きかえに「民放ドラマ5年間出演禁止という条件をのまされた」。島田紳助プロデュースの「羞恥心」で人気を博しながらも、ナベプロからの独立騒動でいまも干され続けている野久保直樹と同様に、西島も干されていたのだ。

 そうした逆境に立たされても、西島にとってこの“干され期間”は充実した日々だったらしい。前述のインタビューでも「僕、演技がすごくやりたいというわけではないんですよね。何でもいいから、とにかく演技がしたいわけではなくて、やっぱり映画なんだって、最近すごく思うんです」と語っているように、西島にとってはテレビに出演するよりも映画を大事にしたかった。まず、ナベプロ退社後の98年には、諏訪敦彦監督作品『2/デュオ』に主演、即興演技で新たな一面をアピールし、99年公開の黒沢清監督『ニンゲン合格』では第9回日本映画プロフェッショナル大賞で主演男優賞に輝いている。西島はこの作品を「自分にとっての革命の始まり」と話すほどで、思い入れの強さが伝わってくる。

 そして、大きな転機となったのは、2002年公開の『Dolls』だろう。大ファンだったという北野武の監督作品で、西島は映画俳優として高い評価を獲得。さらには武が西島を主演に選んだことで、テレビへの出演も「解禁」となったのだという。

 地道に、そして着実に映画畑で実力を身につけてきたことで、芸能プロダクションによる圧力を跳ね返した格好の西島。その後の活躍はご存じの通りだが、テレビドラマに出演するようになったいまも、譲らない“こだわり”をもち続けている。

「それはもしかしたら、みんなが野球をしようとしているときに僕ひとりがサッカーをやっていて、「君、野球をやりなさいよ。ここは野球の場なんだから」と言われて、「はい」と言いながらもちょっと人とは違う作業をしているようなことなのかなと思います」(『西島秀俊―新世紀のスピリチュアル・アクターズシリーズ』黒沢清との対談より)

 事実、宮崎あおいが主演した朝の連続テレビ小説『純情きらり』に出演したときも、いわく「とにかく全員が泣かなければいけないって雰囲気」のシーンでも、「僕はなかなか乗れないんです」と西島は回顧。そのシーンで西島が涙を見せることはなかったが、それでもOKテイクとして放送されている。

 予定調和に抗う、めずらしい俳優。──こうした姿勢は国内だけでなく、海外の監督も注目。05年にはイランの映画監督アミール・ナデリに、初対面にもかかわらず「おまえはニコニコと笑っているが、俺には匂いでわかる。俺と同じ怒りやエネルギーを隠し持っていることが。だから本性を見せろ」と迫られ、『サヨナライツカ』(09年)のイ・ジェハン監督にも「おまえは今、礼儀正しい好青年のように穏やかに話しているが、内面はぜんぜん違うだろう。そこには怒りや熱気みたいなものがあることを、俺はすぐ見抜いた」と言われたのだという。嘘のように一致した発言だが、それほどに西島には映画人を惹きつける何かがあるのだろう。

 過去には「褒められるよりは、皆に怒られるような作品に出たい」とも語っていた西島。たとえ結婚で女性人気が低下しても、きっと本人には痛くも痒くもないのかもしれない。
(サニーうどん)

最終更新:2015.01.19 04:02

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