ジャニーズよりも萌える!? まさかのプロレスにハマる女子が増殖中!

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プロレス女子が急増中!?……イヤァオ!!(『もえプロ 女子のための"萌える"プロレスガイドブック』パルコ)

 カープ女子という言葉が大きな話題になるなど、プロ野球ファンの女子が増えているとメディアをにぎわせた。しかし、最近はプロレスにハマる女子が急増しているようだ。『有吉ジャポン』(TBS系)や『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)などのテレビ番組でも取り上げられ、ちょっとしたブームになりつつある。

 格闘技の中でもオヤジくさい印象のあるプロレスは、これまで女性から敬遠されてきた。そんなプロレスに、なぜ今女性たちが魅了されているのか。その理由を『もえプロ 女子のための"萌える"プロレスガイドブック』(文・清野茂樹、絵・能町みね子/パルコ)から探ってみよう。

 まずやはり多いのが、単純に選手の魅力にひかれたというケースだ。鍛え上げられた肉体が好きな人は、そのマッチョなルックスから好きになることが多い。最近、プロレスラーがバラエティ番組やミュージックビデオに出演したり、『妄撮男子』(講談社)、『筋肉男子』(主婦の友社)などの写真集で取り上げられるなど、プロレス以外でプロレスラーを目にする機会が増えている。プロレスにまったく興味がなかった女子もそれがきっかけになって、プロレスにハマるというパターンが多いらしい。

 加えて、最近ではTwitterなどSNSを利用している選手も多く、プライベートや好きなものなど、リングの上とは違う素の一面を見て、好きになったという人もいる。

 たとえば、首から重さ8kgもあるチェーンをぶらさげ、“キングコング”の異名を持つ真壁刀義は、その見た目とは裏腹に大の甘党でもあるため“スイーツ真壁”としても知られている。毎回「おうッ、お前らぁーッ」で書き始めるブログでは、大好きなスイーツを食べる様子を「コレが」「コウなって」「コウなるッ☆」と段階的に自撮りでアップするマメさが受けて、大人気だ。

 また実際に試合を観戦しに行くようになっても、試合そのもの以上に試合の合間や試合後に垣間見える選手のちょっとした素の部分がいいらしい。たとえば田口隆祐は、勝利すると自分のテーマ曲にのせてオリジナルの“タグダンス”という踊りを踊るのだが、自分で考えてパフォーマンスとしてやっているはずなのに、振り付けは小さめで表情も照れくさそうなのだとか。その姿見たさに会場まで足を運んでしまうという女子もいる。会場では、アイドルのライブと同じようにうちわやマフラータオルを持ち、販売されているオリジナルTシャツを着てお目当ての選手を応援することもできるので、女性がさほど抵抗なく入り込める点もいいのかもしれない。

 次に、プロレスの技をかけたり、かけられたりしている姿や表情に萌えるという女子も少なくない。腐女子的には、半裸の男性が絡み合っているだけでも萌えるのに、「鬼殺し」(矢野通)や「ホバーボードロック」(KUSHIDA)のように、技の過程で股間を顔面に押し付けるような技にはとくに妄想が膨らむらしい。

 また、飯伏幸太の「その場飛びシューティングスタープレス」のような技の、しなやかな身体の動きや宙に舞う肉体の美しさに目を奪われる女子も少なくない。こんな動きを間近で見られるスポーツはなかなかない。

 表情にそそられるという人にとっては、本間朋晃がコーナーポストの上に立ち、舌を出して薄ら笑いを浮かべたまま頭から落下する「大こけし」という技などはたまらないはず。技をかけられて苦悶の表情を浮かべる側に萌えるのはもちろんだが、本間が技をかける前に見せる、相手を見下したような嗜虐的な表情には、M心がくすぐられるのだそうだ。

 プロレスは女子の好きな“関係性”もバリエーションに富んでいる。会場を軒並み満員にしていることから、金の雨を降らせる男“レインメーカー”の異名を持つ人気選手オカダ・カズチカには外道というマネージャーがいるのだが、外道は自らもプロレスラーとして活躍する選手。マネージャーと選手でもあり選手同士でもあるというふたりの関係性(とくに外道のマイク)、あるいはマット・ジャクソンとニット・ジャクソンのような兄弟関係など、乙女心をくすぐるものも多い。

 さらに、個人同士の関係性だけでなく、チームも絡む。たとえば、新日本プロレスはそのなかで4つのチームに分かれている。えくぼとサラサラヘアーがチャームポイントのマッチョな王子様・棚橋弘至率いる正義の軍団は「本隊」と呼ばれ、反則などの行為は一切しない。一方、官能的な指先の動きで女性を魅了し、プロレス界のセクスィー部長とも呼ばれる中邑真輔と試合中にイスや手錠などあらゆるものを凶器として用いる矢野通によって結成された「CHAOS」は、クール(?)なメンバーが揃っていて女子に人気のチーム。さらに、外国人選手中心で、ペイントやサングラスをしている選手も多く、見た目は怖い「BULLET CLUB」。リーダーである鈴木みのるの名前からとった「鈴木軍」。それぞれチーム同士が対立しあっているのだが、その構図も女性にとっては萌えのエッセンスとなる。

 しかも、プロレスの場合は1対1のシングルマッチと呼ばれる試合だけでなく、2人組同士で対戦する「タッグマッチ」や、リング上に3人の選手がおり自分以外の2人が敵という変則的な「3WAYマッチ」、4対4のタッグマッチなどで採用される特別ルールで、負けた選手から脱落していくという「イリミネーションマッチ」など、さまざまな戦い方がある。タッグマッチでは、交代する際に必ずパートナーとタッチを交わすので、そういった絆や目に見える触れ合いにもグッとくるものがあるらしい。

 と、このように、実は女子が萌える要素が満載だったプロレス。その魅力がとくに腐女子層にじわじわと浸透し始めているのだ。もちろん、主宰者側もその事実に気づいており、今後は、さらに女性ファンを獲得するための動きが強まっていくだろう。野球と同じようにレディースデーやレディースシートを導入したり、女性向けイベントを開くなど、女性向けサービスがどんどん充実していくはずだ。

 もしかしたら、プロレス会場が男の怒号ではなく、アイドルのライブのような女性の黄色い歓声に包まれる日も近いのかもしれない。
(島原らん)

最終更新:2015.01.19 05:10

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