橋下徹と在特会の対決はプロレス? 維新とヘイト極右団体の「接点」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
hashimoto_01_141004.jpg
大阪維新の会(日本維新の会 大阪府総支部)公式サイトより


「在日特権を許さない市民の会」(在特会)をはじめとする極右ヘイト団体と、安倍晋三首相以下、政権の中枢をなす閣僚たちとの親密な関係が次々と明らかになる中、案の定と言うべきか、橋下徹・大阪市長が注目を集めている。といっても、「ヘイト団体幹部との写真」や「20年の付き合い」のような話ではなく、在特会・桜井誠会長との“直接対決”が近々実現しそうだというのである。ただし、在特会やヘイトスピーチをめぐるこれまでの橋下市長の発言はスタンスがはっきりせず、会談も単なるパフォーマンスと見られている。しかしいずれにせよ、昨年、国内外に波紋を広げた二つの発言──「従軍慰安婦が必要だったのは誰でもわかる」「沖縄の米軍基地司令官に風俗活用を勧めた」──に象徴されるように、橋下市長は基本的に歴史修正主義的かつマッチョ思考の人物。在特会とも相通ずる面があるだけに、その言動には注意を払ったほうがよさそうだ。

 橋下市長は昨年5月の「従軍慰安婦」発言直後、記者から「市長の発言がヘイトスピーチを助長しているのではないか」と問われたが、その際には「自分の発言で国民がどう動くかまではコントロールできない。ヘイトスピーチは抑制すべきとは思うが、表現の自由の問題もあり、権力者が規制するのはかえって危険」と答えていた。しかし今年7月、在特会の朝鮮学校に対する街宣を禁じた大阪高裁判決が出ると、「ちょっとひどすぎる。表現の自由を超えている」「個人のモラルが機能していない場合には公の一定の介入は必要」と、対策の検討を庁内に指示。同時に「デモで騒ぐより、市役所の前でやってもらったらいい」「僕が直接対応するのも一案」と、面会の意向を示した。

 ところが、それから2カ月半後、9月25日の定例会見では「最近の在特会デモの報告を見る限り、『死ね』や『殺せ』とかはなくなって、表現は極めて穏当。これは主張やデモとして認められなきゃいけない」と前言を翻し、在特会が問題視する在日コリアンの特別永住資格についても「そろそろ終息に向かうべき。未来永劫続くものではない」と同調してみせた。かと思えば、同じ会見の中で「文句があるなら政府や国会議員に言うべきで、公権力を持たない人たちに言うのは卑怯で情けない」「(在特会の桜井)代表とかいうのが、俺は(面会に)行かないとかなんとか、また偉そうに(言っている)。何様だと思ってるのか」と批判してみせる……といった具合に、発言を二転三転させている。

 善意に解せば、表現の自由との兼ね合いを考えての慎重姿勢とも取れるが、言を左右にしながら、何が一番得策か探っているようにも見える。在阪メディア関係者の間では「在特会との直接対決なんて、いつもの思いつき」「自己アピールに利用しようとしているだけ」との見方が強い。というのも、在特会を提訴した在日コリアン女性らヘイトスピーチの被害者側の面会要望に対して、橋下市長は「市民局が要望を聞く。僕が出なければいけないことと、そうでないことを分けさせてもらいたい」と、あっさり拒否しているのだ。在特会と公開の場で会えば自らの影響力を誇示できるが、被害者と会っても何の得にならない、という計算が透けて見えるようである。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

逆境?それ、チャンスだよ

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

橋下徹と在特会の対決はプロレス? 維新とヘイト極右団体の「接点」のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。レイシズム大黒仙介橋下徹の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 「桜を見る会」で田崎史郎と産経が失笑のスリカエ詐術で安倍擁護
2 「桜を見る会」ケータリングは安倍首相、昭恵夫人のお友達の会社
3 安倍首相「桜を見る会」中止で私物化問題の幕引き図るも新証拠続々
4 葵つかさが「松潤とは終わった」と
5 警視庁捜査、ジャパンライフと安倍政権
6 即位パレードで安倍首相が“天皇きどり”で窓を開けお手振り!
7 即位パレードで「雅子さまの足跡」を振り返るマスコミが触れなかった深刻な事件
8 即位パレードで天皇夫妻が通った自民党本部に巨大垂れ幕!
9 グッディ高橋克実が北朝鮮危機で本音
10 即位礼に天皇の「安倍首相への抵抗」を示す招待客が
11 安倍政権御用ジャーナリスト大賞(前編)
12 安倍首相「桜を見る会」私物化に会計検査院元職員も「招待範囲を逸脱」
13 美智子皇后が誕生日談話で安倍にカウンター
14 『報ステ』小川彩佳降板は政権批判が原因か
15 嵐メンバーの意外な恋愛事情
16 マンガ『スシローと不愉快な仲間たち』第7話
17 安倍首相「桜を見る会」の税金を使った不正が国会で明らかに!
18 皇室記者が明かす雅子妃の真実
19 安倍政権御用ジャーナリスト大賞(後編)
20 BTS問題で『ワイドナ』が意外に冷静な姿勢
1久米宏が「テレビが反韓国キャンペーンをやってる」と真っ向批判
2安倍政権・厚労政務官が外国人在留申請で口利き「100人で200万円」
3 玉川徹がGSOMIA破棄で加熱するテレビの嫌韓煽動を批判
4明石家さんまが吉本上層部と安倍首相の癒着に痛烈皮肉!
5『ゴゴスマ』で今度は東国原英夫がヘイト丸出し、金慶珠を攻撃!
6『報ステ』の“安倍忖度”チーフPがアナやスタッフへの“セクハラ”で更迭
7『ゴゴスマ』で「日本男子も韓国女性が来たら暴行しなけりゃいかん」
8文在寅側近の不正に大はしゃぎの一方、安倍政権が厚労政務官の口利きに無視
9埼玉知事選で警察が柴山文科相への抗議を排除!柴山も表現の自由否定
10安倍首相がトランプからトウモロコシ爆買い
11菅官房長官「トウモロコシ大量購入は害虫被害対策」は嘘
12 GSOMIA破棄は安倍のせい 慰安婦合意から始まった韓国ヘイト政策
13安倍が後に先送り財政検証の酷い中身
14 GSOMIA破棄で日本マスコミの「困るのは韓国だけ」の嘘
15 松本人志や吉本上層部批判の友近、近藤春菜にバッシング、報復か
16『週刊ポスト』の下劣ヘイト記事は「小学館幹部の方針」の内部情報
17GSOMIA破棄!八代・有本ら安倍応援団は「嫌なら来るな」
18 『モーニングショー』で「暑さに耐えるのが教育」元高校野球監督は右派論客
19 古市憲寿の芥川賞候補作「参考文献問題」に選考委員が猛批判
20『関東大震災「朝鮮人虐殺」はなかった!』のデマとトリックを暴く

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄