『ワイドナショー』松本人志の「週刊誌は下衆」発言は過剰反応だ!

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フジテレビ オフィシャルサイト 『ワイドナショー』番組ページより


 ダウンタウンの松本人志が9月7日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、母・秋子さんを取材した週刊誌に対して「下衆の下衆」と痛烈に批判した発言が波紋を呼んでいる。

 これに先立つ8月31日、松本はツイッターで父・譲一さん(享年81)が8月18日に亡くなっていたことを自ら明かしていた。これを受け、某週刊誌が母・秋子さんの元へ取材。それを知った松本が激怒してこう語った。

「オヤジが死んで心身ともに立ち直れないおばあちゃんに対し、取材に行くという。お前らは本当に下衆の下衆やな」
「せめて1か月は待ってくれ。こないだ(葬儀が)終わったところ。この状況で素人のおばあちゃんのところに行く状況が信じられない」

『ワイドナショー』の松本については本サイトで「フォロー係」のような発言しかしていないという指摘があったが、今回は久しぶりの攻撃的発言。ファンからは「よくぞ言った、松ちゃん」という声があがり、マスゴミ嫌いのネットユーザーの間でも賛同する意見が続出している。

 だが、ちょっと待ってほしい。別に週刊誌の肩を持つ気はないし、彼らが下衆なのも認めるが、今回の松本発言はいくらなんでも過剰すぎないか。そもそも、今回は何かスキャンダルや悪い話で親を直撃したのではない。芸能人の親が亡くなって葬儀のときに親族に生前の思い出話を聞きにいくというのは、芸能マスコミが普通にやっていることだ。それを止めたいと思う場合は、本人が会見を開くのが慣習になっている。ところが、松本はそういうメディア対策もやらずに、週刊誌に思い出話を取材されただけで「下衆」よばわりしているのだ。

 しかも、松本は「素人のおばあちゃん」とかいうベタな表現で同情を誘っているが、松本の母親はほんとうに「素人」なのか。さんざん自分の番組に母親を出していじりまくり、「芸人のおかん」ブームをつくりだしたのは松本自身だ。それを今になって「素人が傷つけられた」といって同情を誘うというのはご都合主義がすぎるというものである。

 いったい松本がここまで過剰な反応をする理由はなんなのか。こんな過去のトラウマを指摘するのは週刊誌の記者だ。

「以前、松本は週刊誌から母親のところに創価学会員じゃないかという話を直撃をされたことがある。記事は結局、吉本興業がつぶしたのですが、以来、親への直撃についてはすごくナーバスになっている」

 だが、それだけではないだろう。最近の松本は親のことだけでなく、自分のプライバシー、ゴシップ、批判、悪口など、とにかく自分がいやなことを書かれたり報道されたりするのを一切許さず、それを徹底的につぶしにかかる傾向があるのだ。

「松本は週刊誌の細かい記事にも目を光らせて、少しでも気に入らない記事があると、所属の吉本興業に抗議するように命じるらしい。吉本も松本がらみの記事にはすごく神経質になっていて、幹部が我々記者に『松ちゃんのスキャンダルだけは頼むからやめてな。代わりに他の芸人のネタあげるから』といってくるくらいです」(週刊誌記者)

 しかも、そのチェックの目は普通の芸能人なら相手にしない、コンビニ実話誌やネットにまで及んでいるという。

「以前、エロ出版社のコアマガジンが発行している“お笑い芸人”をテーマにしたコンビニ本が吉本の芸人から集団訴訟を起こされたことがありますが、これももともとは松本がコンビニでこの本を見かけたのがきっかけといわれています。とにかく、松本の検閲はすさまじいらしく、ネットの悪口までなんとかしろ、訴えろ、と会社にいってくるらしい」(前出・週刊誌記者)

 この結果、松本批判は今、マスコミにとってバーニングやAKBと並ぶタブーとなっているという。

 でもまあ、これだけなら、芸能業界の話であって目くじらをたてるほどのことではないのかもしれない。だが、最近の松本が問題なのはこうした自分の悪口をいわれたくないというただの実存を社会問題に一般化としようとていることだ。『ワイドナショー』での松本の言動を見ていると、自分に直接関係のない相手や事件については、冷めた解説やからかうようなブラックなジョークを語るのに、自分の利害や芸能人の既得権益がおかされるようなテーマになると、突然舌鋒が鋭くなり、自分の主張が社会正義のように語りだす傾向がある。

 今回の遺族への直撃問題についても、たとえば災害でなくなった被害者の遺族にマイクを向けているのを見て憤りのコメントを発するならわかる。でも、この間の『ワイドナショー』で松本がそんな発言をした形跡はない。メディア批判のような体をとっているが、松本を動かしているのは、結局、「自分の親を取材するな」、その怒りだけではないか。

 天才というのはもともと自己中心的なものだが、こういう過剰なメディア批判を見ていると、いくらなんでも度がすぎると思うのだが……。
(室岡正俊)

最終更新:2015.01.19 05:58

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