松本人志「好きな人ができると女はだめになる」に指原莉乃が本質つく反論!「男女関係ない」「松本さんのこともそう思ってる人が」

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結婚後、女性がテレビから姿を消すのは「おもしろくなくなる」からじゃない!

 今回、指原が松本に面と向かって「松本さんだって『結婚して攻めなくなった、おもしろくなくなった』と思う人がいるかも」と反論したのは、松本が女性蔑視でまた批判を浴びないよう救おうとした部分もあったと思うが、その内容はまさに松本の本質、一番痛いところをつくものだったと言ってもいい。

実際、松本はこの指原のツッコミに対して、まともに応答することも、笑いに変えることもできず、話を自身の「引退」話にすりかえてしまった。

松本「男タレントは、これはこれで辞めどきが難しいのよ」
東野「たしかに、女性は、結婚とか出産とか、いろんなタイミングで辞め、まあ利用するわけでしょ。家に入れるけど。男の人はずーーっと出続けないと」
松本「そう、そうなの。だから、本気で辞めたくなったら、タピオカ屋に喧嘩売って辞めたろうかな」

しかし、このくだりもまさに女性差別丸出しだろう。松本たちは女性蔑視と旧態依然とした結婚観を突っ込まれ、女性は結婚や出産を理由に仕事を辞められるけど、男には辞められないなどと主張したが、話は完全に逆ではないか。
 
たしかに指原が指摘したとおり、バラエティ番組では、男性タレントに比べ女性タレントが一線で活躍し続けている例は極めて少ない。

 でも、それは松本人志が言ったような「女性は好きな人ができるとダメになる」「女性は結婚するとおもしろくなくなる」からなどではまったくない。

 言うまでもなく、日本社会の男尊女卑が反映されたものだ。家事労働や育児を女性が一方的に担わされ、結婚や出産を機に、仕事を断念せざるを得ない女性は、いまだに少なくない。

 テレビ、とくにバラエティでは、ドラマや音楽以上に、男尊女卑が根強い。長く一線で活躍し続ける女性タレントが少ない以前に、そもそも女性出演者自体が男性にくらべて圧倒的に少ない。坂上忍ですら、ドラマや映画だと出演者の半分は女優なのに対し、バラエティの現場に来て女性の少なさに驚いたと語っていたことがあった。まずメインMCを担っているのは男性タレントが圧倒的に多く、女性はアシスタント的な扱いが多い。10人ほどいるひな壇でも女性はせいぜい1人か2人ということだって少なくない。そして、繰り広げられるトークは、お笑い芸人の上下関係や男尊女卑の人間関係をベースにしたものだ。

 しかも、そこで女性タレントが求められている役割もきわめて限定的だ。「かわいさ」や「若さ」など性的商品としての役割を付されているケースが多い。だから、「若く」なくってきたり、結婚や出産によって「若い女性」という役割を担わせづらくなると、卒業などと称して用済みにし、より「若い」女性タレントに入れ替える。(これは女性タレントに限らず、女性アナウンサーなどにもいえる。)

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