徳井問題でまた吉本興業が無責任対応…それでも上層部に媚びる芸人たち! 西野、梶原、又吉ら意識高い系芸人も全面擁護

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大崎会長と仲のいい西野は問題をすべてスルーして、批判の若手芸人に説教

 まず、3人が申し合わせたように言い始めたのは「あの騒動はどうでもいい」ということだった。梶原が「岡本社長が会見が上手じゃないとか、もうどうでもよくない?」と言うと、西野も「(吉本騒動に)興味ない。どうでもいい」。又吉に至っては岡本社長の会見を「おれがやったら、もうちょい下手な可能性あった。無茶苦茶緊張してもうて。あんだけカメラきてたら怖いな」と全面擁護する始末だった。

 しかも、「どうでもいい」と言いながら、梶原が吉本の体制についてこんなことを言い始める。

「今まで通りでいいと思うし、もう劇場の存在がすべてやん。もう絶対に。それがなかったらキングコング生まれてないわけだから。そこはおれも感謝してるし」

 すると、西野がまるで経営陣が乗り移ったかのようなこんな主張を展開し始めたのだ。

「あんまり表では言わないようにしてたんだけど、興味なかったし本当に。でも例えば劇場で僕たちだったら「base よしもと」だったり、「ルミネtheよしもと」とか劇場で生まれたでしょ。そうすると劇場ってやっぱり、むちゃくちゃお金がかかる。運営しようと思ったら家賃もむちゃくちゃかかるし、基本的に劇場運営って赤字、絶対赤字。じゃあなんで劇場が回ってるかっていうと、売れてる先輩の売上の一部が赤字の補填にされてるから、ダウンタウンさんの売り上げの一部、おかげで、若手が生まれてる、できてるから、売れてる人がエージェント契約してしまうと、「俺の取り分は俺が全部もらう」って分けてしまうと劇場が回らなくなるから、究極、誰がいちばん困るかっていうと後輩がいちばん。新人が生まれなくなるから」

 これを受けて、梶原がさらに「それをわからしてあげたいなぁ。若い子たちに、ほんまに」と、吉本上層部を批判した若手に釘をさす、という具合だった。

 言っておくが、西野や梶原の主張は完全な詐術だ。吉本がいま、赤字を膨らませているのは劇場よりも、大崎体制になって展開されている多角的な事業だ。友近も指摘していたが、多くの子会社を作り、お笑い以外の様々な事業に手を出しては、結果が出ないとすぐに撤退するということを繰り返している。その結果、どんどん赤字がかさみ、それをお笑いで補填するという状況に陥っているのだ。

 しかも、吉本はこの10年、大崎会長–岡本社長の独裁支配によって恐怖政治が敷かれ、ダウンタウンの元マネージャーなど、ラインに乗った社員だけが重用されるという歪な人事が横行している。芸人も主流派の社員に気に入られなければ冷遇され、才能を潰されるというケースも少なくない。

 さらに、最大の問題は、闇営業問題で明らかになった不祥事隠蔽、無責任体質だ。反社会勢力からギャラをもらっていたことを公表しようとした宮迫博之らの口を塞ぎ、会社としても反社会勢力関連のイベントにタレントを出していたことも報道されるまで隠していた。しかも、この件では、宮迫らをトカゲの尻尾切りしただけで、幹部は誰も責任を取っていない。

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