萩生田光一文科相は「幸福の科学」の大学設置再申請でまた動くのか? 5年前の申請時に幸福の科学側に立って文科省に働きかけ

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「はぎうだ光一オフィシャルwebsite」より


 先日、学校法人「幸福の科学学園」が2021年春に「幸福の科学大学」の開学を予定し、この10月にも大学設置認可を再申請する方針であると共同通信が伝えた。

 幸福の科学大学(仮称)をめぐっては、2014年10月に一度、文科省の大学設置・学校法人審議会が開設を「不可」と答申している。その後、幸福の科学は2015年に「ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ」(千葉県長生郡および東京都江東区。略称HSU)という私塾、つまり学位授与ができない無認可校を開校し現在に至るが、なおも大学開学を諦めず、今回、設置認可を再申請するということらしい。

 4日、本サイトが事実確認のため幸福の科学に直撃すると、広報局担当者はメールで「本年10月に申請を行う予定です」と回答。千葉県長生村などに構え、「人間幸福学部」「経営成功学部」「未来創造学部」「未来産業学部」なる4学部と、大学院修士課程の「未来産業研究科」を置く計画だという。これら学部名称もまたHSUで同じものが使われている。

 参考までに、ハッピー・サイエンス・ユニバーシティの紹介本『HSU最新版・徹底ガイド ようこそ!神が創った唯一の学校へ』(HSU出版)を開いてみると、2ページ目には、天照大神やソクラテス、吉田松陰らによる〈神々からのメッセージ〉が掲載されていた。たとえばニュートンは〈私なんか、(この世に)生まれてきて、(HSUの)総長になりたいぐらいの……。学長か?学長になりたいなあ〉との言葉を寄せている。なお、出典はすべて幸福の科学出版から出されている大川隆法氏の著書であった。

 いずれにしても、幸福の科学があらためて大学の再申請を行うことはほぼ確実。しかし、だとしたら、気になることがある。それは、先の内閣改造人事で、大学設置認可の責任者である文部科学大臣に抜擢された安倍首相の最側近・萩生田光一の存在だ。

 というのも、5年前、幸福の科学が大学設置を申請した時、幸福の科学側に立って文科省との“仲介・調整役”を担っていたのが、ほかならぬ萩生田文科相だからだ。

 どういうことか。あらためて振り返っておこう。2014年の幸福の科学の大学申請の際に、文科省が不認可としたのは、大学設置・学校法人審議会が教祖である大川隆法氏の著作がカリキュラムの〈重要な位置づけ〉〈根底〉となっており、さらに「霊言(霊言集)」を大川氏の思想の〈科学的根拠〉としているとして、〈「霊言(霊言集)」を根拠とした教育内容を体系的に学生に教授することが可能とは認められない〉などと問題視したからだった。また、設置審は〈認可の強要を意図すると思われるような不適切な行為が行われた〉と異例の報告を行なっている。

〈審査途中において、創立者の大川隆法氏を著者とする大学新設に関連する書籍が数多く出版され、申請者も属する幸福の科学グループから本審議会の委員に送付されたり、今回の大学設置認可に関係すると思われる人物の守護霊本が複数出版されたりするなど、通常の審査プロセスを無視して、認可の強要を意図すると思われるような不適切な行為が行われたたことは、極めて遺憾である。〉(2014年10月29日「幸福の科学大学(仮称)の審査過程における申請者の不適切な行為について(報告)」)

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